■ 室民「まち・ひと活力大賞」第5回表彰式、初の2団体
【2020年1月18日(土)朝刊】

まち・ひと活力大賞を受賞した(右から)松永さん、坪川さん、斉藤さんと工藤社長
 西胆振の活性化に尽力している個人や団体を表彰する、室蘭民報社「まち・ひと活力大賞」の第5回大賞の表彰式が17日夜に室蘭市内で開いた新春の集いの席上あった。工藤サ代表取締役社長が、室蘭を舞台にした映画「モルエラニの霧の中」を完成させた映画監督・坪川拓史さんと映画製作を支援したNPO法人室蘭映画製作応援団、中島地区の5商店街組織による拠点施設「ほっとな〜る」を運営する中島商店会コンソーシアムにそれぞれ表彰状と副賞を手渡した。2者が一度に受賞するのは初めて。

 坪川さんは室蘭市生まれ、長万部町育ち。9年を費やした初の長編作品「美式天然」で第23回トリノ国際映画祭のグランプリと最優秀観客賞。ダブル受賞は日本人初。室蘭移住後に手掛けたモルエラニ−は2019年春完成。市内を舞台に故・大杉漣さんら俳優と市民が出演し、映像美が話題を呼んでいる。応援団は14年設立。個人や企業、クラウドファンディングで製作資金を集め、宿泊施設の確保や炊き出しなど全面的に支援した。

 コンソーシアムは、なかじま、中島中央、シャンシャン共和国、中島西口の4商店街振興組合と中島商店会が10年に設立。空き店舗を改装したほっとな〜るを活用した販売促進イベントや趣味の幅を広げる年間100以上の企画を継続。気軽に立ち寄れる足の運びやすさが口コミで評判を呼び、年間来場者1万5千人を超える多世代交流の一大拠点に育てた。

 坪川監督は「今は亡くなった方々を含め多くの協力があって完成できた」と感謝。映画は昨年10月、ブラジル・サンパウロ国際映画祭の国際長編部門にノミネートされるなど「室蘭を世界に広めるために貢献できると思う」と述べた。

 応援団長の松永英樹さんは「映画が室蘭の財産になるよう努力を続け、世界中に室蘭の魅力をPRしたい」と述べた。

 コンソーシアムの門脇宏幸代表幹事に代わり表彰を受けた副幹事の斉藤弘子さんは「10年続けられたのは地域、企業、行政のおかげ。受賞を機に改めて心を一つに安心して買い物ができる商店街をつくっていく」と決意した。

 活力大賞は室蘭民報社の創刊70周年を記念し、地域貢献事業の一環で15年に創設。地域の発展、まちおこしに尽くした個人・団体を毎年顕彰している。
(野村英史)

【写真=まち・ひと活力大賞を受賞した(右から)松永さん、坪川さん、斉藤さんと工藤社長




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