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【2019年12月6日(金)朝刊】より



   ■ 旧絵鞆小体育館棟売却も選択肢―室蘭市、来月判断へ

 旧絵鞆小学校の体育館棟解体問題で、室蘭市の青山剛市長は5日、市議会で答弁し、体育館棟の市民団体への売却について検討していることを、公式に認めた。安全性と資金確保の確実性が担保された場合「売却も選択肢」とした。判断は1月に持ち越す。ただ団体の資金的には耐震改修までは難しく、取得しても当面活用されない見通しだ。

 佐藤潤議員(市民ネット・むろらん)に答えた。同議員は第3回定例会で体育館棟の解体費が議決されながら、現在まで執行されていない現状の説明を求めた。

 成田栄一教育部長は団体がクラウドファンディングや寄付で1700万円を調達したことを重く受け止め、解体工事の入札を延期している現状を伝えた。

 市によると、団体は当初校舎棟を含めた2棟一括での取得・活用を目指していたが、現在の調達資金では想定した資金・事業計画の実現が難しいため、方針を転換した。

 団体は体育館棟を取得できた場合も、維持補修での安全対策にとどめ、当面活用しない方針。一方で市有校舎棟の管理業務受託を希望している。校舎棟の一部を借り、屋上を有料展望スペースとして開放する事業などを計画している。

 成田部長は体育館棟の取得には1700万円を超える初期投資が必要との見方も示した。「1700万円は補修工事費にはなるが、取得費や不動産取得税などを含む初期費用が確保できるか見極める必要がある」と慎重に語った。

 同議員は体育館棟を活用する場合に不可欠となる耐震補強への考えも確認した。國枝信教育長は「屋根と外壁補修で当面の地域の安全は確保できる」とし、「今後具体的な活用を検討する場合に団体が耐震設計や耐震補強の検討を行う」と述べた。

 また「団体の行動は不透明な部分もあるが評価される。一方で議決は大変重い。市長には十分な話し合いの欠如、判断の甘さを感じる」と指摘。青山市長は「課題の検証を急ぎ、判断を1月の総務常任委員会で報告したい」と理解を求めた。
(林帆南、鞠子理人)


◆―― 旧絵鞆小解体留保に理解・市議会各会派会長、政治判断求める声も

 旧絵鞆小円形校舎について、室蘭市議会の各会派会長は、議決した体育館棟解体を留保する市の対応に理解を示している。2棟の保存に向けては、資金計画や地域の安全確保を重視し、市長の政治判断を求める声が上がっている。

 最大会派の市民ネット・むろらん(7人)の水江一弘会長は「民間活用ができ、安全対策も担保されるならよい」と2棟を残す方向性に賛同する。クラウドファンディング(CF)について「想定していないことが起きた」とし、市の柔軟な対応の必要性を示唆。「耐震性に問題点はあるが、団体との話は進んでいる。やはり市長の政治判断が必要」と述べた。

 市政結和(6人)の我妻静夫会長は「これまで市長が進めてきた手順に齟齬(そご)はあった」と述べる一方、議決取り消しに「体育館棟の話に限ればやむを得ない」と市の判断を尊重。体育館棟の売却に「CFの成果だけで売却の判断は難しい。感情に左右されるのではなく、維持補修や資金確保策を見極めた上で、政治的判断が必要になる」と話した。

 令和新緑会(3人)の羽立秀光会長も2棟残す方向性を容認。耐震化を行うまで体育館棟内部を使用できない点を指摘し、体育館棟を売却する場合「市は、現状の施設で使える場所があるかを調べる必要がある」と訴える。「安全性で近隣住民に迷惑を掛けてはいけない」と適切な対応を求める。

 公明党(3人)の細川昭広会長は解体の議決は「重い」としながらも、解体が先延ばしされていることについて「市民団体が努力した結果」と受け止める。ただ「耐震性と安全性の大きな課題を将来的にクリアできるのかが重要。団体の提案を市がどう受け止めていくか注視する必要がある」と話した。

 共産党(2人)の田村農夫成会長は「市民意見は大切」と議決の留保に異論ないと強調。その上で「市長が将来像を描いているなら良いが対応は短絡的」と批判。「市の公共建築物の考え方がまとまっていない表れ。在るべき姿を考える必要がある」と語った。
(林帆南)


◆―― 市民と議論すべき

 山梨学院大学法学部政治行政学科(地方自治)の江藤俊昭教授
 「議決の修正はあり得る話だが、廃校の解体を巡っては珍しい。市議会の議決は重く、原則的には解体。ただ、議決にも間違いはあり、修正可能。保存や解体について市民としっかりと議論する必要がある」





   ■ 室蘭商議所が12日に「会員交流会」を開催、参加者募る

 室蘭商工会議所(栗林和徳会頭)は12日午後6時から、室蘭市宮の森町の蓬らい殿で「会員交流会」を実施する。今年は創立95周年記念の冠を付け、室蘭名物を味わえる「グルメフェス」のほか、ビジネスタイムや抽選会などを行う。6日まで参加者と出店コーナーを募集している。

 会員事業所の親睦を目的に毎年実施。今回の特徴は「グルメ」イベントの開催。「室蘭グルメの再発見ゾーン」として二つのコーナーを設置。室蘭やきとりやコークスザンギ、洋食など市内の飲食店数十店舗が「自慢の逸品」を提供する。

 もう一つがワインと日本酒のテイスティング(無料)を楽しめるコーナーを設ける。会場では「出店コーナー」として商品を紹介し、アイデアを共有する。

 アトラクションとして室蘭市出身で札幌医科大学に通いながら民謡歌手として活動する竹野留里さんのミニライブを開く。抽選会も行い交流会を盛り上げる。

 室蘭商議所の塩谷進さんは「ビジネスチャンスの場として、仲間同士の忘年会の場として参加していただきたい」と呼び掛けている。

 定員150人。参加費1人2千円だが、買い物補助券(2千円分)を配布し飲食ができる。問い合わせは同商議所総務グループ、電話0143・22局3196番へ。
(粟田純樹)





   ■ 生バンドなど…室蘭で10日にチャリティーパーティー

 室蘭・中島飲食店組合(坂下泰博組合長)主催の2019チャリティーパーティーが10日、室蘭市宮の森町の蓬らい殿で開かれる。生バンドや抽選会などイベントがめじろ押しとあって、坂下組合長は「職場の仲間や友人同士で楽しんでほしい」と多くの来場を呼び掛けている。

 チケット1枚(3500円)で、ウイスキーや焼酎、ソフトドリンクが飲み放題。生ビールやレモンサワー、ハイボールは1杯400円。また、同組合加盟店の焼き鳥やおすし、カツサンドなども販売される。

 会場を盛り上げるイベントは、ダンスが楽しめる生バンドのほか、温泉ホテル宿泊券や飲食券などが当たる抽選会など。加盟店や事務局でチケットを販売しており、当日も購入できる。福祉向上を目的に、益金の一部を市に寄付する。開場は午後6時。問い合わせは事務局、電話0143・44局6660番へ。
(小林正律)





   ■ 登別・クリンクルセンターのリサイクルアートが衣替え

 一般廃棄物処理施設・クリンクルセンター(登別市幸町)2階の市民見学通路の一角で常設されているリサイクルアートが、衣替えし、早くもクリスマスムードを演出している。手掛けたのは華道家・米田紘栄(本名・恵美)さん(86)=美園町在住。同施設オープン時の2000年(平成12年)からの取り組み。20年目を迎えた今回は、来年の東京五輪の開催を受けて五輪シンボルを再現。にぎやかな作品群が見学に訪れる人の目を楽しませている。

 池坊華道教授の肩書きを持ち、華道歴は約60年。「環境アート」に興味を持ち、同施設オープン時から毎年、リサイクルアートを展示している。今年の作品は、来年の東京五輪、さらに北海道でマラソンが行われることから「リサイクル作品で(五輪を)応援し、登別温泉をアピールしたい」との思いから作品を制作した。

 週3回、透析で通院している米田さん。今年春から、使用済みの割り箸を約2千本収集。通院前の朝の時間を使って、割り箸を五輪カラーに染め、針金で輪を形づくった。輪の中にはサンタクロースを配置しクリスマスムードを演出している。

 今年で20年目の展示を迎えた米田さんは「これまでいろんな方々が協力してくださった。これからも市民に喜んでいただけるような作品を展示し続けていきたい」と笑顔を見せている。クリスマスバージョンの飾り付けは25日まで。その後は常設で展示される。
(高橋紀孝)





   ■ 登別市自衛隊協力会の尾形さんが防衛大臣感謝状受ける

 登別市自衛隊協力会副会長の尾形勝夫さん(76)=オール設備社長=がこのほど、防衛大臣感謝状を受けた。長年、自衛隊との相互理解を保ちながら親睦を深め、隊員の士気高揚などに尽力したことが評価された。

 3日、陸上自衛隊幌別駐屯地で大久保芳樹司令から感謝状が贈られた。尾形さんは2014年(平成26年)に、36年にわたる自衛隊への多大な協力が認められ、陸上幕僚長感謝状も受けている。

 現在、同会副会長のほか、北海自衛太鼓後援会の副会長にも就いており、同駐屯地に関わるイベントへの参加や広報活動などを通じて、地域住民へ防衛の意義や駐屯地の存在の重要性を積極的に啓発している。

 尾形さんは「大変光栄なことで、何にも代えがたい喜びです。しかし、この感謝状は決して私一人の結果ではなく地域多くの方のご協力があったからです。今後も一国民として、防衛の意義をより深く受け止め、できるだけの支援と協力をしたい」と話していた。
(五十嵐一男)





   ■ 「今年の一文字」思い込め、伊達・稀府小児童が揮毫

 伊達市稀府小学校(丸山賢司校長、57人)は5日、地元の書道家を招き、毎年恒例の今年一年間の頑張りや来年への抱負を込めた「今年の一文字」に取り組んだ。児童たちが大筆を使い豪快に、伸び伸びと揮毫(きごう)した。

 創玄書道展の審査会員、北海道書道展審査会員の高橋魁山さん(本名・達夫さん)=南黄金町=が講師。同校の校長を務めていた2010年(平成22年)から「今年の一文字」を実施し、退職後も引き続き講師を務めている。

 「一文字」は各学年で相談し決めた。1年生は「気」、2年生は「字」、3年生は「力」、4年生は「笑」、5年生は「絆」、6年生は「誇」。

 学年の代表が大筆を墨汁が入ったバケツに入れ約170センチ×約70センチの画仙紙いっぱい筆を走らせた。高橋さんは「膝を柔らかくして書いてみよう」とアドバイス。「すごい迫力があっていいね」とにっこり。

 「今年一年、誇りを持って生活できた」と「誇」を選んだ6年生。代表して揮毫した梅村風洵君(12)は「半紙(画仙紙)が大きかったけど、上手に書けました。中学校に行ったらたくさん友達をつくりたい」と話していた。
(奥村憲史)





   ■ 伊達・中井英策商店で「キンキのいずし」の製造大詰め

 師走に入り、中井英策商店(伊達市南稀府町、及川昌弘代表取締役社長)で、「キンキのいずし」の製造が大詰めを迎えている。伊達市の名産とあって、従業員が彩り鮮やかに詰め込んでいる。

 同社はハタハタやホタテ、紅サケなどのいずしも手掛けている。中でもキンキは一番の人気。北太平洋の米国・アラスカ沖で捕れた脂の乗ったキンキを切り身サイズにし、酢飯やショウガ、ニンジン、麹(こうじ)とともに漬け込む。

 及川社長は「今年は天候に恵まれお米がおいしい。キンキも型が良く、例年以上にいずしもおいしいですよ」と話している。価格は300グラム2200円前後から。問い合わせは同商店、電話0142・24局2934番へ。
(奥村憲史)





   ■ IR誘致の申請見送り、苫小牧市長が道側の対応に不満

 苫小牧市議会定例会は5日開会し、一般質問でカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を巡る問題で議論があった。岩倉博文市長は鈴木直道知事が「自然環境への配慮に時間を要する」との判断で2021年(令和3年)7月までの国への認定申請を見送ったことについて「(環境問題を理由に挙げたことについて)真意がどこにあるのか知事の意思決定のプロセスが見えない。別な理由があったのではないか」と道側の対応に不満を示した。

 6議員のうち池田謙次(公明)、岩田薫(民主クラブ)、牧田俊之(改革フォーラム)、桜井忠(会派市民)、板谷良久(新緑)の5議員がIRについて質問。

 池田議員は50ヘクタール未満であれば道条例で環境アセスは必要ないのに、知事が同水準の環境調査を行おうとしたことから期間内に環境配慮ができず断念に至ったと指摘。岩倉市長に「知事は5分でもいいから市長に真意を説明すべきだ。ぞんざいな扱いだ」と語気を強めて批判した。

 岩田議員は「知事の判断について」質問。岩倉市長は「判断の直前になっても知事から(苫小牧市への)連絡はなかったことは非常に残念。市議会、道議会が終わったら真意を確認したい」と述べた。当面は10日の道議会議論と12日の記者会見の質疑を見極め、双方の議会が終了した段階で知事か副知事に決定プロセスの説明を求めるとした。

 牧田議員との質疑で岩倉市長は「IR誘致は苫小牧市が申請権者になるものと思い6年前から準備を進めてきた。しかし、国の法律で北海道が申請権者となったことが唯一の想定外であった」として、道の判断に不信感を示した。

 知事から連絡の有無をただした桜井議員に対して岩倉市長は「知事からの知らせは全くなかった。海外出張中(マレーシアでポートセールス)に副知事からは連絡が入った」と答えた。また、今後のまちづくりについて岩倉市長は「人口減と少子高齢化が進む中、まちの活力をつなぐためにも目標をしっかり設定してチャレンジしていく」と述べ、市が掲げる国際リゾート構想を植苗地区で展開していくと力を込めた。

 このほか、板谷議員は10月28日、議員提案した「IRの誘致推進を求める決議案」の取りまとめに尽力しただけに、「知事の判断によりIR事業者から信頼を失った。はりぼてのような知事の判断だ」と強い口調で批判した。
(佐藤重伸)






【2019年12月6日(金)夕刊】より


   ■ 室蘭・旧港北児童センターの改修着々、町会館に衣替え

 室蘭・旧港北児童センター(室蘭市港北町)を町会館として活用する改修工事が行われている。工事費は2300万円。幅広いニーズに対応するため、体育館の改造や台所の新設などを行い、本年度内の運用開始を目指す。

 旧港北児童センターは、コンクリートブロック平屋建て、総面積297・18平方メートル。2016年(平成28年)に蘭北小学校の敷地に蘭北スクール児童館が新設されて閉館。今年7月、市から港北地区連合町会(須田貞文会長、6町会)に譲渡された。

 同センターが会館に改修された後、老朽化した港北町会と会館のない港北梅の台町会が共同で利用することになっている。工事費は、市の助成や両町会が分担して賄うという。両町会役員でつくる「旧港北児童センター改修委員会」がつくられており、町会員から会館名を募集するなどの開館準備が進められている。

 市内の建築業者が外壁の塗装や玄関の拡張を手掛けている。体育館は、ステージを造り集会や催しを行うホールとして活用。一室には台所を新設。外壁はクリーム色から、より明るい薄茶色に塗り直している。

 須田会長は「これまでの開館準備は順調。開館後は会館として利用する2町会にとどまらず、多くの人に使っていただければ」と期待を込めた。
(西川悠也)



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