■ 洞爺湖でカルデラを解き明かす鍵の沈木発見、町調査へ
【2020年1月15日(水)朝刊】

洞爺湖で見つかった沈木(提供写真)
 洞爺湖北側の水中にこのほど、大木1本(沈木)が垂直に立っているのが見つかった。旧洞爺村の村史には「湖底に見られる沈木」「湖底の林立」との記述があるが、「現在は見られない」となっていた。洞爺カルデラの変化を解き明かす鍵となりそうなことから、洞爺湖町は今後調査を進める考えだ。

 沈木は昨年10月2日、町や洞爺湖有珠山ジオパークの魅力を伝える映像を撮影中に、洞爺湖芸術館付近の沖合でダイバーが発見した。木の先端は湖面から約7メートルの深さにあり、長さ約10メートルで根を張るように1本たたずんでいた。太さはダイバーが手を回しても届かないほどだった。

 洞爺村史によると、「次第に上昇した水かさによって自然のまま、徐々に、粛然と水没した」とあるが沈んだ原因の謎は多い。また「林立していた沈木の状況は現在は見られない」とあり、その理由には「昭和13、14年ごろ沈木を盛んに引き揚げ造材にした」とあった。さらに「この沈木を科学的に研究すれば水没の年代など貴重な資料が得られたであろうが今更惜しまれる」と続いていた。

 町は今後、樹皮のサンプルなどを採取し樹種の特定など進めたい考え。「洞爺カルデラの変化の様相も分かる可能性があり、とても大きな発見」と話している。

 町は今回撮影した空中、水中の映像上映会を25日午後2時に役場防災研修ホールで開く。対象は町民80人。問い合わせ、申し込みは町ジオパーク推進課、電話0142・74局3015番、もしくはメール(info@toya-usu-geopark.org)へ。
(奥村憲史)

【写真=洞爺湖で見つかった沈木(提供写真)】




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