室蘭民報WEB NEWS
トップ 最新ニュース 過去のニュース むろみんトーク つり イベント情報 会社案内

【2019年11月20日(水)朝刊】より



   ■ 歳末商戦に異変…室蘭の全市統一大売り出しが中止

 師走の室蘭に活気を与えた「歳末商戦」に異変が生じている。むろらん商店街づくりサポートセンターや室蘭市商店街振興組合連合会(市商連)などが取り組む「全市統一大売り出し」の中止が決まった。人口減少など商店街の置かれる環境が厳しさを増す中、販売促進を行う人員確保と財源不足が顕在化した。来年以降の開催は「未定」。一方、地域還元を名目に独自に抽選器(ガラポン)による抽選会や現金つかみ取りといった企画を打ち、盛り上げを目指す商店街もある。
(粟田純樹)

 ●財源が不足

 「予算の関係で全市での大売り出しの実施が難しい。楽しみにしている市民がいる中で大変心苦しい」。市商連の斉藤弘子理事長は厳しい現状を説明した。

 全市統一大売り出しは旧丸井今井室蘭店の支援策として始まった「バイ(買)地域運動」の一環。14年前から消費者還元策として続けてきた。例年、参加店で使える商品券(1万円分相当など)の準備など「財源捻出に苦慮していた」(同センター)という。

 今年は、北海道商店街振興組合連合会の補助金活用が見込めないと判断。関係者が協議し「全市統一」でのイベントの中止を決めた。来年以降は「白紙」としている。

 こうした状況を受け、抽選券を使った「はずれDEポン大抽選会」を実施していた中島地区は歳末イベントを実施せず、「クリスマスなど別企画で対応する」(関係者)考えだ。

 ●販促イベント

 一方、輪西、大町、白鳥台地域では「販促イベント」に動き出している。

 輪西商店街振興組合(石田佳久理事長)は人気のガラポン抽選会を継続。12月14日から10日間、「歳末特別大売り出し」イベントを行う。3千円買い物すると1回くじが引ける仕組み。1等(ゆめぴりか5キロ)などを用意。地域限定ポイントカード「ワニカード」を活用した特典も設ける。

 複合商業施設「ぷらっと・てついち」内にシェアショップがオープンするなど新たな人の流れが生まれるため、同振興組合の大坪信雄事務局長は「主婦など多くの人に買い物を楽しんでもらいたい」と期待する。

 ●月末に「特売」

 大町商店会(平林滋明会長)は「現金つかみ取り」(12月1〜24日、26日抽選会)企画を予定。3千円買い物ごとに1回参加できる。1等は紙幣(1万、5千、千円)、2等は硬貨、3等は外国紙幣、4等は商品券の各つかみ取りが楽しめる趣向だ。

 同商店会の土田勝事業部長は「空くじはなく抽選会に参加した人にはチャンスゲームも用意している。多くの人と一緒に盛り上がれれば」と呼び掛けている。

 歳末商戦を実施するのは白鳥台ショッピングセンター・ハック。テナント4店が協力し年金支給日(15日)と、月末に「特売」を実施する計画だ。

 白鳥台ショッピングセンター商業協同組合の田中健太理事長は「今年は新たにテナントが入り多くの人に買い物していただいている。お礼の気持ちを込めて地域住民に還元したい」と力を込めている。





   ■ 登別の伊達直人から届いた善意、室蘭わかすぎ学園へ

 漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る匿名人物から受けたランドセルと文房具の計17点を登別市の幹部職員が19日、室蘭市母恋南町の児童養護施設・わかすぎ学園に届けた。伊藤裕司施設長は「有効に活用します。児童養護や福祉に関心を持っていただきうれしい」と善意に感謝している。

 9日午前8時40分ごろ、登別市役所正面玄関前で当直職員がラベンダー色のランドセルと文房具を発見。手紙が添えられており、「毎年1個しか用意できず申しわけないです。未来ある子どもたちへ贈ります。お役に立てていただければ幸いです。ファイトマネーの少ない登別の伊達直人」のメッセージがあった。

 「伊達直人」からのランドセルなどの贈り物は6年連続。過去5年、登別市は市社会福祉協議会に届けていたが、今年はより活用してもらえるように―と胆振管内で唯一の児童養護施設のわかすぎ学園に届けることにした。

 贈呈式は同園で行われ、登別市保健福祉部の松本朋史部長が伊藤施設長へ贈り物を手渡した。松本部長は「心温まるプレゼント。ぜひ子どもたちのために使ってください」と述べた。

 わかすぎ学園には2〜19歳の20人が生活している。同園を運営する社会福祉法人室蘭言泉学園は、室蘭と苫小牧の計4カ所に定員6人の小規模児童養護施設を開設している。贈り物は子どもの要望に応じて活用する。
(奥野浩章)





   ■ 室蘭・道南バスが高速バスとなる新型車両の安全を祈願

 道南バス(長谷川義郎代表取締役社長)は19日、室蘭市宮の森町の中嶋神社で、新千歳空港―登別温泉の高速バスとして使用する新型車両の安全祈願祭を行った。

 同社が導入したのは日野自動車の大型観光バス「日野セレガ」。運転手に急病など異常が発生した場合、乗客が押すことで非常ブレーキが作動する「EDSS」(ドライバー異常時対応システム)や、ミリ波レーダーと画像センサーによるPCS(歩行者検知機能付き衝突回避支援装置)といった安全装置を装備。ダイヤル式7速AMT(機械式自動変速機)を採用し、乗り心地の改善と燃費性能の向上を図った。

 全客席は3点式シートベルトでUSB電源を完備。フリーWi―Fiも備えて移動時間をより快適にする工夫を凝らしている。車体サイズは全長11・99メートル、幅2・49メートル、高さ3・52メートル。定員は45人に補助席10人。営業所で各種装置を調整する時間が必要なため、導入時期は未定だ。

 祈願祭には長谷川社長はじめ役員や組合役員、車両関係者ら約20人が出席。宮司が祝詞を上げ、今後の安全を祈った。長谷川社長は「国内外の方が多く乗車する路線に、新車が導入できた。安全な車両で心地よい旅を提供したい」と意気込んだ。
(北川誠)





   ■ 室蘭・海星学院高テニス部の3選手が全道大会で大活躍

 海星学院高校テニス部(菊地竜平監督)の3選手が、第41回北海道高校秋季大会で上位入賞した。部としては全道大会で2大会続け上位に入り、今後に向けて弾みがつく結果となった。

 大会は10月に旭川市で行われた。男子シングルスは小笠原陸(1年)が準優勝。決勝で藤川侑志郎(立命館慶祥2年)に3―6で敗れ、国体道選抜大会に続く準優勝。藤川とは国体のダブルスに同じペアで出場。道内トップの技術と、全国の社会人選手のフィジカルの強さを実感し「決勝は連戦の疲れでベストなパフォーマンスじゃなかった。体を大きくして戦いたい」。現在は60キロの体重を、この冬で70キロ前後まで増強する目標を掲げる。

 村上悠(2年)は小笠原と臨んだダブルスで3位。積極的に前に出る小笠原をサポートしつつ、積極的にクロスラリーに持ち込んだ。このペアで2度目の全道ながらベスト4に食い込む活躍。「サービスゲームを思うようにキープできなかった。サーブから優位に立ちたい」と課題もはっきりした。

 志賀瑚華(1年)は女子シングルスで3位。準決勝で中学までのチームメイト、宮川このみ(札幌光星1年)と対戦。1―6で敗れたがラリーに手応えを得た。「いつもならスライスで逃げたりしたけど、耐えてボールを返せたのは一歩前進」。スピン系のサーブを磨いてラリーの安定感向上を目指す。

 小笠原は、U―15全国選抜ジュニア選手権のダブルスで松田空(東明中3年)とペアを組んでベスト16、第40回全日本ジュニア選抜室内テニス選手権で準優勝。好調を維持する海星テニス部が来季の飛躍を目指して鍛錬の冬を迎える。
(吉本大樹)





   ■ 国連で世界津波の日イベント、登別・竹縄さんが参加

 米国ニューヨークにある国連本部で行われた「世界津波の日」啓発イベント(現地時間11月5日)に、登別明日中等教育学校5回生、竹縄日南さん(17)が参加。パネルディスカッションを通じ、世界の現状や災害対策について理解を深めたほか、インバウンド(訪日客)が多く訪れる登別での対策についても意見を述べた。

 啓発イベントでは、津波への備えなどをテーマに、世代間対話、被害軽減に向けた取り組みを話し合うパネルディスカッションなどが行われた。竹縄さんはパネルディスカッションに参加。事前に提供された質問内容をベースに討論が行われた。

 竹縄さんが印象に残ったことは大きく三つ。その一つが「世界的に自然災害が相次いで発生している。まずは地球温暖化を止めないといけない」と力を込めた。その上で「デメリットの場合もあるけど、SNSを活用して災害への備え、対策を広めるのもいい。災害大国の日本は情報や設備は整っているが情報が限られている途上国への対策も必要になる。避難訓練は予告なしで実施した方がいい」ということが論議された。

 訪日客が多い登別ならではの対応にも言及。「万一、災害が発生した場合でも訪日客が各種情報を把握できるよう、案内表記を国際化すべき」と訴えた。

 討論のヒントになったのは、同校が文部科学省の指定校に選ばれている「地域との協働による高校教育改革推進事業」。フィールドワークを通じ課題を探り解決策を考える探求活動は、津波の対策について議論したパネルディスカッションと同じ方法だ。

 「高校生が世界の問題について、国連で発表できる機会はあまりないが、討論で課題と解決策を考える取り組みは、学校の探求活動と一緒ですね」と学校で行ってきたことが国連の取り組みと同じことに自信をのぞかせた。

 今後、啓発イベントの成果を校内で報告する場がある。探求活動も引き続き行われる。「登別で災害が発生した場合の避難方法などを考える人もいるので、何か協力できればいい。ハザードマップを動画で紹介するなど、登別のためになるよう行動したい」と積極的に話した。

 「世界津波の日」は、津波への意識向上と対策強化を目的に、2015年(平成27年)に国連で採択された。啓発イベントは国連防災機関(UNDRR)や国連日本政府代表部などの共催により開催。今年9月に北海道で行われた「世界津波の日」2019高校生サミットin北海道で、総合司会を務めた竹縄さんら4人が日本代表として現地へ向かった。
(石川昌希)





   ■ 伊達・中井英策商店がいずしに最高和牛使用し試験販売

 伊達市南稀府町の中井英策商店(及川昌弘代表取締役社長)は、最高級ブランド和牛肉をこうじ漬けした「ビーフ・ズーシー」を開発、試験販売した。何度も試行錯誤を重ね、いずしの固定観念を取り払った逸品だ。及川社長は「いずしの文化に若い人が注目するきっかけになれば」と期待する。

 2年ほど前、同商店の看板商品「キンキのいずし」の大ファンという肥育一貫で有名な長沼ファーム(長沼町)の森崎睦博社長から「うちの肉でいずしができないか」との話しがあったのが始まりだ。

 長沼ファームの牛肉は、ほぼA5ランクの最高級「馬追(まおい)和牛」。この肉をジャーキーに加工し、表面をあぶり、米や野菜、こうじで重ね漬けして、3週間ほど発酵熟成。脂臭さを消すために野菜も慎重に選び試作を重ねた。

 セロリやタマネギが入り「イタリアンっぽく仕上げた」(及川社長)。牛肉の脂のしつこさは抑えられ、こうじにより、うま味が引き出され、驚くほどまろやかな味に変わった。

 名称はビーフ・ジャーキーをもじって、肉と寿司(すし)の意味を込め「ビーフ・ズーシー」。今月10日から試験的に同商店と通信販売のみで取り扱っている。反応を見ながら量産化を進めたいという。

 及川社長はいずしの消費が落ちていることなどに触れ「この機会に見て、食べて、いずしに興味を持ってもらえれば」と話している。値段は200グラム、1970円(税別)。問い合わせは同商店、電話0142・24局2934番へ。
(奥村憲史)





   ■ 伊達網代道場・山本副館長が剣道7段昇段,教え子ら祝う

 伊達市の剣道少年団・伊達網代道場(坂本敬一館長)の山本茂樹副館長(59)が剣道7段に昇段した。16日夜には、祝賀会が伊達市山下町のステーションホテルSANGAであり、道場の教え子やOB、同志は、後輩育成に尽力するとともに、自身の鍛錬も欠かさず手にした栄誉をたたえた。

 山本副館長は、今年8月に札幌市で開催した7段審査(全日本剣道連盟主催)に初めて挑戦。1分半の立ち合い(試合形式)を2回実施。堂々とした風格で、合格率12・8%(受審者164人のうち合格者21人)の狭き門を突破した。

 祝賀会は、同道場が企画し、今年全道大会優勝を果たした、中・小学生の団体戦の功績も合わせてたたえた。約70人が出席した。主催者を代表し坂本館長があいさつ。宴会の席上、上映された審査時のDVDを見た出席者は、山本副館長の気迫のこもった一撃一撃に歓声を上げ、拍手を送っていた。

 現在、初心者や幼児、低学年を主に指導する山本副館長。あいさつで「昇段しようと稽古してきたわけはない。剣道を通じ立派な人間に、との思いで取り組んできた。今後も網代道場のため、微力ながら頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 剣道の段位は5段までが、各都道府県剣連が主催する。6段以上は高段位となり、全剣連が主催。最高位8段は、日本最難関試験といわれ、合格率は1%を切ることもある。
(奥村憲史)





   ■ 苫小牧・ユウフツ越えの美々舟着場跡に説明板を設置

 苫小牧市内の測量会社タナカコンサルタント(田中雄太代表取締役社長)と苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は18日、市内美沢の国道36号沿いに「ユウフツ越え」と称して日本海と太平洋の内陸交通路として江戸時代以前に活用された「美々舟着場跡」の説明板を設置した。寄贈を受けた市教委、五十嵐充教育長は「苫小牧の歴史に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。

 北海道が蝦夷(えぞ)地と呼ばれていた時代、勇払川、美々川、石狩川などを利用して太平洋と日本海を結ぶルートの拠点だったのが「美々舟着場」。当時は3泊4日ほどの行程で荷物などが運ばれていたという。

 舟着場は1992年(平成4年)、新千歳空港の滑走路を整備する工事の際、丸木舟などが見つかり、北海道指定文化財となっている。江戸時代の探検家で北海道の命名者・松浦武四郎も舟着場の様子を記録に残していた。

 説明板の設置は北海道の命名から150年たったことなどを機にタナカコンサルタントの田中稔顧問が中心となり企画。郷土の歴史を研究している文化研究会とも連携しながら、設置にこぎ着けた。場所は実際の跡地よりも1・4キロ離れており、国道36号と道道千歳鵡川線が交差する市有地。アルミ製で高さ2・1メートル、横1・2メートル。

 除幕式では田中顧問ら7人がロープを引っ張り、説明板を披露した。田中顧問は「丸木舟に乗って交易していた歴史を知ってもらう貴重な史跡であり、多くの人たちに見てほしい」と話していた。
(佐藤重伸)






【2019年11月20日(水)夕刊】より


   ■ 地域挙げ10周年祝う、室蘭・旭ヶ丘小学校で記念式典

 室蘭市宮の森町の旭ヶ丘小学校(柿崎幸恵校長)で19日、開校10周年記念式典が開かれ、全校児童304人と教員、学校関係者、保護者、地域住民ら110人が節目を祝うとともに、教育目標として掲げている「学び合う子、なかよく助け合う子、明るく元気な子」の育成に向けて決意を新たにした。

 同校は2010年(平成22年)4月に中島小と日新小が統合して誕生。これまでに551人の卒業生を送り出している。式典は20日の開校記念日に先立って開催。開校10周年協賛会長の佐々木智之PTA会長は「旭ヶ丘小を10年間支えてくれた人に『ありがとう』を伝えるのがこの式典。たくさんの感謝を伝え、これからもみんなで頑張っていこうと心に誓い合おう」と式辞を述べた。

 式典では、歴代の校長とPTA会長に感謝状を贈り、10年間の活動を映像で振り返った。児童を代表して6年生4人が「入学式は全てが新しく見える景色で、ワクワク、ドキドキの一日でした」などと学校での思い出を発表。「“あ”かるく、“さ”わやかに、“ひ”びきあう旭ヶ丘小学校。これからもたくさんの頑張りと、たくさんの支えと、たくさんの思いを胸に歩んでいきましょう」と呼び掛け、全校児童でこの日のために練習してきた「With You Smile」を合唱した。

 柿崎校長は「PTAや地域の皆さんが、いつも子どもにとって大切なことは何かを考え、学校と手を携え、力を貸していただいたことは、何より誇れる学校の基盤になりました」と謝辞を述べた。

 同校は来年4月に知利別小と統合し、新たな校風や伝統を創り上げていく。
(奥野浩章)



↑↑
ページTOPへ



当ホームページに掲載の記事、写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は室蘭民報社に帰属します。