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【2019年12月1日(日)朝刊】より



   ■ 室蘭・旧鶴ケ崎中の校歌掲揚額を揮ごう地元書家に返還

 鶴中の呼び名で親しまれ、2011年(平成23年)3月末で閉校した旧室蘭市鶴ケ崎中学校(みゆき町)の校歌を収めた掲揚額が解体中に見つかり、11月28日、歌詞を揮ごうした地元の書家新井山蘭牛さん(79)=輪西町=の手元に戻った。

 「ああ 雲星千草 美はしき かたちにまさる 友がきの」で始まる歌詞を目で追った新井山さん。当時の記憶ははっきりしないとしつつも「古典の造像記(ぞうぞうき)の書風を自らの作風に反映させたもの。書いたのは50歳手前くらいだろうか」と目を細めた。当時、周年記念事業の一環で依頼を受けたという。

 大きさは、縦1メートル、横2・1メートル。体育館のステージ横の壁に掲げられ、歴代の生徒たちはこの掲揚額を眺め校歌を歌った。自身も卒業生の一人で掲揚後の体育館も訪れている。「体育館では何とも思わなかったけれど間近で見ると結構大きかったんだね」と笑って見せた。

 掲揚額は体育館棟の解体工事を請け負った、地元の若佐組(大沢町、若佐誠社長)が作業中に見つけた。「校歌には卒業生の思いが詰まっている。ぞんざいには扱えない」と、旧校舎を管理する市に確認の上、新井山さんの希望もあって、本人に届けた。

 透明なアクリル板で保護されていたため状態は良く、戻った掲揚額は当面、新井山さんが自宅で保管する。来年3月には同じ輪西地区にある大沢小学校も閉校してしまうことから今後、卒業生が多く住む地元の人の目に触れる場所での掲示ができないか検討するという。
(野村英史)





   ■ 幻想の円形校舎…室蘭・旧絵鞆小で光る絵本展始まる

 お笑いコンビ・キングコングで、絵本作家の西野亮廣さんの最新作「チックタック〜約束の時計台」を素材にした「光る絵本展」が11月30日、旧絵鞆小学校で始まった。円形校舎のノスタルジックな雰囲気と光る絵本がコラボレーション、来場者を幻想的な空間に引き込んだ。

 登別市の橋本詩穂さん(38)が、円形校舎の存続問題を受け「すてきな活用ができるという提案をしたい」と企画。開催経費はクラウドファンディングなどで調達した。実行委が主催し、室蘭民報社などが後援した。

 原画をフィルムにプリントし、LEDを使った光る絵本41枚は、らせん階段の周囲やパネルが窓に反射する場所に工夫して展示した。白鳥大橋夜景との“共演”には、来場者が思わず歓声を上げ、うっとりしていた。

 登別から職場の仲間と訪れた団体職員、大矢みはるさん(25)は「まるでアニメを見ているよう」と驚き、「円形校舎は初めて来ましたが歴史を感じ、すてきな雰囲気」と笑顔を見せていた。

 初日の午後5時時点で来場者が千人を突破する盛況ぶりで、橋本さんは「予想以上で驚いています。室蘭にエンタメが少ない裏返しかもしれない。多くの支援に感謝しています」と話していた。

 きょう1日まで。チケットはほぼ完売しており、会場での当日券販売はないが、室蘭観光協会窓口に「若干残っている可能性がある」という。
(鞠子理人)





   ■ ホットな師走入り、室蘭市内で歳末商戦スタート

 2019年も残すところ1カ月。室蘭市でも改正道交法が施行され、携帯電話などを使う「ながら運転」が厳罰化される。社会募金「歳末たすけあい運動」が始まり、安心安全な年末を送るため、室蘭警察署などが「特別警戒態勢」に入った。歳末商戦は恒例の全市統一大売り出しが中止となったが、輪西や大町地区では抽選器(ガラポン)による抽選会や現金つかみ取り企画でまちに活気を与える。きょうから師走。

 ■…各商店会が独自イベント

 輪西商店街振興組合(石田佳久理事長)は14〜23日の10日間、「歳末特別大売り出し」イベント・人気のガラポン抽選会を行う。3千円買い物すると1回くじが引ける。特選のほか、1等(ゆめぴりか5キロ)など各賞を用意。地域限定ポイントカード「ワニカード」を活用した特典を設ける。

 同組合の大坪信雄事務局長は複合商業施設「ぷらっと・てついち」内のシェアショップのオープンに期待、「多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

   

 大町商店会(平林滋明会長)は1〜24日の歳末イベントを展開。26日に「現金つかみ取り抽選会」を実施する。3千円の買い物ごとに1回参加できる。1等は紙幣(1万、5千、千円)、2等は硬貨、3等は外国紙幣、4等は商品券のつかみ取りが楽しめる。チャンスゲームも用意して企画に幅を持たせた。

 同商店会の土谷勝事業部長は「空くじがないのが特徴。抽選会に参加した人はチャンスゲームにもトライできる。多くの人と一緒に盛り上がりたい」と呼び掛ける。

 ■…25日まで「たすけあい運動」

 歳末たすけあい運動が25日まで行われる。期間中の平日午前9時〜午後5時、市共同募金委員会事務局を担う社会福祉協議会(東町)と室蘭民報本社(本町)、同蘭東支社(中島町)で募金を受け付ける。室蘭信用金庫では銀行振り込みで対応する。手数料は無料。

 1日は室ガス文化センター(幸町)で「第55回歳末たすけあい市民演芸大会」を開催。市共同募金委と社協の共催。午前11時開場、正午開演。市民サークルや市議会、子ども会、幼稚園など22個人・団体が参加。会場では障害者団体の商品販売コーナーも設置する。入場料の500円がそのまま歳末たすけあい募金に活用される。

 ■…特別警戒・道交法改正

 改正道交法は走行中に携帯電話を持っての通話のほか、スマートフォンやカーナビ画面の操作・注視の場合に違反行為となる。違反点数は1点から3点、反則金は普通車が1万8千円と3倍になる。事故を起こせば直ちに免許停止になる。

 市交通安全推進協議会は3日、中島町のふれあいサロンほっとな〜るで飲酒運転根絶総決起集会を行う。集会後には、街頭で啓発を実施。通行人やドライバーに飲酒運転根絶をアピールする。

 室蘭警察署と室蘭登別防犯協会連合会共催の歳末特別警戒街頭啓発は6日に登別市内、18日に室蘭市内で実施。啓発物を配布し、市民らに特殊詐欺被害の注意を呼び掛ける。
(粟田純樹、北川誠、西川悠也)





   ■ 登別・上鷲別の篠田牧場で肥育した和牛を初出荷

 大手農業法人ジェイイーティ(JET)ファーム(栃木県、篠田教雄代表取締役)グループの「篠田牧場」(神山進一郎取締役場長)は11月30日、登別市上鷲別町で肥育した和牛12頭を初出荷した。同牧場では今月から生産を本格化している。3年後には月150頭を出荷し、新たな「ブランド化」を狙う。同社は室蘭市と岩手県宮古市を結ぶ定期フェリー「宮蘭航路」活用にも意欲を見せており、活牛輸送の追い風になりそう。


◆―― つやつやの毛並み

 「安全な牛が育てられることが証明できたのが何よりうれしい」。神山場長はほっとした表情を見せた。

 最低気温が氷点下2・1度まで冷え込んだ出荷日となったが、神山場長がつやつやした毛並みの黒毛和牛を牛舎からトラックに載せた。

 グループ会社の宗谷岬牧場(稚内市)で生まれ8カ月まで育てられた子牛を市場を介して、篠田牧場へ運搬。生後28カ月まで育て上げた。

 この日は午後1時からJETファームの野田栄治取締役(栃木牧場長)ら牧場関係者8人で移動作業を開始。高台にある牛舎から出荷場に集められた牛の体重や、体高を一頭一頭チェックした後、牧場関係者が12トントラックへ誘導した。

 室蘭港では牛を載せたトラックが定刻の午後8時50分にフェリーに乗り込んだ。宮蘭航路で八戸市を経由し、埼玉県和光市の食肉処理場に向け出荷され、その後は首都圏などに出回るという。


◆―― 年1800頭目標

 牛は、空調管理された牛舎で育った750〜830キロの大きく成長した去勢12頭。最大で300キロの体重増が確認された。神山場長は「牛の臭いや湿気などストレスを減らす努力を続けている。無事に到着してくれると思う」と初出荷に目を細めていた。

 運送業の昌栄(本社群馬県)の小田博征北海道支店長は「毎日1台以上がフェリーを利用している。宮古にも客がいるので室蘭からは利便がいい。牛にストレスを与えないよう安全運転で運びたい」と話した。

 市も宮蘭航路の活用によるフェリーの荷が増加することへ期待を込める。牧場からのトラック輸送を考えて昨年、牧場に面する市道水元通線(総延長2・9キロ)の砂利道234メートルを整備した。

 健康志向から近年消費者の赤身肉人気が高まっているという。同牧場では現在、肥育頭数を増やしており、3年後には年1800頭を生産する計画。次の出荷は来年1月を予定している。
(粟田純樹)





   ■ 登別ゆかりの先人に触れて、道が作製カード3種類配布

 北海道が作製した、地域と深く結びついた先人たちの功績を紹介する「先人カード」が登別市でも広がりを見せている。市では、先人たちにゆかりのある施設で3種類のカードを配布。市教委は「先人たちが成し遂げてきた功績などを紹介することで、地域に関心を持ってもらえるきっかけになる」と期待している。

 全道各地にある先人たちゆかりの施設を訪れることで入手可能(先人1人につき1施設)で、全97人の先人がカード化。11月11日から配布が開始されている。

 カードは縦8・8センチ、横6・3センチ、両面カラーで表面は先人たちの名前と写真、裏面には功績や経歴などを紹介している。登別では、市郷土資料館・文化伝承館(片倉町)でアイヌ民族の知里真志保と金成マツ、知里幸恵銀のしずく記念館(登別本町)で知里幸恵のカードを配布している。

 知里真志保が使用していた机やアイヌ文化に関する資料などを展示する市郷土資料館・文化伝承館では、すでに道内外からカードを求めて来館者が訪れ、11月29日現在で46人が来館し、92枚のカードを配布しているという。

 市教委の菅野修広文化・文化財主幹は「(カード配布によって)施設にある展示に興味を示し、先人たちを知るきっかけになる。カードを集めながら、各施設を回り、地域への関心を高めてもらえたら」と話している。

 道では、異なる市町村でカード3枚集めるとオリジナルトートバッグ、5枚集めるとオリジナルステンレスタンブラーが抽選で当たるキャンペーンを実施している。応募締め切りは来年2月24日(当日消印有効)。
(高橋紀孝)





   ■ 軽はずみな投稿に注意、伊達高等養護学校でスマホ教室

 伊達高等養護学校(清水豊校長、139人)は11月28日、スマートフォンやネットの危険性などを学ぶ「スマホ・ケータイ安全教室」を開いた。2年生約50人が、スマホや携帯電話の正しい使い方やSNSの落とし穴などに理解を深めた。

 KDDIスマホ・ケータイ安全教室認定講師の佐々木章吉さんが指導。佐々木さんは、文字のコミュニケーションで起こるトラブルや軽い気持ちからの「デマ投稿」で、逮捕されるケースがあることなどを紹介。ゲームなどネット依存症の恐怖も伝えた。

 その上で、ネットの書き込みは多くの人が見ることを説明し「ネットは公共場」と強調。「軽はずみな投稿は皆さんの将来に大きな影響も与える。投稿する前に一度立ち止まり、よく考えてみよう」と呼び掛けた。

 このほかにも、ネットやSNSが絡んで発生した重大事件を紹介し注意を呼び掛けた。今月中には1、3年生も同様に教室を受ける予定。
(奥村憲史)





   ■ 昭和新山から洞爺湖温泉などを結ぶ周遊バス運行開始

 昭和新山から洞爺湖温泉、サイロ展望台を結ぶ周遊バスがきょう1日から今季の運行を始める。来年2月29日まで昭和新山−同展望台間を1日4往復し、冬の洞爺湖観光の利便性を向上させる。

 周遊バスは、道南バスが運行する。冬季の間は昭和新山向けのバスが無くなっていたことから、外国人観光客からの問い合わせが多かったため企画。過去3年間は実証実験として運行しており、利用が多かったという。

 延べ利用者数は2017年度(平成29年度)は8139人、18年度が8267人と訪日外国人を中心に利用が多かったとみられる。

 経路は昭和新山−洞爺湖温泉バスターミナル−同展望台を結び、14カ所のバス停に止まる。今月21日から運行が始まる洞爺湖温泉とニセコ、倶知安を結ぶ冬のアクセスバスとの接続も重視した。

 洞爺湖町観光振興課は「周遊バスを活用して地域全体で(冬の洞爺湖観光を)PRしていきたい。長期滞在につなげていきたい」と期待している。

 乗車券は同ターミナル−昭和新山が片道350円(往復640円)、同ターミナル−同展望台は同510円(同1020円)。30日〜1月3日は運休。問い合わせは同課、電話0142・75局4400番へ。
(池田勇人)





   ■ 丹精したりんごや鉢花好評、壮瞥高「販売会」にぎわう

 壮瞥高校(宮本匠校長、66人)の「りんご・鉢花販売会」が11月30日、壮瞥町滝之町の同校で開かれた。生徒が生産した農産品や加工品が提供され、地域住民らでにぎわった。

 数種類のリンゴをはじめ、カボチャ、リンゴの木を使った木炭、シクラメンやポインセチア、ゼラニウムなどの鉢花、食パン、リンゴのドレッシングやジュース、ジャムなど約15品目が登場した。

 販売は生徒らが担当。午前10時の開場から多くの来場者が詰め掛けた。生徒たちは大きな声で「いらっしゃいませ」と迎え、自分たちが作った農産品や加工品を売り込んでいた。

 3回目の来場という白老町虎杖浜の佐々木敏さん(68)と妻の富美子さん(63)は「リンゴとシクラメンを購入しました。生徒たちが一生懸命作っていて、新鮮でおいしいですね」と満足そうに語った。

 同校の佐々木美奈さん(1年)は「たくさん購入していただけてとてもうれしい。この経験は接客など、将来にも役立てられると思う」と充実した時間を過ごしていた。
(池田勇人)



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