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【2019年8月21日(水)朝刊】より



   ■ 室蘭市と宮古市が災害時相互支援で協定、フェリー活用

 昨年就航した定期フェリーで結ばれた室蘭市と岩手県宮古市が20日、災害時の相互応援や協力に関する協定を結んだ。海上インフラを最大限生かし、災害発生時に速やかに人や物資の応援を要請・派遣するほか、避難所の設置や観光対策などで協力する。

 全国で地震や台風による災害が相次ぎ、室蘭でも胆振東部地震で長期間停電したことなど緊急性が高まっていることから、室蘭と宮古の連携が決まった。胆振東部地震時には宮古からフェリーを活用し、物資支援などの援助を受けた経緯がある。

 協定は、さらに迅速に互いが支援に動くことができるようにとの狙いで、災害支援に宮蘭フェリー航路の活用を盛り込む。

 緊急時の応援要請の手続きや物資、機材提供、応援職員派遣内容を定める。平常時から災害対応について情報を共有し、市民対象のセミナー開催など防災力向上に取り組むことも特徴だ。

 輪西町の市民会館であった調印式には、室蘭市議会の小田中稔議長、宮古市議会の古舘章秀議長が立ち会い、両市民ら約150人が見守る中、青山剛室蘭市長と山本正徳宮古市長が協定書に調印し、協力関係を約束し握手を交わした。

 青山市長は「平時より災害の意識を相互に高め合うことで、いざという時に即応できるよう皆さんの力をいただき、取り組んでいきたい」と期待を込めた。

 山本市長は「協定はわれわれにとって重要なこと。締結を機に有事の際はもとより、平時も互いに助け合う関係を築いてまいりたい。フェリーでつながる隣町として、さざまな分野で交流を図れるよう頑張りたい」と述べた。
(粟田純樹)


◆―― 室蘭で初 体験型「フェスタ」

 昨年9月6日に発生した胆振東部地震を教訓に、室蘭市が防災意識向上への取り組みを進めている。20日に市主催の体験型イベント「防災フェスタ2019」を初開催した。フェリーでつながった岩手県宮古市と室蘭市が防災協定を締結。災害から身を守るすべを学ぶ講演会、町内会・自治会による炊き出し訓練などを通じ、参加者が自助・共助・公助の重要性を見つめ直した。
(粟田純樹)


 ●堤防決壊実験や炊き出し訓練も

 防災フェスタは防災知識を高め、地域の防災力の向上を目的に実施。室蘭・宮古両市関係者約150人が訪れた。

 オープニングに合わせ、市防災対策課の土屋欣吾危機管理専門員が非常持ち出し品を用意する重要性を呼び掛け「万が一の際は各自で物資の持参を」と伝えた。

 会場ではポスターセッションが行われ、室蘭市西中学校は宮古市第一中学校との交流の様子を掲示。市、FMびゅー、自衛隊、室蘭ガスが防災ブースを設置。駐車場では燃料電池自動車(FCV)による外部給電体験を実施。土砂災害や洪水などを研究する室蘭工業大学の中津川誠教授が河川堤防決壊実験を行った。

 基調講演した同大の有村幹治准教授(土木計画学)は「今後の方向性として、自助・公助・共助、個人・人・世帯、法人・企業、自治体・行政の関わりを全て掛け算で考える。マネジメントとして減災力を盛り込んだ地域社会を考えることが大切になる」と訴えた。

 昼食に合わせ室蘭市町内会連合会が炊き出し訓練を実施。市立室蘭総合病院管理栄養士の関川由美さんが衛生管理を指導し、耐熱ビニール袋に材料を入れ調理する「パッククッキング」でカレーライス100食分を作った。

 同連合会の沼田俊治会長は「自然災害はいつ起きるか分からない。災害対策を宮古市の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と話した。

 ●宮古から3人視察、室蘭の事例参考に

 防災フェスタに合わせ、岩手県宮古市の自主防災組織関係者3人が来蘭した。イベント視察や室蘭市町内会連合会と交流。「室蘭は防災意識が高い」と話すなど、今後の相互交流に意欲を見せた。

 両市の自主防災組織率を高める目的で交流が実現した。若狭斌会長=第20分団管内防災会=、八木惠理子会長=宮古市大通四丁目自主防災会=、山崎一美会長=小山田防災会=が視察。宮古市危機管理課の山田貴之さんが随行した。

 一行は19日フェリーで室蘭に到着し、同連合会関係者と情報交換を実施。20日に室蘭・宮古両市の防災協定締結に立ち会い、防災フェスタ会場を訪れた。

 若狭会長は震災から8年となり「私の住んでいる所は土砂災害の危険があり貴重な体験をさせてもらった。室蘭の防災意識の高さが素晴らしい」と関心していた。

 防災士の八木会長は「三陸沿岸がつながり『笑顔の防潮堤』づくりを進めたいと思っている。室蘭の皆さんとの人と人とのつながりを大切にしたい」と笑顔を見せた。

 山崎会長は炊き出し訓練を実施する予定だったため「自主防災訓練の参加率低下が課題なので室蘭の事例を参考にしたい。良いアイデアを頂きたい」とにこやかに語った。

 ●宮蘭航路に期待、山本宮古市長特別講演

 岩手県宮古市の山本正徳市長が特別講演した。両市の防災発展の重要性について、宮蘭フェリー航路が機能を最大限発揮したとして「観光、物資、教育などさまざまな面で交流を深めることが重要」と提言した。

 「宮古市の防災への取り組みと宮蘭航路への期待」をテーマに語った。講演会には市民ら約150人が参加した。

 今年、宮蘭フェリー就航1年を迎えたことに触れ、「室蘭市民の温かい一緒に頑張ろうとの気持ちにとても助けられた。海の道で結ばれ隣町になった縁を大事しないといけない」と永続的な協力関係構築の重要性を指摘した。

 東日本大震災で被災し、復興に向け順調に取り組んでいる経緯を説明。「防潮堤整備を含むソフトとハードの両面で津波から人間の命、財産を守る取り組みを進めている」と強調した。

 市役所新庁舎を含む中心市街地拠点施設「イーストピアみやこ」に防災拠点を集約し、この日の模様をテレビ会議システムを活用し災害対策本部に中継していると説明。「市民にいろいろな手法を通じて情報を伝えている」と紹介した。

 観光面について地層や地形を守り、地域振興や教育に生かす「ジオパーク」の可能性に言及。自身が推進協議会の会長を務めているため、八戸市から気仙沼市まで青森、岩手、宮城3県にまたがる沿岸16市町村がエリアの自然公園「三陸ジオパーク」と、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界ジオパークに認定されている「洞爺湖有珠山ジオパーク」に触れ、「それぞれ特徴を出し連携していきたい」との考えを示した。





   ■ 室蘭の3病院連携・再編協議会で考えに差異、結論出ず

 「室蘭市地域医療連携・再編等推進協議会」(会長・青山剛市長)の第8回会合が19日夜、同市保健センターで開かれた。「本年度中をめどに、市内3病院(市立室蘭、製鉄記念室蘭、日鋼記念)の連携・再編などに関する基本的な考え方を取りまとめる」とした「中間取りまとめ」を踏まえて議論を進めたが、3病院関係者らによる委員の考えに差異もあり、結論は出なかった―という。

 完全非公開で「将来的な連携・再編」(青山会長)などを話し合った。会合終了後、青山会長は、複数の医療機関や介護施設が一法人となり、良質な医療や介護サービスを提供する「地域医療連携推進法人制度」を室蘭で活用する場合の「考え方に差異がある」としたが、「一体感を持って、将来的にも持続可能な医療提供体制の確保を、との考えに変わりない」と述べた。

 同制度を活用して法人を設立すると、複数の医療機関が参加するため、過剰な急性期病床の再編や医師らスタッフの人事交流が進められ、一定レベルの医療を受けられるほか、経営の効率化も図れる長所もある。

 しかし、参加する法人への資金貸し付けや債務保証、基金の引き受けも可能。このため、多額の債務や不採算部門を抱え、慢性的な赤字体質が続いている市立室蘭総合病院の取り扱いも注目を集めている。

 関係者によると、この日の会合では、市立室蘭総合病院が「現状機能を維持したままで参加すると、他病院の負担が増す」などの不満や、「将来の人口を考えると(同病院の)現状機能全ては必要ない」などの意見もあった―という。依然として、病院間の溝が埋まらない現状も、改めて浮き彫りとなった。
(松岡秀宜)





   ■ 日向ひょっとこ踊り広めよう、室蘭に愛好会が発足へ

 ひょっとこなどのお面を着けて踊る「日向ひょっとこ踊り北海道愛好会・室蘭」が29日、発足する。会長は日向ひょっとこ踊り「登別愛好会」代表の堀尾政江さんが兼任。今後、イベントなどでの発表を見据えて精力的に活動する考えだ。

 同踊りに興味を持つ人が増えたことを受け、設立することになった。練習は市生涯学習センター・きらん(中島町)で、原則月2回実施。日向ひょっとこ踊り北海道愛好会の中村郁子代表が、講師を務める。会費は1カ月千円。同日午後1時半から、きらんで無料体験学習会を実施。中村代表が踊りの楽しさを伝える(見学のみも可能)。事前予約不要。上履き、タオル、飲み物は持参。

 堀尾会長は「日向ひょっとこ踊りは、踊り手と観衆がともに楽しめる踊りです。みんなで笑いの輪を広げたいですね。まずは無料体験学習会に参加していただきたい」と呼び掛けている。

 問い合わせは堀尾会長、携帯電話090・9083・7539、または小笠原房江室蘭代表、同090・2070・1499へ。
(西川悠也)





   ■ 室蘭の社会人サッカーチーム「ボンズ40R」が全国へ

 室蘭の社会人サッカーチーム、BON’S(ボンズ)40Rが、9月に行われる全国大会「日本スポーツマスターズ2019岐阜大会」に出場する。選手は全員が35歳以上で、少年時代から共に切磋琢磨を続けてきた。固い結束を武器に初の全国で大暴れする。

 道予選は岩見沢で6月に行われた。ボンズは35歳以上の選手で構成するチームのみが出場するカテゴリーBに臨み、他3チームとトーナメントを繰り広げた。

 初戦の相手オッサンドーレ札幌40は、コンサドーレ札幌でプレーした元プロを擁する強豪。前半で藤本が先制ゴールを決めたが、立て続けにゴールを奪われ1―2で後半へ。20分を過ぎてから藤本のシュートで同点に追い付くと、5分後には荻田の決勝弾で逆転勝ちした。決勝は、ヒヤシンスミドルbyたけし軍団(札幌)に1―2で惜敗したが、準優勝で全国行きを決めた。

 ボンズは現在23人が所属。今季は半数近い11人が36歳を迎え、カテゴリーBの参加資格を得るシーズン。伊藤晃久監督(49)は「1、2年前から照準を合わせてきた」。若さとライバルに走り負けない運動量を武器に狙い通りの結果を残した。

 もう一つの武器はチームワーク。多くの選手が、サッカー少年だった頃から西胆振のピッチで競い合った仲。本間淳一(36)と林恭也(35)は伊達高でのチームメイト。本間が主将、林が副主将で共に汗を流した。公立校で「雑草魂」を鍛えてきたが夢に終わった全国。四十路を前にしてついにつかんだ大舞台に「この先、これ以上熱くなることはないかもしれない。全国に室蘭の名前を広めたい」と闘志がたぎる。

 伊藤監督は「コミュニケーションを取って楽しんでいければ結果につながる」と気負わず本番の準備を進める。全国の精鋭たちに集大成のサッカーで挑む。
(吉本大樹)





   ■ 登別出身プロレスラー・斗猛矢選手が熱い凱旋ファイト

 全日本プロレスの道内ツアー・2019サマーエクスプロージョンの登別大会が19日夜、登別市若山町の市総合体育館で行われた。登別出身のプロレスラー・斗猛矢選手が、全日本の試合としては6年ぶりの地元開催でリングに上がり、熱い凱旋(がいせん)ファイトを繰り広げた。

 斗猛矢選手はこの日の第6試合・メインイベントとなる6人タッグマッチに、第62代三冠ヘビー級王座・宮原健斗選手、ヨシタツ選手とともに臨んだ。

 観客から花束を受け取りリングに上がると、「登別市議会議員」の紹介が入り、斗猛矢コールが湧き起こった。平手打ちやラリアット、豪快な投げ技などを駆使して縦横無尽に立ち振る舞った。相手の関節技に苦悶(くもん)の表情を見せながらも、攻めの姿勢を最後まで崩さなかった。フィニッシュは宮原選手のジャーマンスープレックスホールド。試合開始のゴングが鳴って、19分27秒で勝利した。

 試合後、リング上でマイクを握った斗猛矢選手は「登別をもっと盛り上げて、熱いまちにするために立ち上がった。俺はプロレスから大切なことを学んだ。つらい時、苦しい時、そんな時こそプロレスを見てほしい。元気に、笑顔になれる。プロレス最高!登別最高!」と熱いメッセージを披露。約400人の観衆は盛大な拍手を送った。

 第1〜5試合のいずれも、白熱した展開が繰り広げられた。選手たちの雄たけびや叫び声、リングの床にたたきつけられて「バァーン」と響き渡る音など、臨場感あふれる激戦で盛り上がった。

 会場ではサイン会のほか、選手自ら物販ブースに立ったり記念の写真撮影に応じたりと、地元ファンとの交流を図っていた。

 室蘭から観戦に訪れた会社員の40代男性は「迫力ある試合を間近で見ることができてうれしい」と話していた。
(石川昌希)





   ■ 青果も笑顔も新鮮、壮瞥高のアンテナショップが好評

 壮瞥高校(宮本匠校長、66人)のアンテナショップ「壮高ショップめぐみ」が好評だ。今年は6月に始まり、生徒たちが授業で育成した野菜や花の苗、パンなどを農場内のログハウスで販売している。

 ショップの開店は6〜11月の8月を除いて各月2日間。長期休暇中の8月は休業した。季節によって商品は替わり、春はパン、夏はトマト、秋はカボチャやリンゴなど、青果や加工品が中心になる。秋の収穫時には来店者が増える傾向にあるという。

 長期休暇前の7月18日はリンゴの廃木が原料の木炭や観賞用トウガラシ、ブロッコリー、ズッキーニ、トマトとリンゴのジュース、ミニ食パンなどが並んだ。全て2、3年生が授業で作った商品だ。

 ショップに足を運んでくれたのは地域住民や生徒たち。「いらっしゃいませ」。接客担当の1年生の元気な声が響く。来店者が手にした商品を袋に詰めて精算するなど、テキパキと接客し、丁寧な対応は好評だ。

 山川直樹教頭は「学習を通して、人と関わる力、そして伝える力を身に付けてほしい」と意図を説明した。

 室蘭市港北町から来店した主婦(53)は「木炭が燃えやすくて良い。パンなどもあるので定期的に利用していますよ」と笑顔を見せた。

 接客を担当した山岸駿輔さんら4人は「人との関わりや準備から販売までの経験は今後にも生かせると思う」と真剣なまなざしだ。

 アンテナショップの今後の販売日は9月5、26、10月10、24、11月7日。時間は午後3時半から1時間。
(池田勇人)





   ■ 自慢の逸品が100円…苫小牧・中心商店街が31日開催

 あれも、これも全て100円ですよ―。苫小牧中心商店街街づくり実行委員会は31日午前10時から、恒例の「とまこまい百縁商店街」と銘打った地域活性化イベントを苫小牧信用金庫本店周辺で開催する。中心商店街の38店舗が各店自慢の逸品を「100円」で提供する、お客さま目線の大売り出し。当然ながら「売り切れ御免」だけに、多くの買い物客でにぎわいそうだ。

 「百縁商店街」は今年が節目の10回目。JR苫小牧駅から国道36号までの表町から王子町、錦町などで営業している飲食、家具、時計、宝飾、呉服、仏壇など商店街の各店が参加。「黒水牛の印鑑」「和雑貨」「腕時計の電池交換」などが全て100円。

 3店舗を回って買い物をすると、先着910人を対象に豪華景品がもらえる抽選会に参加できる。イベントは午前10時〜午後3時。このほか、「とまこまい うまいっしょ!グランプリ」や「まち市」も開かれる。詳細は同実行委、電話0144・33局5519番へ。
(佐藤重伸)





   ■ 安平町民対象に震災アンケート、7割「住み続けたい」

 胆振東部地震から間もなく1年を迎える中、安平町が町民を対象に実施したアンケートで、7割が町内に「住み続けたい」と考えていることが分かった。前提として買い物や医療・福祉環境などの充実、住まいの確保を挙げる町民が多く、町では復興まちづくり計画に反映させる考えだ。

 アンケートは5月中旬〜6月上旬、町内の全世帯と町外に避難している世帯の合わせて4095世帯を対象に行い、1642世帯が回答した(回答率40・1%)。

 今後の町内への居住に関して「住み続けたい」が72%で、「移転」は7%だった。一方、町外避難者のうち「戻るつもりはない」が11%で「いずれ戻りたい」は3%にとどまっている。

 「住み続ける」ために重要視するのは「買い物、子育て、教育、医療・福祉、健康等の環境充実」が39%、「自宅の再建や住まいの確保」が35%で続き、「地震からの安全性の確保」は30%、「仕事」と「地域コミュニティーなど人間関係」はいずれも29%。

 また、災害時に最も必要と感じた情報は(1)電気、ガス、水道のライフライン復旧状況(2)ガソリン、灯油など燃料供給状況(3)食料など支援物資の提供―などを挙げた町民が多く、町は「生活インフラの復旧や飲食料品の確保に関する情報が特に必要だったことがうかがえる」と分析している。

 情報収集の手段はラジオが46%、テレビ37%、近所から26%。自由コメントには「情報伝達手段の改善」「道路などインフラ復旧」「災害対応への改善」などを要望する声が多かった。

 震度6強の揺れが観測された同町の人的被害は重傷者7人、軽傷者10人。住宅は全壊93棟、大規模半壊54棟、半壊303棟、一部損壊2440棟の被害を受け、全住宅の94%に当たる2890棟が被災、全世帯が断水と停電の被害に見舞われた。

 同町は今年2月、復興基本方針として(1)住まいと暮らしの再建(2)災害に強いまちづくり(3)産業・経済の再生(4)未来につながる復興―の4項目を掲げ、地域資源を最大限に生かしたまちづくりを進める考えを町民に示した。策定を進めている復興計画は10月ごろ、町民からバブリックコメントを募り、年内には策定する方針。
(佐藤重伸)






【2019年8月21日(水)夕刊】より


   ■ 室工大がロケット共同研究、大樹の企業と核心部開発へ

 室蘭工業大学(空閑良壽(くが・よしかず)学長)と大樹町に本社を置く宇宙開発企業・インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大代表取締役社長)は21日午前、共同研究を始めたと発表した。同社が2022〜23年度(令和4〜5年度)に打ち上げを目指す超小型衛星打ち上げロケット・ZEROの核心部となるターボポンプの研究開発を進める。

 ターボポンプは低圧の燃料を高圧で出す装置。「衛星を軌道に投入するためには必要不可欠で、ロケットの性能を左右する」(同社)という。低コストなポンプの研究開発を進めるとともに人材の育成も目指す。

 札幌市内で記者会見が行われた。空閑学長は「中心的な役割を果たすのが本学の航空宇宙機システム研究センター。ISTとプロジェクトを進めていきたい」、稲川社長は「室工大にはこれまでも論文などでお世話になっている。技術的ハードルが高いのがターボポンプであり、一緒に共同研究をしていく」と語った。
(有田太一郎)



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