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【2018年12月16日(日)朝刊】より



   ■ 胆振東部地震室蘭市民アンケートで「避難所遠い」多く

 行政開設の避難所を近くに―。このような要望が、胆振東部地震を受けて室蘭市が行った市民アンケートから浮き彫りとなった。指定避難所までの「避難の考え」について、行政と市民に差があることが判明した。広報車の音声が市民に伝わらず、町内会・自治会の「連絡網」が機能しなかったなど、情報伝達体制に課題が残ったことも分かった。

 アンケートは地域防災計画変更の基礎資料にするほか、ブラックアウト時の市民の行動を記録することが目的。室蘭工業大学と共同で実施。34項目(自由回答含む)の設問を設け一部複数回答を認めた。今年9月25日に無作為に抽出した全地区の5千人に配布。2187人(回答率43・7%)が回答した。

 避難所に関しては「市開設の避難所が遠くて不便、近くに避難所を設けてほしい」との意見が相次いだ。「自主避難所に要支援者の備蓄が必要」「携帯電話の充電問題」を挙げる人もいた。

 広報に関する問いでは「広報車が聞き取れない」との指摘が出た。「津波警報サイレンスピーカー」が聞こえないとの情報伝達を問題視する声や「高台にサイレンスピーカーの設置が必要」との要望もあった。

 情報収集の手段は40代以上は「ラジオ」を挙げ、30代以下は「インターネット、会員制交流サイト(SNS)」を活用した。被災に備え買い物に出掛けた人が全体の4割(927人)に上った。食料や電池、モバイルバッテリーを購入した人が多かった。

 自由意見(要望)を尋ねた結果、「情報が少ない」など情報提供の円滑化を指摘する回答が目立った。備えについては「非常食の備蓄が足りない」との問題点が挙がった。携帯電話(スマートフォン)の充電など非常用電源の重要さを指摘する声もあった。

 町内会・自治会に関する質問では、市からの連絡について町会館や自主防災組織がある町内会・自治会の6割が役員に情報が伝わっているが、会員まで伝わったのは20%にとどまった。地区内の見回りは約3分の1の町会が実施できず「組織連絡体制とルール作りが課題」(町会関係者)として浮上した。

 市は「停電時に市民にどのように情報を伝えるかが課題となった。避難所はハード・ソフト両面での備えが必要」と分析している。
(粟田純樹)





   ■ 室蘭市の墓碑移転アンケートで7割助成制度知らず

 室蘭市の墓碑移転に関し、市内墓地から望洋台霊園への移転制度があることを「知らなかった」と全体の7割の墓地使用者が回答していたことが、市のアンケート結果から分かった。制度があるが「現状のまま移転を考えない」利用者が7割以上を占めていることも判明した。市は移転助成は「当面継続する」方針で、2020年度末までに移転を届け出た市民を対象に助成制度を適用する。

 12日の第4回市議会定例会・民生常任委員会(小田中稔委員長、7人)で市が明らかにした。

 市は1970年(昭和45年)に定めた「墓地基本計画」に基づき、市内に点在するお墓を集約するため望洋台霊園を整備。規則ではお墓を同霊園に移す費用を「市が全額負担する」と規定する。一方、移転実績は2013〜17年度の過去5年間で計6件にとどまる。

 市が制度の周知と規則の見直しに向けたアンケート(3墓地利用者1312件対象654件回答)によると、移転制度の認知度の問いに関しては「知らなかった」が485件に上った。「知っていた」は147件にとどまった。

 制度を知っていて移転しなかった理由については、「彼岸、お盆などの墓参時に自宅から離れることで墓参しにくくなる」が72件で最多。次に「場所が高台で容易に行けない」22件、「高齢世帯で墓守をお願いできる身内がいない」14件、「移動手段もなく墓参が大変になる」7件と続いた。

 移転の意向は「現状のままで移転は考えない」が全回答者の75%に当たる494件とトップ。「助成してくれるなら移転を考えたい」は103件。「市外への移転」や「共同墓での改葬を考えている」との回答もあった。

 委員会では今後の墓地移転に関する市の考えに意見が集中。鈴木和彦副委員長と砂田尚子委員から「移転には強制力が必要」とただす場面があった。

 市は短期での移転は(1)単年度の財政負担が大きい(2)石材業者への移転工事が短期間に集中する(3)他墓参者への影響―を考慮し「実施は困難」と判断。「移転希望する」103件に対して年5〜10件程度を移転助成する考えを示した。
(粟田純樹)





   ■ 室蘭漁協が「山漬け」販売、市民が次々買い求める

 室蘭漁業協同組合(室村吉信組合長)は15日、室蘭市舟見町の同漁協事務所で、室蘭沖で水揚げしたサケを使った「山漬け」の販売を始めた。限定350本で、開始前から市民が長い列を作り、次々と買い求めていた。

 山漬けはアイヌ民族の保存食。雄のサケを粗塩で2週間ほど熟成させ、うま味を凝縮させるためさらに寒風に2、3週間さらしている。漁獲量は昨年と比較して回復傾向だったが、大きさは全体的に小ぶりだという。

 販売数は昨年と比べ、130本増やした。サイズはS(2・2キロ以下)〜F(3・5キロ以上)の6種類を用意した。

 販売開始より2時間早い午前7時前から市民が列を作り始めた。大きいサイズを中心に売れ始め、30分後にはSを残すのみとなった。中には5本、6本とまとめて買う姿もあった。

 毎年購入しているという登別市美園町の主婦、東裕子さん(67)は「Sサイズ1本を買いました。本格的な山漬けは漁協でしか手に入らないので毎年楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

 山漬けはSが50本ほどの在庫があるという。価格は4200円。販売時間は平日が午前9時〜午後5時、土曜日は午前9時〜正午。
(池田勇人)





   ■ エンルム室蘭で海の駅コンサート、山木さん名曲熱唱

 室蘭市絵鞆町のエンルムマリーナ室蘭で15日、「海の駅コンサート」が開かれた。同会場でコンサートを開催するのは初。1970年代に人気を博したフォークデュオ「ふきのとう」のメンバー、山木康世さんがトークを交えながら最新アルバムの曲から往年の名曲まで1時間半にわたって熱唱した。

 エンルムマリーナ室蘭は10年前の2008年(平成20年)3月、道内で初めて海の駅に認定。10周年をPRしていこう―と同施設で店を構える「母恋めし本舗」の関根勝治代表がコンサートを企画した。

 山木さんは、ふきのとう時代の曲「冬銀河」や札幌市藻岩山ロープウェイの公式テーマ曲に選ばれた「山のロープウェイ」、武田鉄矢さんと共作した「思えば遠くへ来たもんだ」などのヒット曲を次々と披露。歌の間には軽妙なトークを交え、会場は笑顔あふれる山木ワールドに包まれていた。
(北川誠)





   ■ 登別・サンライバオープン、スノーボーダーら初滑り

 登別市カルルス町のカルルス温泉サンライバスキー場が15日、今季の営業を開始した。雪不足により営業開始が危ぶまれたが、12日から降り続いた“恵みの雪”でゲレンデは上々の積雪、予定通りのオープンとなった。

 第3リフト周辺のホワイトA・B(初級)の2コースのみの開放だが、待ちわびたスキーヤーやスノーボーダーが訪れ初滑りを味わっていた。スノーボードを楽しんだ室蘭市の20代男性は「オープンを待ち望んでいました。休みの日にまた来ようかな」と笑顔を見せ、何度も滑走していた。

 今季は来年3月21日までの営業を予定。時間は午前9時〜午後4時。積雪状況に応じて他コースも順次開放する予定だ。

 毎年好評の胆振地方在住者を対象にした、スキーやスノーボードの道具をフルセットでレンタルする割引プラン「手ぶらでいぶり」(一日3千円、4時間2千円、リフト代別。住所を証明できるものが必要)を実施するほか、抽選で翌日の来場者の当日購入リフト券が半額になるリレー方式のイベントも行う。

 佐藤義雄支配人は「予定通りオープンすることができて良かった。ファミリー向けのゲレンデなので家族そろって来場ください」と呼び掛けている。問い合わせは同スキー場、電話0143・84局2872番へ。
(古郡正人)





   ■ 登別・モモンガくらぶが冬芽カフェ初開催、造形美観察

 NPO法人登別自然活動支援組織モモンガくらぶ(松原條一理事長)主催の冬芽カフェが、登別市緑町の市民活動センター・のぼりんで初めて開かれ、参加者は植物が越冬のために形成する「冬芽」の造形美を観察した。

 冬の自然の楽しみ方を知ってほしい―と開催。案内人で登別アクティブガイド協会の堀江純子さんは、スライドで「タラノキ」や「ハリギリ」など市内で自生する樹木の冬芽を紹介。参加者は「ピサの斜塔みたいだね」「私はモンサンミシェルに見えるよ」などと人によって異なる感想に自然の神秘性を感じていた。

 このほか、ハルニレの冬芽を顕微鏡でのぞいたり、キハダの実の試食も行われた。堀江さんは「いろいろな姿の植物を見てほしい」と関心を誘っていた。
(西川悠也)





   ■ 伊達市教委講演会で河野さん笑いのある生活語る

 男女共同参画社会づくり教養講演会(伊達市教育委員会主催)が15日、伊達市松ヶ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開かれ、お笑いコンビ「オクラホマ」の河野真也さん(38)が、親しい人へのちょっとしたイライラ感を笑いに変えて楽しく生活するこつを語った。

 演題は「仕事・家事・育児に追われてイラっとしたら、笑えるチャンス」。河野さんは、コンビ歴19年になる相方の藤尾仁志さんや、仕事のスタッフ、家族間などで「イラッ」としたエピソードを面白おかしく紹介した。

 これらを例に河野さんは「愛情のある悪口は、笑いが起こる。別な場所でエピソードとして話すことで自分がすっきりできるし、人を笑わせることができる」と独自の視点でイライラ解消法を指南した。

 イラッとしたその瞬間には「怒るより、つっこもう」とアドバイス。「腹が立ったこと自体に『イヤ、なんでやねん(笑)』と明るくつっこめば、相手も明るく返してくれる」と笑いのある生活の大切さを語った。
(高橋紀匠)





   ■ 豊浦・海中転落の男性救助、西胆振消防本部が5人表彰

 豊浦町の礼文漁港で海中に転落した男性を救助したとして、西胆振行政事務組合消防本部(佐藤徹也消防長)は13日、礼文華の漁師、口屋龍三さん(66)ら5人に感謝状、表彰状を贈った。

 感謝状を受けたのは口屋さんと、漁師の藤村晃二さん(58)、岡部幸子さん(70)=いずれも礼文華。表彰状は、ともに消防団員で漁師の宇治義之さん(59)と外山明さん(58)=同。

 事故は11月23日午後4時35分ごろ、漁船に給油しようとした男性が約2メートル下の海中に転落。男性は海中でロープに捕まり助けを求めている状況だったという。口屋さんらは、人の力で男性を引き揚げるのは難しいと判断。クレーンで漁具の網を使い、男性をすくい上げるように救出。駆け付けた救急隊に引き継いだ。男性は命に別条はなかった。

 同組合豊浦支署であった表彰状・感謝状贈呈式には岡部さんを除く4人が出席。4人は「当たり前のことをしただけ」「とにかく(転落した男性が)無事で良かった」と笑顔を見せていた。
(奥村憲史)



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