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【2019年11月22日(金)朝刊】より



   ■ 室蘭・追直漁港にミンククジラが水揚げ、関係者ら歓迎

 室蘭市舟見町の追直漁港で21日、ミンククジラが水揚げされた。比較的若いメスとみられ、沖合の定置網にかかった。漁業者によると、体長約4・3メートル、胴回り約1・5メートル、重さ約700キロ。室蘭海域で捕獲されるのは珍しいという。見慣れぬ大物に、地元の漁業者や市場関係者らが歓迎した。

 室蘭市公設市場卸売市場(日の出町)の大卸業者の室蘭魚市場と室蘭漁業協同組合によると、クジラは同日午前5時ごろ、イタンキ岬の沖合約2キロに仕掛けた定置網に入っているのが見つかった。約30分かけてクレーンで引き上げ、同6時ごろ水揚げした。

 クジラは4トントラックに積まれ市場に持ち込んだ後、洞爺湖町の水産加工業者まで運搬した。市場関係者は「クジラが揚がるのは数年ぶりだがミンククジラは見たことがない。クジラに誘われて魚もいっぱい定置網に入ってくれるとうれしい」と話していた。

 ミンククジラはヒゲクジラの一種。上あごに魚などの餌をこしとるための規則正しく生えたブラシ状のヒゲ板がある。皮は影が映り込むほどつやつやで触ると弾力があるのが特徴。

 北海道の近海などでイルカやクジラの調査を続けている笹森琴絵さん(酪農学園大学特任准教授、東海大札幌校生物学部非常勤講師)は「春・夏に比較的見られるがそれ以外の時季では珍しい。しかし、今ではいずれの時季も遭遇の回数は激減している」と指摘。低気圧の影響でしけが続いていたため「餌を追って泳いでいるうちに誤って網に入り込んだのではないか」と分析した。
(粟田純樹)





   ■ 室蘭・港北中吹奏楽部が全国大会で会心の演奏し優秀賞

 第25回日本管楽合奏コンテスト(日本音楽教育文化振興会主催)が17日、東京・尚美バリオホールで開かれ、40年ぶりに全国大会に出場した室蘭市港北中学校吹奏楽部が「ブレーン賞」を受賞した。保護者や地域住民、OB・OGら大勢の市民の支えでたどり着いた大舞台。部員12人は感謝の気持ちを胸に「練習よりも良かった」と会心の演奏を披露した。

 録音した音源による予選審査会を経て、16校が出場できる全国大会の切符をつかんだ同部。中学校S部門(3〜15人編成)に出場し、天野正道作曲の「ストラクチュアV」を演奏。顧問の鈴木慶紀教諭が「手応えがあった。力は出し切れた」とたたえる出来だった。

 結果は優秀賞。目標としていた最優秀賞には届かなかったが、音楽の映像制作や楽譜を出版しているブレーン社(本社・広島県)から特別賞が贈られた。発表されたときは、部員みんなでガッツポーズ。副部長の佃日菜さん(3年)は「これまでやってきて良かった」、松山響さん(2年)は「演奏がちゃんとできていたというホッとした気持ちと、うれしさがありました」と喜んだ。

 大会後、新部長に就任した松山さんは「3年生が引退して部員は半分になりましたが、仲間と協力して物事を達成する力を感じられることが多かった年だったので、その気持ちを大切に次のアンサンブルコンサートに向けて一致団結して取り組んでいきます」と抱負を話している。

 遠征費を捻出するため、同部保護者会が集めていた募金額は、必要経費としていた130万円に達した。同会の田中るみ子、松山尚美両会長は「OB・OGをはじめ、港北中と関係のない方からも募金と温かいメッセージをいただきました。その気持ちが何よりうれしかったです」と感謝している。
(奥野浩章)





   ■ 台風19号被災地の奉仕活動を室蘭・石川さんが振り返る

 先月、関東や甲信越、東北地方で甚大な被害をもたらした台風19号。特に福島県では河川が氾濫し、32人が犠牲となった。これまで道内外のさまざまな被災地でボランティア活動を続けてきた室蘭市の会社員、石川富士雄さん(58)は、今月2〜11日の期間、福島県のいわき市と川俣町で復興ボランティアとして活動してきた。「報道されていない場所では人手不足が顕著。泥とごみの山でした」と振り返る。

 石川さんは2日に出発。3〜8日はいわき市で、9〜11日は川俣町で復興ボランティアに当たった。「浸水した家はいったん家具や災害ごみを外に出し、ぬれた畳をはぎ取り、床板を外して泥をかき出す必要があった」と作業内容を語る。

 現場は道が狭く軽自動車がやっと入れる状態。機械もないため大半が手作業での運搬だったという。「災害ごみも、燃えるものと燃えないものを混載してごみ捨て場に運ぶので仕分けが大変。ボランティアセンターの運営側も慣れていないから指示が曖昧で苦労したよ」と現地の様子を振り返る。

 「『社会貢献』をうたう企業は、被災地でのボランティア活動をルールに導入したらいいと思う」と提案する石川さん。「とにかく現地は人手が足りない。力仕事以外にもさまざまな形で求められる仕事はある。長期間ボランティア活動するのではなく、土、日曜だけでも被災地の手助けをしてくれるとありがたい」と協力を呼び掛けている。
(北川誠)





   ■ トドのマリンちゃんが嫁入り、室蘭水族館からおたるへ

 室蘭市祝津町の市立室蘭水族館(東忠明館長)で17年間生まれ育ったトドのマリンが21日、小樽市祝津のおたる水族館に移設された。環境に慣れ次第、オスとの相性を見ながら繁殖に挑戦する予定だ。

 マリンに慣れさせるため先月からトドプール内におりを設置。マリンが入った時点でふたを閉めて施錠した後、小樽から来たトラックにおりをクレーンで載せ替えた。マリンはおりに目隠しのブルーシートをかぶせられると威嚇するように鳴き声を上げたが、東館長は「大丈夫だよ」とマリンに優しく声を掛けていた。

 室蘭水族館で海獣類とペンギンを担当している飼育員の松村祐美さんは「マリンは6歳で父親が亡くなった。以来、一頭で過ごした。お別れは寂しいけど、小樽では多くの仲間に囲まれて元気に暮らしてほしいですね」と話していた。

 おたる水族館は現在、17頭のトドを飼育する。担当者の川本守さんは「室蘭で大切に育てられたマリンに少しでも早く小樽の環境に慣れてもらい、将来は健康な子どもを産んでもらいたい」と期待を込めていた。

 室蘭水族館ではトドプールの修繕後、おたる水族館から1歳のメスのトド、モグちゃんを迎え入れる方針だ。
(北川誠)





   ■ 登別市制施行50周年記念し「みどりフォトコン」実施へ

 2020年(令和2年)登別市制施行50周年を記念して、登別の良好な景観や豊かな緑を写真で紹介する「のぼりべつ景観・みどりフォトコンテスト」(同実行委員会主催)を開催する。募集期間は来年4月1日〜6月30日。同実行委は「皆さんが知っている登別の魅力ある景観や自然を写真で伝えてほしい」と参加を呼び掛けている。

 室蘭民報社など後援。募集テーマは「のぼりべつの景観とみどり」。おおむね2年前から来年6月30日までに市内で撮影した写真が対象。撮影機材はデジタルカメラ(スマートフォン、携帯電話も可)とし、写真の規格は、プリント提出の場合はA4判、デジタルデータの場合は1・7MB以上のJPEG形式またはPNG形式。応募作品の著作権は撮影者に帰属する。

 審査は、登別在住の写真家、阿部なおき氏や小笠原春一市長、同実行委の中原義勝会長などが実施。最優秀賞には5万円相当の賞品と登別温泉ペア宿泊券、優秀賞には2万円相当の賞品をプレゼントする。入賞作品については、市制施行日の来年8月1日から1カ月間、市内公共施設などで展示する予定だ。

 参加無料。応募は1人2点以内で単写真のみ。作品はプリントまたはCD―R、USBメモリーの場合、応募作品と必要事項を記載した作品タグを同実行委(〒059―8701 登別市中央町6・11)に郵送または持参すること。

 電子メールでの提出は、応募作品と作品タグに記載する必要事項を(kmnobo@gmail.com)に送るとよい(1通に付き1作品、容量は50MB以内)。

 詳細や問い合わせは同実行委、電話0143・85局3230番へ。
(高橋紀孝)





   ■ 登別・クマ牧場で冬の風物詩「トバ号」の運行始まる

 のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)は21日から、冬の風物詩・トバ号の運行を始めた。クマの餌となるサケを積んだ専用ゴンドラがロープウエーを往復。観光客がすれ違いざまに写真撮影するなど、早くも注目の的だ。

 20本ほどのサケを逆さにつるしている。通常来場客が利用するゴンドラはガラスなどで覆われているが、トバ号はサケを風に当てるため骨格部分のみ。1週間ほど冷たい風を全身に浴びせることで「凝縮されて味が濃くなります。クマの大好物ですね」(担当者)と手作りの味に大満足という。

 クマの餌作りと季節感に触れてもらう取り組みとして、2012年(平成24年)の冬から運行している。13年からは2器編成で運行している。21日に運行が始まったのは1号。今年も12月1日から2号も往復する。来年3月1日までを予定している。
(石川昌希)





   ■ 土砂災害減らせ…洞爺湖町で減災シンポ、研究者ら講演

 2019年度土砂災害減災シンポジウムが21日、洞爺湖町洞爺湖温泉の洞爺湖文化センターで開かれた。大学の研究者や民間技術者、行政の担当者ら約250人が、講演やパネルディスカッションなどを通して、土砂災害を減らすために必要な対応や対策を考えた。

 洞爺湖町、北海道開発局、北海道、砂防学会北海道支部の共催。2000年(平成12年)の有珠山噴火直後の土砂災害対応で得た経験・知識や研究と技術開発の成果を踏まえ、今後の対応手法を共有、住民への周知を目的に開催した。

 北海道総合研究機構理事で北海道大学名誉教授の丸谷知己氏が「北海道の火山地域における土砂災害の減災戦略」と題して特別講演を行った。

 丸谷氏は“火山噴火(噴石)”による噴火災害と“火山地域”における噴火災害を整理して考える必要性を示し、火山災害について「火山と地震と豪雨がつながっている」と連鎖複合型災害とした。

 「人間社会がない場所では自然災害は起きない。(減災は)火山地域の安全な利活用とセットで考えなければいけない」と述べ、発生する「時の予測」から危険な「場の予測」に転換し、「逃げる減災」を進める重要性を強調した。

 パネルディスカッションでは、00年の有珠山噴火で災害対応に関わったパネリスト6人が当時の対応の様子を紹介。また、最先端の火山砂防技術についての話題提供などもあった。

 22日は西山川流域と周辺の現地調査を予定している。
(池田勇人)





   ■ 苫小牧でふゆトピア・フェア胆振初開催、鈴井氏が講演

 来年1月23、24の両日、胆振管内では初めて苫小牧市で開催される「ふゆトピア・フェアinとまこまい」(同実行委主催)のイベント内容が決まった。雪を有効活用したまちづくりや雪国の魅力を発信する同フェア。メインイベントとなるシンポジウムでは、道内を中心にタレントや映画監督などとして活躍する鈴井貴之氏が「雪で創る」と題した基調講演を行う。

 今回のテーマは「氷都『とまこまい』で創造する令和の未来〜雪と共存するまちづくり」。道開発局、道、市、建設関係など17団体で実行委員会を構成。雪や寒さなど北国特有の冬場の課題を克服し、より良い生活を送るための方策を探るのが狙い。快適な環境づくりを目的とした技術開発や意見交換に力を入れている。

 初日は午後2時から苫小牧市民会館大ホールでシンポジウムが開かれ、鈴井氏の基調講演が行われる。同3時半からは、国土交通省北海道開発局建設部道路維持課道路防災対策官・青木秀一氏、苫前町まちづくり企画代表・西大志氏、苫小牧工業高等専門学校准教授・松尾優子氏、道立総合研究機構北方建築総合研究所副所長・松村博文氏が「未来に向けて雪と共存する“まちづくり”を考える」をテーマにパネルディスカッションを行う。同6時からはグランドホテルニュー王子で交流会を開く。

 2日目は冬場の日常生活や災害対応時における支障と影響、冬の魅力について研究者らが発表。企業による除雪機の展示や除雪オペレーターの操作技術向上を目指した競技会も開く。2日間を通して生活環境や防災などの情報提供ブースも設置される。

 同フェアは、1985年度(昭和60年度)に富山市で初めて開かれ、今回の苫小牧で35回目。道内開催は86年度の札幌を皮切りに旭川、小樽、函館などで計11回開催されている。

 交流会の参加など詳細は実行委員会事務局、電話011・709・2311番(内線5479)へ。
(佐藤重伸)






【2019年11月22日(金)夕刊】より


   ■ 久々青空、港に長い影―室蘭の最低気温は平年並み

 きょう22日は二十四節気の一つ「小雪」。寒さが厳しくなり雪が降り始めるころとされる。室蘭の最低気温は1.3度と平年並みとなり、久しぶりに青空が広がり爽やかな朝を迎えた。

 室蘭地方気象台によると、同日の胆振の最低気温は、穂別氷点下8.2度(同氷点下2.1度)、鵡川氷点下6.2度(同氷点下3.2度)豊浦・大岸氷点下5.7度(平年氷点下2.1度)など。

 澄んだ青空が広がった室蘭市東町のイタンキ浜では、散歩する市民の姿が見られた。近くに住む成田忠雄さん(82)は「きょうは寒くなくて気持ちが良い」と笑顔で歩いていた。海岸町のむろらん広域センタービル前では、スーツ姿や薄手のジャンパーを羽織って職場に向かう人の姿が見られた。室蘭港では作業員が陽光に照らされ、岸壁に長い影が伸びていた。

 きょうの夕方以降は曇りの予想。午後9時以降に暖気が上空に流れ込み、あす23日の室蘭の予想最低気温は6度。
(西川悠也)



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