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【2019年11月28日(木)朝刊】より



   ■ 旧絵鞆小2棟保存で調整、室蘭市が解体方針見直し

 旧絵鞆小円形校舎の存続問題で、室蘭市が体育館棟の解体方針を見直し、体育館棟のみ市民団体・旧絵鞆小活用プロジェクト(三木真由美代表)に売却、2棟とも残す方向で調整に入ったことが、27日分かった。校舎棟は市が活用する考え。ただ維持補修など安全確保策の担保を必須条件としているもようだ。

 団体はクラウドファンディングや支援企業からの資金調達で1700万円を確保しているが、当初市に提示した2棟一括の事業・資金計画の実現は難しく、交渉は難航していた。体育館棟のみの取得に切り替えたことで、難しいとみられた2棟存続の可能性が急浮上してきた。

 複数の関係者の話を総合すると、市は団体が着々と支援の輪を広げ、目標には及ばないが一定額の資金を調達したことを重く受け止めた。団体が現状資金の範囲で2棟一括保存の可能性がある体育館棟のみの取得意向をあらためて示したことから、協議の方向を転換したとみられる。

 一方で市側が抱える事情も今回の判断に影響した可能性がある。市は存続が決まっている校舎棟の活用策について、2階部分を留学生対象の日本語学校に貸す計画を持っている。日本語学校の開校を考慮すると、市有のほうがスムーズな運営につながるとの計算も働く。

 市は協議開始の当初から、安全性の確保を団体に求め続けているが、高額な経費が想定される耐震改修までは現時点では求めない方針を示唆している。ただ、老朽化が進んでおり、屋根や外壁はく離対策などの「最低限の維持補修については必要としている」(関係者)という。

 青山剛市長は25日の定例記者会見で「団体との交渉で昨年の公募売却時と違う点は、一定程度の費用を確保し、維持補修の計画を持ち、地域の安全性確保を図る考えを持っていること。慎重に検討したい」と語っていた。
(林帆南、鞠子理人)





   ■ 市立室蘭総合病院に患者さんら和ませるツリーお目見え

 市立室蘭総合病院(金戸宏行院長)の1階待合ロビーに27日、クリスマスツリーがお目見えした。院内のボランティアチーム手作りの飾りと、点滅する緑や青色の優しい明かりが患者らを和ませている。

 高さ約3メートルのツリーを飾ったのは「With You」の手芸班8人。ツリーの先端には大きな星を取り付けた。LEDの電飾を巻き付けた後、雪だるまやプレゼント、サンタクロースのほか、室蘭市のマスコット「くじらん」の飾りをバランス良く配置していた。

 手芸班の大黒幸子さんは「病院に来た方が少しでも和んでくれたらうれしいです」と話していた。来院者は華やかな飾りを見上げ「にぎやかでいいね」「もうそんな季節なんですね」と笑顔を見せ、中にはスマートフォンで撮る人もいた。来月25日まで。
(北川誠)





   ■ 室蘭・廃棄物処理施設を考えるセミナーでパネル討論

 西いぶり広域連合構成市町のうち、2市3町の家庭・事業ごみを受け入れている廃棄物広域処理施設のこれからを考えるセミナーが27日、室蘭市東町の胆振地方男女平等参画センターミンクールであり、構成市町の関係者と住民ら約50人が意見を交わした。

 構成市町のごみの分別、収集などの現状と課題について2市の担当者が、広域連合による廃棄物処理の経緯について室蘭工業大学大学院の吉田英樹准教授がそれぞれ発表し、住民の代表らが廃棄物処理政策に望むことを語った。引き続き吉田准教授を進行役に発表者ら6人がパネル討論した。

 ごみの減量については「従来型のリサイクル頼みの手法は経費がかさみ成立しなくなってきている。収集回数を減らすなど住民サービスを見直す時期にきている」と指摘があった。また「必要なものだけを買うなど、住民一人一人の意識を変えるだけでごみの量は変わってくる」との発言があった。

 呼び掛け人の環境カウンセラー・中村恵子さん=伊達市=は新施設の稼働を見据え「可燃・不燃ごみへの電池排出禁止の徹底や、スプレー缶の正しい排出方法を自治体間で統一させる必要がある」などと具体に提言した。このほか「理想を追わず現実的に取り組むのが減量への近道」「新施設の整備が決まり住民の関心が高まっているこのタイミングを大いに生かすべき」などの意見が出ていた。

 セミナーは2024年度(令和6年度)の供用開始を目指す新たな廃棄物広域処理施設の稼働を前に、施設の効果的・効率的な運営などを確認するのが狙い。室蘭市内で処理が進むPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物処理の環境リスクに関する室蘭市の委託業務の一環で、受託先の室蘭工大と同市が共催した。
(野村英史)





   ■ 登別の阿波銘木で臼、きねづくりがピークを迎える

 歳末を前に、登別市鷲別町の木材製品製造会社「阿波銘木」(大住美春社長)で、餅つき用の臼ときねづくりがピークを迎えている。職人が出荷に向けた最終仕上げに取り組んでいる。

 道内で唯一餅つき用の臼を生産している。先代の故・大住盛智氏が20年ほど前に生産を始めた。硬く割れにくい道産のメジロカバやイタヤカヤデ、サクラが材料。工場では11月ごろから1年間寝かせた木の削り出し作業が始まった。乾燥工程を経てタモの木のエキスを活用した「割れ防止剤」を塗布し出荷する。

 近年は正月用だけでなく、町内会の厄払いや学校行事などさまざまな用途で使われる餅臼。インターネットから情報を得た団体からの注文もあり、道外発送も行うほか、長年使い傷んだり破損した臼の修復依頼も増えているという。

 今年は大小合わせ約80個用意している。臼は最小1升用(もち米10合分、高さ25〜30センチ)〜最大5升用(同50合分、50〜53センチ)の8種類で価格は2万6250円〜21万円。きね5種類(7千〜1万8900円)も販売している(以上価格は全て税込み)。

 大住社長は「餅つきは厄払いや縁起を担ぐことで行われている。臼ときねを使ってもらい、年代問わず楽しんでもらいたい」と期待した。

 地域行事での需要に合わせ、餅臼ときねのレンタルも行っている。問い合わせは電話0143・86局3131番へ。
(粟田純樹)





   ■ 登別・ニクス城回廊写真入れ替え、環境変化にスポット

 登別マリンパークニクス(登別市登別東町)は27日、ニクス城回廊に展示している写真を入れ替えた。前回5月から展示した「海のSDGs」の第2弾として、気候変動や餌不足、ごみにスポットを当てた「変わりゆく海」をテーマにしている。

 回廊の壁に写真と説明文を飾り来館者に見てもらう企画。海洋生物調査員、自然写真家の笹森琴絵さん=酪農学園大学特任准教授=が撮影した写真を展示している。

 写真は全21枚。このうち「海のSDGs2 変わりゆく海」は11枚。室蘭港で撮影したカマイルカや根室管内羅臼の沿岸に打ち上がったシャチ、過去に噴火湾周辺で出現記録のなかったナガスクジラが地球岬沖に姿を現した様子などを紹介。餌不足や水温上昇に伴う回遊、生息域エリアの変更など、海洋生物を取り巻く環境変化の解説文も添えている。

 笹森さんは「近海で見られるカマイルカの来遊場所や時期は、20年前から大きく変化している。温暖化による水温上昇により、餌を探し回っている。ウオッチング船でもカマイルカを探すのが大変な状況」と説明。「目に見えない脅威により、環境は日々変化している。遠い場所の話ではなく、身近で発生している問題として認識してもらいたい」と呼び掛けている。

 「陸と海をつなぐもの〜北海道の生き物たち〜」と題した10枚も並べた。半年間展示する。
(石川昌希)





   ■ 伊達・子育て支援センターに手作りおもちゃの遊園地

 子育て支援センターえがお(平塚久美センター長)のえがお遊園地が27日から、伊達市松ヶ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンター大ホールで始まった。段ボールで手作りしたおもちゃが登場し、子どもたちが元気いっぱいに遊んでいる。30日まで。

 保護者らから冬の遊び場がほしいという声を受け、本年度は年2回の開催に増やした。

 おもちゃは同センターの職員やボランティアらが作った。乗り物をはじめアニメや戦隊物のキャラクターになりきる着せ替えコーナー、ビニールのひもを入れたプール、ボウリングや玉投げなどのゲームなどがずらりと会場を埋め尽くした。

 27日は伊達幼稚園や虹の橋保育園の園児を招待。一般にも開放した。子どもたちは好きなキャラクターになってポーズを決めたり、ゲームに熱中するなど楽しい時間を過ごしていた。

 対象は就学前の子どもと保護者。一般開放の時間は、28日が午後1時半〜4時、29日が午前9時半〜正午と午後1時半〜4時、30日が午前9時半〜11時半と正午〜午後2時。直接会場に行くとよい。

 平塚センター長は「3日間来場できます。毎日でもよいです。ぜひ足を運んでください」と来場を呼び掛けている。
(池田勇人)





   ■ 壮瞥の剣道場・竹友会が半世紀、さらなる飛躍誓う

 壮瞥町の剣道場・壮瞥竹友会(小田由三会長)が今年、創立50年を迎えた。青少年の健全育成を目指し、日々稽古に打ち込み全道、全国大会で活躍する会員たち。2度の有珠山噴火をはじめ、少子化の苦難を乗り越え迎えた節目。関係者は喜び、さらなる飛躍を誓う。

 竹友会は、地元有志の熱意の下、1969年(昭和44年)6月13日に産声を上げた。78年には指導者体制が充実し、勢いを付けた。80年には、小学生団体が初の全道優勝。同じ町内の久保内剣友会、隣まちの伊達と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、これまでに小中学生の団体、個人で計30回全道大会の決勝まで上り詰め、14回の頂点を手にした。

 剣道修業者は約350人に上る。ピーク時は小学1年〜中学3年で70人超。子どもたちにメンやコテを打たせる元立ちが足りず、初心者の父母が防具を着け、打ち込みの相手になったこともあったという。子どもと一緒に始めた「ママさん剣士」の中には、3段を取得した人もいた。

 2000年有珠山噴火を境に、地域の実情や少子化、IT化、スポーツ離れなどの社会情勢が押し寄せ、団員数の減少は著しかった。チームが組めない時期もあったが、「竹友会の灯を消してはならぬ」と思いをつなぎ続けた。

 今は多くのOBが指導者として戻り、後輩の指導に当たる。現在は、小学4年〜中学3年の計16人が稽古に汗を流す。昨年は全道大会を勝ち上がり、19年ぶりの全国大会出場を決めるなど「剣のまち壮瞥」復活を示した。

 30年余の指導に携わる主任指導者の谷岡康徳さん(68)=剣道教士7段=は先人に深く敬意と感謝を込め「これからも剣道を通じて、子どもたちの心と体を育てていきたい」と思いを語った。

 創立半世紀を記念して、30日に剣道の最高峰・全日本選手権大会に出場したOBを招いて記念の稽古会と祝賀会を開催する。
(奥村憲史)





   ■ 苫小牧・岩倉市長がIR問題で知事に誘致表明を促す

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致問題は道議会が26日開会し、最大のヤマ場を迎えた。最大会派の自民党・道民会議は協議を重ねているが慎重論が相次ぎ、意見集約は見送られた。29日の一般質問で答弁に立つ鈴木直道知事の発言を注視する苫小牧市の岩倉博文市長は27日、定例記者会見で「鈴木知事が(誘致を)表明したら(12月5日開会の市議会定例会に関連議案を)追加提案することも検討している」と述べ、改めて鈴木知事に誘致表明を促した。

 鈴木知事は26日の記者会見で、IRのアンケートについて「道民全体の意向を表したものではないが(誘致是非を)判断する参考の一つ」と答えているが、具体的な誘致の是非には言及していない。いずれにしても29日からの道議会一般質問で判断を示すとみられている。

 さらに、自民党・道民会議でもIR誘致に慎重意見が相次ぎ、会派としての結論が出ていない状態。こうした動きに岩倉市長は「きょう、あすがヤマ場だろう。こちらからは何もアクションができないので推移を見守るしかない」として与党会派の一本化に期待感を示した。

 また、IRの候補地となっている苫小牧植苗地区の民有地にオオタカやクマゲラなど希少動物の巣や植物が確認されたことについて岩倉市長は「自然との共存は不可能ではない」と述べ、土地所有者が実施した環境調査の結果を基に、民間の専門機関で分析を進めている−とした。
(佐藤重伸)


◆―― 住民投票、市民団体が市に要望

 苫小牧市が進めているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の是非を問う住民投票の実現を目指して活動する市民団体「IR苫小牧の住民投票をめざす会」は27日、市に要望書を提出した。

 要望書の内容は(1)広範な市民の前で公聴会を開催する(2)住民投票の結果が出るまで誘致の決定に係わる議案を提案しない(3)環境調査は市の環境審議会に諮問する−の3点。

 この日は、共同代表のフリーライター・菊地綾子さん(55)と団体職員・杉本一さん(49)が「市民に判断の場を与えてほしい」と福原功副市長に要望書を手渡した。福原副市長は「苫小牧市としては、鈴木直道知事の判断がどうなるのかを注視しているのが実情であり、要望については市長に伝える」と答えた。
(佐藤重伸)






【2019年11月28日(木)夕刊】より


   ■ 怒りのピークは6秒、トラック協会室蘭支部が講習会

 室蘭地区トラック協会室蘭支部(吉田一支部長)の健康づくり講習会が27日、室蘭市東町の中小企業センターで開かれ、ビジネスマナー研修講師の青山プロダクション(札幌)の青山夕香代表取締役が、怒りをコントロールする方法を伝えた。

 同支部は定期的に講習会を開いており、これまでの飲酒運転や脳疾患についてなど運転手向けのテーマから、今回は幅広い職場で求められるアンガーコントロールについて取り上げた。支部加盟の社員ら約60人が参加した。

 講習会で青山代表取締役は「最近はさまざまなハラスメントで訴えれる。アンガーコントロールは重要」と強調。イライラの最高潮は6秒しか持続しないとし「この6秒をいかにコントロールするか。ゆっくりゆっくり呼吸し2秒吸い、2秒はくのを繰り返して」など17項目のコントロール法を助言した。その上で(1)機嫌で怒らない(2)怒る目的を明確にする(3)人格攻撃はしない(4)強い決めつけの言葉は使わない−ことを勧め、参加者は理解を深め合っていた。
(粟島暁浩)



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