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【2019年12月5日(木)朝刊】より



   ■ 税の役割、概要学ぶ…室工大生に信山税務署長が講演

 室蘭税務署の信山道広署長が講師となった学生向けの税に関する講演会が4日午前、室蘭工業大学(室蘭市水元町)であり、亀田正人准教授の授業「経済事情」を受講する学部1年生180人が税制全般や消費増税などに理解を深めた。

 信山署長は、税の意義や役割に始まり、主な税の概要を分かりやすく説明。少額投資非課税制度(NISA)は「預金に偏る日本の金融資産を動かし、株式市場や企業など経済活動の活性化や、老後の資産形成を促す狙いがある」と取り上げた。学生に身近なアルバイト収入に対する所得税の課税基準や、10月の消費増税に伴う軽減税率制度にも触れた。

 大学卒業後、社会に出てからの納税額を知ってもらおうと、年間納税額の具体例も示した。市内企業に就職した社会人2年目、1人暮らし(年収293万円、自動車保有、飲酒・喫煙あり)の場合、年間約80万円になると紹介。インターネット上の広告収入や、オークションサイトなどでの売り上げも一定の金額を超える場合は年齢にかかわらず課税対象となり、無申告の場合は加算税や延滞税が課せられることを伝えた。

 学生からは、確定申告の時期になると経費と称して自動車などを購入するケースがあるが税制上の線引きはどこにあるのかといった質問が出ていた。授業後、信山署長は「学生には道路の舗装など公共サービスは税金で成り立っていることを知ってほしい」と話していた。
(野村英史)





   ■ 空手全国一般3位、室蘭・修武會の樋口が初の上位入賞

 室蘭空手道連盟・修武會(樋口昭仁代表)の樋口和真(室蘭東翔高1年)が、第11回JKJO全日本空手道選手権大会で3位入賞した。社会人選手も参戦する一般の部で初出場ながら健闘し、北海道の高校生としては同選手権で初の上位入賞を果たした。

 大会は国立代々木競技場で11月に行われた。樋口が臨んだ一般の部重量級は16人が出場し、プロテクターが使えない直接打撃制のトーナメントが繰り広げられた。

 初戦は、同選手権で優勝経験がある早川羅偉(高2)と対戦。樋口が苦手とする真正面からプレッシャーをかけてくるタイプだったが、うまく相手のサイドに回り込んで攻撃をさばき、延長の末に4−1で判定勝ち。2回戦は順当に勝ち上がり、準決勝で札幌の強豪、伊藤紀章(28)と対戦。相手の方が身長は30センチ、体重は30キロ上と体格差は歴然だったが、上段後ろ回し蹴りで一本を狙うなど善戦。本戦の判定で1−3で惜敗した。

 初めて全国の一般の部で戦った樋口は「プレッシャーは全くなかった。やってやるって気持ちだけだった」。今夏から道内の大会は一般の出場に絞って経

験を積み重ねて、今選手権は最年少ながら快進撃。敗れた伊藤との一戦も「正面に立ち過ぎて攻められやすかった」と課題は明確。来年につながる大会となった。

 この冬は来夏の全日本大会での栄冠を目指して鍛錬を重ねる。目標は、一般での高校生チャンピオンと高みにある。「3位を取れたのは第一歩。一般に専念して稽古を積みたい」と表情を引き締めた。
(吉本大樹)





   ■ 「ビルの壁剥がれた」、室蘭で強風被害の通報が相次ぐ

 冬型の気圧配置が強まった影響で、胆振地方は4日も吹雪に見舞われた。今季最低気温の氷点下4・8度を観測した室蘭市内では、午後5時までに市民から「ビルの壁が剥がれた」など、強風被害による通報が消防に13件相次いだ。

 室蘭市中央町のビルでは同日午前9時ごろ、強風で壁の一部が剥がれ落ち、現場には立ち入り禁止を示す規制線が張られた。八丁平では、80代女性が強風にあおられて転倒し、腰を痛めた。トタン屋根が剥がれたとする通報も数件寄せられた。本町に住む女性(75)は「強風で車庫のシャッターを覆っていたカバーが剥がれました。消防士さんに適切な処置をしていただき、ひと安心した」と話した。

 また室蘭市東町3の国道36号と同37号の交差点では午後4時50分ごろ、強風による電線の断線で信号機と街路灯の停電が発生。室蘭署の署員が交通整理に当たり、約2時間後に復旧した。

 3日午後8時から続いていた国道37号白鳥大橋の通行止めは、4日午後5時に解除された。

 強風のため、4日に臨時休校していた室蘭と登別の全小・中学校はきょう5日は通常通り授業を行う予定。

 室蘭地方気象台によると、冷え込みは6日まで続く見通し。きょう5日の室蘭の最低気温は氷点下4度の予想。
(西川悠也)





   ■ G20土産に登別・阿波銘木の机上名札,道内企業で初採用

 日本で初開催となった、主要20カ国・地域会議、各閣僚会合(G20、6〜11月)で、登別市鷲別町の木材製品製造会社「阿波銘木」(大住美春社長)の机上名札が出席者に贈られる土産品として道内企業として初めて採用された。各国の国旗や紅葉など日本伝統のデザインを施し、国境を超えた「もてなし」で存在感を示した。

 阿波銘木の机上名札は縦8センチ、横22センチ、厚み3・5センチ。木材は道産のエンジュを使用。日本製と一目で分かるよう、表面には国旗とG20のロゴのほか、色づく紅葉をあしらったステンレス製名板(縦10センチ、横28センチ、厚み1・5ミリ)を付けたデザイン。会議終了後に出席した関係者に配布した。

 同社の机上名札は映画やテレビドラマで美術協力を行っており、技術力の高さを省庁関係者が注目。製作依頼を受けた。

 その後、職人の派遣などで故大住盛智前社長と縁が深かった北海道立総合研究機構(道総研)工業試験場(札幌)に技術協力を依頼。出来上がった名札は、開催地のホテルに直送するなどして納品した。

 今回のG20では、加盟20カ国以外に国連などの国際機関や招待国も含めて37の国・地域の国際機関の閣僚らが出席。首脳会合(サミット=6月28、29日・大阪市)をはじめ、外務大臣会合(11月22、23日・名古屋市)まで全国9地域で会議・会合を実施した。

 同社は道産材を中心に、餅臼やデザイン表札のほか、アクリル製品、和太鼓を自社工場で一貫生産する。サンドブラストやレーザー加工、旋盤による特殊加工を得意とし、天然木を生かしたオリジナルな逸品を提供。古くなった木工製品の修復も手掛ける。

 大住社長は「道総研の皆さんは限られた時間の中でレプリカ、試作と助けていただき感謝している」と話し、「先代の社長の人脈の大切さを感じるとともに、提案させていただいた道産エンジュ材が採用されたことはとても誇りに思っている」と笑顔を見せた。
(粟田純樹)





   ■ 新推奨品仲間入り、登別ブランドギフトがリニューアル

 登別ブランドの会は、贈答用として人気がある登別ブランドギフトをリニューアルした。2019年度から新たに登別ブランド推奨品に仲間入りした商品をギフトに加えているほか、4種類を3種類に集約するなどして、最大の需要期である年末に備えている。

 登別ブランド推進協議会が認定した推奨品を、同会がギフトとして取り扱っている。贈答用として全国への発送実績があるなど、登別ならではの名物詰め合わせとして人気が高い。昨年から通年販売に切り替えて需要拡大を図っている。今年は多くの利用が見込まれるお歳暮シーズンに合わせて、内容のリニューアルを図った。

 今年4月から新たに加わった推奨品三つをギフトに加えた。これまであった「至高の逸品ギフト」に入っていた推奨品を他ギフトに組み込むなどして、全3ギフトでの展開となっている。

 「登別贅沢(ぜいたく)ギフト」(税込み6800円)のほか、海山の幸を詰め込んだ「ヌプルッペッギフト」(同3500円)、甘い味わいが人気の「登別スイーツギフト」(同3300円)を用意している。

 受け付けはセイコーマートなりた(登別東町)やマルフク武澤水産(富浦町)、藤崎わさび園(登別温泉町)、道南平塚食品(幌別町)、ドリームベーカリーアーニス店(中央町)、かめや本店(鷲別町)。

 配送料は1個につき道内900円、道外1200円。問い合わせは同会事務局の市商工労政グループ、電話0143・85局2171番へ。
(石川昌希)





   ■ アロニアレリーフ完成、伊達・徳舜瞥学校の児童ら祝う

 義務教育学校の伊達市大滝徳舜瞥学校(加藤久司校長、29人)の全校児童・生徒が制作していた、大滝の特産品「アロニア」を染料に使ったレリーフ(壁掛け)ができ上がった。4日にはレリーフを披露する集会があり、子どもたちが完成を祝った。

 レリーフは縦180センチ、横90センチ。テーマは「つなぐ」。赤ワインのような深い赤でフェルトなどで作ったアイヌ文様が施されている。

 集会には全校児童・生徒が出席。講師を務めた展示スペース・ギャラリーアイバレー(大滝区優徳)の石川淳子さん(62)=同区本町=は「1年生から9年生までがワンチームで協力して作った作品。大滝の学校だからできる体験」と述べ、子どもたちの努力をたたえた。全員で記念写真を撮影し、完成を喜んだ。

 生徒会長の滝澤楓香さん(8年生)は「学校のアロニアを使って何かを作るのは初めての体験だった。学校の仲間とのつながりが深くなった」と話していた。

 レリーフ作りは、ふるさと学習「だて学」の一環。10月下旬に学校敷地内で育てたアロニアの実の収穫、煮込みや染色、アイヌ文様の制作などを経て完成した。
(池田勇人)





   ■ 伊達や壮瞥で先人たちの功績伝える“カード”を配布

 壮瞥町郷土史料館横綱北の湖記念館(壮瞥町滝之町)やだて歴史文化ミュージアム(伊達市梅本町)では、同町出身で第55代横綱の北の湖敏満氏(1953〜2015年、本名・小畑敏満)や伊達市開拓の祖・伊達邦成氏(1841〜1904年)のカードを配布、先人たちの功績を伝えている。期間は来年2月24日まで。

 道主催で約100種類ある歴史文化発信事業の「北海道先人カード」配布の一環。胆振西部では北の湖氏と伊達氏のカードがある。カードを3枚集めるとトートバッグを200人、5枚でステンレスタンブラーを50人に抽選でプレゼントする。北の湖氏は同記念館、伊達氏は同ミュージアムでそれぞれ配布。カードは表が写真、裏面に略歴が掲載されている。

 同記念館は「偉大な功績を残した人なのでカード配布を機に、より一層知ってもらえれば」と呼び掛ける。同ミュージアムも「他のカードも含めて集めてもらい、伊達の歴史に理解を深めていただければうれしい」と話している。

 同記念館の営業時間は午前9時〜午後5時。12月〜来年3月は休館だが、グッズ販売などは行っている。同ミュージアムの開館時間は午前9時〜午後5時、月曜日休館。
(池田勇人)





   ■ 公務員務め42年8ヵ月、白老・岡村副町長が退任

 副町長を8カ月間、職員としての勤務を合わせると42年8カ月間、白老町役場に勤めた岡村幸男副町長(62)の副町長退任式が3日、町役場議事堂で行われた。同副町長は大勢の職員を前に「ともに汗を流し、一緒に課題解決に向けて努力をしていただいた職員の皆さま、本当にありがとうございました」と退任のあいさつを述べた。

 体調不良を理由に任期途中で退任する岡村副町長はさらに「12月議会前という大事な時期に退任することになり、おわび申し上げます。引き続いて町民の皆さまの幸せのために目標を共有し、一つ一つハードルを乗り越えて行っていただきたい」と述べた。女性職員から花束を受け取り、職員たちからねぎらいの拍手を受け、役場庁舎をあとにした。

 岡村副町長の後任は同町生活環境課長、建設課長などを歴任した竹田敏雄氏(63)。
(富士雄志)






【2019年12月5日(木)夕刊】より


   ■ 先生は「栄高生」…室蘭・海陽小で実験などの模擬授業

 理科系教育に重点を置いた研究型授業を実践する文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の実施校に指定されている、室蘭栄高校(新山知邦校長)の理数科2年生の生徒5人が「先生」になった模擬授業が3日、室蘭市海陽小であり、6年生約70人が身の回りにあるエネルギーについて理解を深めた。

 学級別に2回あった授業では、水筒の水を火や電気を使わずに温める方法を児童に考えさせた。「ニワトリが卵を温めるように抱きしめる」「底をこする」といった回答の中から、水筒を振ることで温度が上昇するか実験で確かめた。8グループに分かれた児童は交代しながら15分間、競い合って水筒を振り続け、エネルギーに関するクイズも楽しんだ。

 振る前後で温度は約2〜5度上昇した。5人は「水の粒子が動かされ熱に変わったんだよ」「体育の授業で体を動かすと体が温かくなるのと同じ」との説明にうなずく児童たち。佐々木那奈さん(17)は「説明を分かりやすくしたり、競わせる要素を入れることで関心を引き付けることができた。児童の反応は良く、いい経験になった」と振り返り、「時間配分などが難しく学校の先生の苦労が分かりました」とも話した。

 授業を受けた岸稜悟君(12)、山田海愛(みお)さん(11)は「クイズを出してくれたり、実験を通して身近なエネルギーのことがよく分かりました」などと話していた。
(野村英史)



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