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【2018年10月18日(木)朝刊】より



   ■ 日鋼が室蘭拠点に航空分野参入へ前進、国際認証を取得

 日本製鋼所(東京)は17日、室蘭を拠点に進めている航空機事業で、参入の必須条件である航空宇宙防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q9100(2016年版)」の認証を取得したと発表した。参入の第一関門をクリアし、新事業として航空機用部材の受注、生産を目指す。

 認証されたのは「航空機用動翼のハニカムコア加工」。軽量で高強度な部材が求められる航空機は、胴体など機体の大部分に、アルミニウムなど金属製のハニカム(ハチの巣)状芯材が使われている。今回は航空機の翼部分に使われるハニカムコアの加工について、審査登録機関「公益財団法人防衛基盤整備協会」から認証を取得した。

 同社は昨年12月、室蘭製作所内に航空機複合材工場を整備。航空機用部材として需要が高い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使った複合材や金属接着製品の生産を計画する。米ボーイング社に翼胴フェアリングなど構造部材を納入している新明和工業(兵庫県)との協業を通じ、航空機事業参入に向けた技術習得を進めている。

 同社の航空機事業推進室の升川洋右副室長は「品質マネジメントシステムの構築開始と並行し、工場や設備の整備、各種規定やマニュアル作成、製品試作、製造、検証と非常に長い道のりだった。本認証を持っている事業所は道内の製造業では極めてまれであり、今後の事業に生かしていく」と引き続きCFRP複合材製品の認証取得も目指す。


◆―― 日鋼室蘭分社化で4社を統合方針

 日本製鋼所(東京)が検討している室蘭製作所(室蘭市茶津町)の分社化について17日、室蘭製作所と日鋼機械センター、日鋼MEC、日鋼検査サービスの関連グループ3社の統合を検討していることが分かった。

 室蘭製作所を含む4社の従業員の雇用は維持し、賃金などの労働条件は日鋼の賃金制度に統一し、退職金は引き継がれる方針。

 日鋼は、主力製品の受注が低迷する室蘭製作所を中心とする素形材・エネルギー事業について、グループ関連会社とともに組織を再編し、新会社を設立する検討開始を発表。室蘭製作所の鉄鋼事業継続に向け、強固な経営基盤を構築し安定した黒字体質を目指す。

 同社と日本製鋼所室蘭労働組合(高野聖久組合長)の部門別労使協議会がこのほど開かれ、会社側が分社化の検討内容を説明。室蘭製作所と3社を統合する方針が示された。

 日鋼室蘭労組は17日に中央委員会を開き、労使協議の内容を報告。組合側が求めてきた雇用や賃金水準の維持、退職金の引き継ぎの「前提条件」は守られる方向だが、高野組合長は「肝心の新会社の受注動向を含めた事業性の検証や、資金繰りなど運営面で解決すべき課題は山積み」とし「統合後の方向性など今後の協議で一つ一つ整理しながら、組合として総合的に判断していく」と話している。
(菅原啓)





   ■ 室蘭民報社・モルエ共催の新聞コンクール始まる

 室蘭民報社とモルエ中島(室蘭市中島本町)共催の第33回室蘭地方小、中学校新聞コンクール、第15回ぼくの・わたしのしんぶんコンクールの展示が17日からモルエ中島イベントスペースで始まった。児童・生徒が趣向を凝らして制作した新聞がずらりと並び、買い物客らがじっくりと読んでいた。

 コンクールは、15〜23日の新聞週間に合わせて実施。初日のこの日は、審査員4人による審査が行われ、室蘭地方小、中学校新聞コンクールの最優秀賞は中学校の部が室蘭市東明中学校3年1組の「昇龍」、小学校の部が同八丁平小学校6年1組A班の「函館新聞〜函館の今と昔」。ぼくの・わたしのしんぶんコンクールの最優秀賞は同みなと小5年・篠崎未来さんの「発見!宮古新聞」が選ばれた。

 展示は23日まで。表彰式は21日午前11時から同展示会場で行われる。


◆―― 「楽しさ伝わる」「素直に書く工夫を」

 第33回室蘭地方小、中学校新聞コンクールには3中学校から21点、6小学校から55点、第15回ぼくの・わたしのしんぶんコンクールは2小学校から122点の応募があった。

 審査員には、吉本裕司・室蘭民報社執行役員編集局整理制作センター長、鈴木利勝・同編集局報道部部長、居村翔太・新日鉄興和不動産室蘭事業所社員、工藤知美・室蘭栄高校新聞局顧問の4人が務めた。

 審査員は紙面全体の構成力、記事の視点や内容、レイアウトや読みやすさを評価した。「身近な話題のテーマに対して中学生の率直な意見が書かれていて読み応えがあった」「まちの人に突撃インタビューをしたり、楽しさが伝わってくる紙面だった」と述べた。「調べたものをそのまま書き写すのではなく、自分で体験したことを素直に書くなどひと工夫ほしい」などの助言もあった。

 新聞を制作した児童や生徒と保護者、買い物客らが足を運び、「よく調べているね」と真剣に見入っていた。
(坂本綾子)

 最優秀賞以外の入賞作品は次の通り。(敬称略)

 【第33回室蘭地方小、中学校新聞コンクール】

 ◇中学校の部

 ▽モルエ中島賞
 港北中3年1組「秋桜」▽優秀賞 東明中3年2組「彼岸花」、桜蘭中3年6組「神威」▽奨励賞 東明中3年3組「紫蘭」、桜蘭中2年4組「御結」▽努力賞 桜蘭中2年2組「翡翠蘭」、港北中3年2組「蒼穹」▽学校賞 東明中

 ◇小学校の部

 ▽モルエ中島賞
 登別市幌別西小6年1組C班「魅力つきない街函館」▽優秀賞 八丁平小6年1組D班「函館歴史めぐり」、青葉小6年1組1班「Let’S go to HAKODATE」▽奨励賞 地球岬小6年1組2班「絆新聞」、大沢小6年1組2班「修学旅行in函館」▽努力賞 幌別西小6年1組B班「かもんべいびぃ函館」、みなと小6年1組7班 「札幌&小樽新聞」▽学校賞 八丁平小

 【第15回ぼくの・わたしのしんぶんコンクール】

 ▽優秀賞
 室蘭市みなと小4年「オドロキ給食新聞」(小林綺華ら5人)、同5年「宮古新聞」(小林初音)▽奨励賞 みなと小5年「岩宮北室新聞」(黒瀬結衣)、登別市幌別西小4年 「登別観光新聞」(寺井昂)、▽努力賞 同幌別西小3年「登別新聞」(高橋りな)、みなと小4年「みなと運動会新聞」(筑紫アモら5人)





   ■ 栄えある室蘭文化連盟表彰に功労2人、奨励1人

 室蘭文化連盟(三村美代子会長)の2018年度(平成30年度)表彰受賞者が決定し、功労賞に2個人、奨励賞に1個人が選出された。表彰式は11月3日午後5時から、室蘭市中央町の室蘭プリンスホテルで開かれる。
(成田真梨子)

 受賞者と受賞理由は次の通り。

 ◇功労賞

 ▽浅野清さん(82)
=室蘭文芸協会会長

 評論、小説、短歌、俳句など幅広いジャンルの作品を手掛け、特に三浦清宏論で力作を発表する。小説「遙かなる潮騒〜樺太逃避行〜」を出版。小説や評論において数々の賞を受賞。室蘭文芸協会会長として「室蘭小説学校」を開設、後進の育成に尽力する。

 ▽工藤善蔵さん(75)=室蘭美術協会会員

 室蘭栄高校美術部在籍中に学生全道展に入選以来、全道、全国規模の画展で入選。全道展会員、国画会会友として活躍する。室蘭文化センター、札幌時計台ギャラリーなどで数多くの個展を開き、「絵を描き続けて50年記念展」も開催。室蘭市民美術館館長としても敏腕を振るう。

 ◇奨励賞

 ▽新井日菜さん(16)
=室蘭バレエ協会所属、室蘭・海星学院高校2年

 4歳から伊藤まゆみバレエ研究所においてレッスンを始め、日々の練習に励む。数々のコンクールにおいて輝かしい賞やスカラシップを取得し留学、将来は国内外で活躍するバレリーナを目指す。





   ■ 室蘭の特別支援学級生が三好製作所で超音波接着に驚き

 室蘭市内全中学校の特別支援学級生徒ら約70人が17日、社会見学で室蘭市本輪西町の三好製作所室蘭工場(川村佳敬取締役社長)を訪問し、工場見学を通し、ものづくりの現場について理解を深めた。

 室蘭市特別支援教育振興協議会の主催事業。本年度は当初登別市鉱山町のふぉれすと鉱山で自然体験を行う予定だったが、9月6日に発生した胆振東部地震の影響で中止となり、この日の社会見学となった。

 一行は3グループに分かれ、工場見学と講義を受講。工場では大きなプレス機でメラミン樹脂の食器を作る様子に興味津々。超音波で部品同士を接着する「溶着」にも挑戦した。

 講義では川村社長自らが同社の歴史や製品を紹介。生徒からは「どれくらいの売り上げがありますか」「何人働いていますか」などの質問が寄せられた。

 東明中2年の小沼理奈さん(14)は「普段使うお弁当箱をこういう風に作っていると知りました。ふたをくっつける装置が面白かったです」と笑顔を見せていた。
(北川誠)





   ■ 登別市と商議所が企業アンケート「人手足りない」

 登別市と登別商工会議所が市内事業所を対象に実施した、人材(人手)不足と事業承継を把握するアンケート調査で、人材不足が顕著な傾向にあることが浮き彫りとなった。時間外労働の増加など既存従業員へのしわ寄せも起こる一方で、会社側からも「求人を出しても応募が集まらない」との声が漏れる。地元経済を支える中小企業は厳しい現状に立たされている。

 現状について「人材不足である」と回答した事業所は52%。不足している人材は、専門・技術職や管理職、製造・生産工程職、輸送・機械運転職など。少子高齢化や人口減少などの環境変化に加え、大都市圏や大企業との人材獲得競争の激化など雇用情勢の変化によっても不足している事業所が多く、働き手を確保することが難しい状況にあるようだ。

 充足状況でも「募集しても応募がない」との声が圧倒的という。ある事業所は「アルバイトを雇いたいが、なかなか集まってくれない。単純な軽作業でも確保が難しくなっている」となげく。人材不足は経営を直撃する。需要の増加に対応できないなど、事業の拡大が停滞しているとの回答が39%あった。技術やノウハウの伝承が困難(22%)、事業の縮小を迫られている(11%)とあり、結果的に時間外労働の増加や社員教育の余裕減少などに波及している。

 各事業所は募集賃金アップや中途採用の強化、採用対象拡大などを通じて解決に取り組んでおり、同商議所も「今後は少子高齢化や人口減少がさらに進み、地域の労働人口も減少し続けることが予想される。労働条件、雇用環境の向上に努めることで、労働力を維持・確保することが重要」と指摘する。

 事業承継は、4社に1社の割合で後継者が不在であることが明らかになっている。

 調査は7月5〜30日の期間、同商議所の会員事業所651社を対象に行った。回答数は158社で回答率は24・3%。
(石川昌希)





   ■ 伊達小の児童が綿あめ作り通してん菜の魅力に迫る

 砂糖の原料となる、てん菜(ビート)の歴史と役割を学ぶ授業が12日、伊達小学校(登坂恭之校長)であった。3年生の児童約80人が綿あめ作りや砂糖の結晶を観察して、その魅力に迫った。

 伊達市は明治の開拓期、クラーク博士がビートの栽培を勧め、日本初の機械制甜(てん)さい製糖工場が創業した土地。授業は北海道糖業道南製糖所(館山下町)のOBを含む北海道てん菜協会の職員5人が、現在も市の基幹作物で、生産量が年間2万トン以上を誇るビート栽培の歴史や、体を健康に保つ砂糖の働きなどについて、スライドやクイズ形式で紹介した。

 綿あめ作りでは児童らが、電動の専用機にザラメを入れ、割り箸で巻き取るようにして綿あめを完成させた。上白糖とグラニュー糖の結晶を顕微鏡で観察した。高橋慧翔君(9)は「砂糖は白く見えるけど顕微鏡でのぞいてみると透明だった。グラニュー糖は鎖みたいになっていて、すごかった」と驚いた様子だった。
(野村英史)





   ■ 壮瞥のリンゴを使用したワイン来年2月販売へ

 壮瞥町内の農商工業者、観光関係者らでつくる「そうべつシードル造り実行委」(川南和彦委員長)は、町内産のリンゴを使ったワインを来年2月に販売する。シードル(リンゴ酒)に続く企画で特産のリンゴのPRと利用拡大を狙う。

 シードルとスパークリングアップルジュースは今年で4年目。炭酸入りで飲み切りが求められるシードル、スパークリングジュースとは違う提供や販売、利用をワインで狙う。

 7品種のブレンド果汁による製造を企画していたが、台風接近の影響で「そうべつりんごまつり」が中止。販路を失った「つがる」の活用を壮瞥果樹組合から相談され、単品品種による製造を決めた。事業費は約60万円で一部町の補助を受ける。

 10日に約640キロの原料を、シードルとスパークリングジュースの製造を委託している、青森県弘前市の醸造会社に発送。500ミリリットル瓶で600本、アルコール度数は9度を予定。食前酒になじむやや甘口に仕上げるという。価格は1本1500円程度。

 同実行委は「試飲会などを通し広めていきたい。グラスワインなど幅広く飲食店などでも提供できる」と期待を寄せている。パッケージなども製作中。来年2月に今年のリンゴを原料としたシードル、スパークリングジュースとともに町外4カ所、町内7カ所で販売する。
(奥村憲史)





   ■ 野趣満点な2日間…白老で外国人向けモニターツアー

 白老町、白老観光協会、ポロト自然休養林保護管理協議会などで構成する「ポロトの森エコミュージアム推進協議会」(山崎栄二会長)によるインバウンド(訪日観光客)向けモニターツアーが16、17の両日、ポロトの森・もみじ平周辺で行われ、外国人6人がシカ肉やアイヌ民族の伝統食・オハウ(汁もの)などを調理、味わったほか、キャンピングカーやグランピングテントと呼ばれる豪華なテントに宿泊、野趣満点な2日間を満喫した。

 アイヌ文化を取り入れた自然体験プログラムをツアーとして造成することを目的に、インバウンドの富裕層をターゲットにしたモニターツアーを企画した。いぶり自然学校、白老町まちおこし協力隊などが協力した。

 もみじ平までの道すがら、コクワやマタタビ、ヤマブドウなどを採取、シカ肉のバーベキューソースにした。木の枝の皮をはいだ柄にスプーンの先を付けるクラフトも体験した。たき火を囲んでゆったりとした時間が流れた。6人乗りのキャンピングカー2台とテント2張りが用意され、一夜を過ごした。

 スペイン出身のセリア・サンシリロさん(28)は「静かだからいい感じ。リラックスできる」、カナダ出身のシャマヤ・ハチンソンさん(24)は「日本でのキャンプは初めて。すっきりした」と話した。

 同協議会は今冬にはポロトの森キャンプ場にトレーラーハウスを設置することを検討している。
(富士雄志)






【2018年10月18日(木)夕刊】より


   ■ 室蘭・海星学院高の「おにぎりアクション」で社会貢献

 室蘭・海星学院高校(堺俊光校長)で17日、「世界食料デー月間」の取り組みとして、おにぎりの写真を投稿するとアフリカ・アジアの子どもたちに学校給食が届く「おにぎりアクション」が行われ、1年生62人が社会に貢献した。

 日本では2008年(平成20年)から、16日の世界食料デーにちなみ、10月を「世界食料デー月間」としている。おにぎりアクションはNPO法人TABLE FOR TWO(東京)が提唱する取り組みで、ツイッターやインスタグラムなどの会員制交流サイト(SNS)に「#OnigiriAction」のハッシュタグを付けて投稿すると、写真1枚につき協賛企業から約5食分の学校給食に相当する金額が寄付される仕組みだ。

 生徒は、味の素冷凍食品(東京)から提供された「おにぎり丸」を入れたおにぎりを作った後、全員笑顔で記念写真に納まった。授業終了後も個人でおにぎりを撮影し、SNSに投稿する様子も見られた。

 この日同校では、食事を通して世界の食料格差を学ぶ「ハンガーバンケット」も実施。生徒は不平等な状況を疑似体験することで自分たちの境遇や世界の現状について考えていた。
(北川誠)



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