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【2019年11月14日(木)朝刊】より



   ■ 輸送安全部を新設、室蘭・道南バスが21日から新体制

 道南バス(本社室蘭市東町、長谷川義郎代表取締役社長)は、安全・正確・快適な旅客輸送を実現するため、輸送安全部を新設し、交通安全対策や乗客からの要望、乗務員教育などに対応することが13日分かった。組織変更案は12日開かれた臨時取締役会で承認され、21日から新体制となる。

 長谷川社長は先月の就任会見で、今後の方針として安全対策のための新部門設置を明言。同社では業務のスムーズな引き継ぎによる安全・正確、接客の質向上による快適な運行を目的に、これまで営業部で兼務していた安全教育業務を独立させ、専門部門を設置した。

 組織変更に伴い、同社は21日から現在の総務部、営業部、労務部の3部門から、総務部、経理部、労務部、営業事業部、輸送安全部の5部門となる。

 輸送安全部のトップには経験豊富な木村徹也営業本部本部長が就くほか、新たに警察OB2人を採用して業務に当たる。1人は今月から、もう1人もすでに採用を予定しているという。2人は乗務員指導や交通安全対策に加えコンプライアンスや内部課題についても対応する。

 さらに、現在総務部に所属している整備課について、安全対策に伴う車両状況の確認が不可欠なことから輸送安全部に移設する方針。

 長谷川社長は「社内意見や社外取締役との意見交換を経て今回の新体制を決定した。全社一丸となって安全性確立に向け取り組むとともに、警察や運輸局とも相談しながら体制基盤を強化していきたい」と意気込みを語った。
(北川誠)





   ■ がんと生きる…室蘭・佐々木さんが半年ぶりにライブ

 ステージ4の食道がんの発覚から半年―。室蘭を拠点に活動するアマチュアバンド「SHASHABAND」のボーカルで、がん患者の佐々木裕司さん(47)=洞爺湖町=は、治療に専念しつつも復活ライブを果たした。公私共に充実している中での大病にがく然としながらも、友人や家族が支えとなっている。佐々木さんはがんと共に生きる覚悟を決め、「声が出る限り」と歌った。
(林帆南)

 ▼ステージ4

 10月下旬、半年ぶりのライブで、自身ががんであることを公表し、ファンら約40人を前に目を細め笑った。「残された人生。まだまだ音楽を続けていきたい」

 事の始まりは今年3月のライブで、高い声が思い通りに出せず、ひどく落胆したことだ。「何かがおかしい」と耳鼻咽喉科を受診したが、異常は見つからなかった。そのうち症状が悪化。総合病院へ行き、4月下旬、自身がやっとがんであると知った。音楽活動が勢いづき、5月のライブ開催が決まっていた矢先のことだった。

 5月に札幌の病院に入院し精密検査。がんは背骨に転移していた。ステージ4。通常がん治療は完治の可能性が高い「手術」を選ぶが、手術できないまでに進行していた。「体内からがん細胞が完全に消えるのは難しい状態」ということだった。

 あと、どれくらい生きられるのだろうか―。余命を担当医に尋ねた。半年で亡くなる人もいれば、もっと生きる人もいる。答えは「わからない」だった。

 ▼周囲の支え

 すぐに放射線化学療法での治療を開始した。声はかすれ、普通の会話すら難しかった。水を飲むだけで痛みを感じ、薬の副作用で体調は悪かった。自身が弱っていくのを感じた。

 がんと分かった途端、思い描いていた人生が、がらがらと音を立てて崩れていくようだった。しばらく仕事を休むことになり、家族に迷惑を掛けるのも申し訳なかった。一生退院できないかもしれないとの恐怖が頭をよぎる。

 「ふさぎ込んでばかりはいられない」。そう思えたのは、家族やバンド仲間の支えがあったからだ。

 病気を告げた時泣いていた中学2年生の息子も、病室の佐々木さんに宛てた手紙で「絶対治るよ」と伝えた。バンド仲間も病院に駆け付けたり、メッセージ動画を届けてくれたりした。

 ▼復職目指す

 抗がん剤が効き、8月ごろから、入退院を繰り返しながら自宅で過ごせるようになった。9月下旬から声の調子も良くなり始めた。今だ、と言わんばかりに、室蘭市内での10月ライブ開催を決めた。

 「今の自分にできる最善の音楽活動がしたかった」という。バンド仲間は、本調子ではない佐々木さんの声に合わせて、音の高さを調整。佐々木さんがステージに立つと、会場は歓喜の拍手で包まれた。「ライブは自分にとって大切な場所。支えになってくれる人がこんなにいたと、大病を患って気付いたこともあるんです」と語った。

 がんは心の病気だと分かった。病気を考えると不安で胸が苦しくなるが、毎日痛くて苦しんでいるわけではない。

 12月28日にもライブを予定。現在職場への復帰も目指している。「抗がん治療を受けながら仕事をしている人は全国にたくさんいる。がんがあっても上手に付き合い、音楽や仕事ができると分かってもらいたい」





   ■ 室蘭・ひき逃げ重傷事故から1週間、情報提供呼び掛け

 室蘭市内で起きたひき逃げ事件は13日、6日の発生からちょうど1週間が過ぎた。容疑者は現在もわかっておらず、室蘭警察署は関係者への聞き取りや防犯カメラの映像を解析するなどして捜査を続けている。

 事件は6日午後6時45分ごろ、同市中島町1の市道と道道の交差点にある横断歩道を渡っていた同市内の高齢女性を右折してきた普通乗用車がはね、そのまま知利別町方面に逃走したというもの。女性は右足骨折の重傷を負った。

 同署では事件の翌日夜、現場近くでドライバーを対象に検問を実施。逃走車の特徴が書かれたチラシを配布して捜査への協力を呼び掛けたところ、数人から情報提供があったという。「犯人特定には、市民の皆さんの協力が必要です。事件に関する情報がある人は、署(電話0143・46局0110番)まで知らせてください」と呼び掛けている。
(西川悠也)





   ■ 空手国際大会で極真会館室蘭道場の3選手が上位入賞

 札幌市で9月に行われた全ヨーロピアン大会選抜マス大山メモリアルジャパンカップで、国際空手連盟極真会館室蘭道場(冨高泰至代表)の3選手が上位入賞を果たした。欧州やアジアのライバルと拳を交えた3選手は手応えを口にした。

 大会にはルーマニアや韓国など6カ国から計168人が出場。トーナメントで行われた。入賞したのは大内醍哉(伊達・黄金小6年)、中川翔斗(室蘭・八丁平小5年)、大内煌哉(伊達・黄金小2年)。大内醍は組手(小学6年の部)と形(少年中級)に、中川は組手(同5年の部)と形(同中級)、大内煌は組手(同2年の部)に出場した。

 大内醍は2回戦で、上段回し蹴りを決め優勢勝ち。2年ぶりの表彰台へ上々の滑り出しを見せた。しかし準決勝でライバル米山憂(極真本部)に惜敗。大内醍は「体力が課題。(延長で)手足が出なかった」とし、「出稽古や合宿で(米山と)対戦することで苦手意識を払拭し次こそは勝ちたい」と宿敵撃破を誓った。

 2回戦を判定勝ちした中川は準決勝で野沢(真空会館)と対戦。前蹴りを連発する野沢に対し「手足をたくさん出して、足を顔まで上げる。体力的に厳しかっけどそこは集中できた」と納得の表情。自身初の3位をつかんだ。一方で、形は大内醍と中川がそれぞれ中国、韓国の選手に相次ぎ敗退した。

 初戦を突破した大内煌は準決勝で昨年の覇者松本(極真本部)と激突。これまで2度対戦し連敗。「とにかく攻めること」で雪辱を果たした。決勝は中国の選手に負けたが堂々の準優勝を飾った。

 3人は国際大会の独特な雰囲気を経験。大内醍は「勝敗以上に親善の意味を込めて戦った」と語り、作法の違いなど大きな刺激を受けた。冨高代表は「これからは個性が求められる時代。どんどん海外に挑んでほしい」と選手の挑戦を評価した。
(鈴木直人)





   ■ 産廃埋め立て視覚化、登別にGNSS採用の最終処分場完成

 産業廃棄物処理・収集運搬を手掛ける「さんぱい」(本社室蘭市、藤本誠司代表取締役)が登別市千歳町に建設していた管理型安定型最終処分場が完成した。最新の衛星位置情報システム(GNSS)を採用し、廃棄物の埋め立て状況の「見える化」を実現。同社によると、処分場での同システムの導入は道内で初めて。先月8日から受け入れを開始している。

 同社によると、現在運営している燃え殻や汚泥などを埋め立て処分する管理型最終処分場の受け入れは、ほぼいっぱい。廃プラスチックや金属くずなどを処分する安定型処分場もあと数年で許可容量に達すると見込まれることから事業化に着手。昨年7月に着工し、今年8月に完成した。総事業費は6億5千万円。

 処分場の面積は1万6千平方メートルで、埋め立て容量は11万9500立方メートル、深さは約15メートル。浸出水調整池1カ所、浸出水処理施設1棟(水処理能力一日120トン)を備える。最新のシステムとして、GNSSを使用した地形図情報システムを導入。どこにどのような廃棄物が埋め立てられているかなど完全に「見える化」。埋め立て時の様子を含め、視覚的に把握することができる。

 同社の佐野東生常務取締役は、GNSSの導入によって「災害時に出る廃棄物の適正処理に対応できる」と説明。「将来にわたって地域の安心安全を確保して、地域と共生していきたい」と話している。

 13日には、北海道産業資源循環協会道央支部(石山俊之支部長)の関係者ら約30人が処分場を視察。施設概要の説明を受けた後、各施設を見て回った。
(高橋紀孝)





   ■ アロニアで染色、伊達・大滝徳舜瞥学校でレリーフ作り

 義務教育学校の伊達市大滝徳舜瞥学校(加藤久司校長、29人)の全校児童・生徒は大滝の特産品「アロニア」を染料として使用し、布やフェルトなどを染めてアイヌ文様を施したレリーフ(壁掛け)を作っている。13日は9年生(中学3年生相当)の4人が染色作業を行った。

 ふるさと学習・だて学の一環で初めて取り組んでいる。アイヌ文化の理解促進にも結びつけている。

 使用したのは、学校敷地内で育てたアロニアの実。10月下旬に収穫し、今月11日から22・5キロを煮込んで準備した。講師は展示スペース・ギャラリーアイバレー(大滝区優徳)の石川淳子さん(62)=同区本町=が務めた。

 レリーフは縦180センチ、横90センチの布が土台。文様の形に切って糸を載せたフェルトを小さな布に貼り、土台に縫い付けて制作する。

 13日はアロニアの液体にクエン酸、鉄を加えた2種類の染料を用意。布や糸、ストッキングにフェルトを入れて30分ほど漬けた。クエン酸の染料は明るい紫、鉄の染料は暗めの紫になるといい、生徒たちは布やフェルトを取り出して絞り、水で洗うと白かった布はきれいな紫に変わっていた。

 染色作業を終えた井谷穏乃さんは「みんなで頑張った思いがこもった作品になればうれしい」と笑顔を見せた。20日は全校児童生徒で文様制作を進める。
(池田勇人)





   ■ ポッカサッポロが豊浦・特産イチゴのソーダを発売

 ポッカサッポロ北海道(札幌市中央区、稲熊栄二代表取締役社長)は「Ribbon北海道いちごソーダ」を18日から北海道限定で発売する。数量限定で豊浦産のイチゴのエキスを使用し、華やかな香りとさわやかな甘みが堪能できる。

 昨年は全国販売し、中でも北海道エリアでの売り上げが好調だったという。豊浦産のジャンボレッドを100%使用。丸ごと粉砕、加水して水分を飛ばし、エキス化した。

 同社によると、10月〜翌年1月は炭酸飲料のイチゴフレーバーの販売規模が拡大し、生のイチゴの消費も高まるという。

 ターゲットはこだわり素材に興味があり関心が高い人、パーティーシーンで炭酸飲料のおいしさを感じたい人と設定。赤を背景に金色の帯を配置し、高級感が浮き出るデザインに仕上げた。

 12日には同社の稲熊社長らが豊浦町役場を訪れ、村井洋一町長らに発売を報告。村井町長は「豊浦のイチゴを宣伝していただき、ありがたい」と感謝した。

 稲熊社長は取材に「おいしい豊浦産のイチゴをジュースで味わってほしい」と購入を呼び掛けていた。

 1本410ミリリットル入り。価格は140円(税抜き)。道内のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店で販売する。
(池田勇人)





   ■ 市民目線で市長に迫る、苫小牧で「模擬議会」を開催

 市民目線でまちづくりについて市長に質問や提案を行う「模擬議会」が13日、苫小牧市議会議場で行われた。登壇した5人の市民はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致や子育て支援など市民が高い関心を寄せている課題について市長と議論を深めた。

 市民団体・平等社会を推進するネットワーク苫小牧(高橋雅子会長)と苫小牧市の共催。1998年(平成10年)以来、21年ぶりの開催となる。男女14人ずつの28人が議員役となり(1)男女平等参画社会の実現(2)福祉(3)教育(4)環境(5)まちの活性化―の各グループに分かれ、質問や提案内容を協議した。

 このうち、教育問題の子育てについて質問した男性は「とまこまい子ども条例を制定してほしい」と児童虐待防止の観点から市側に提案。岩倉博文市長は「児童が虐待から守られる取り組みとして条例制定に向けて取り組みたい」と答弁した。

 まちの活性化の観点からIR誘致を取り上げた男性は、市が試算する経済効果の根拠や自然との共生の在り方について質問。木村淳総合政策部長は「市民理解の促進は重要であり丁寧に市民説明を行っていきたい」と答弁。市民アンケートの実施については言及を避けた。

 このほか、男女平等参画社会の実現に向けた取り組みや食品ロス、子どもに対する経済的な支援、地域イベントの在り方など幅広い質疑が交わされた。
(佐藤重伸)






【2019年11月14日(木)夕刊】より


   ■ 室蘭・港北中サウンド、全国で輝け―17日にコンテスト

 17日に東京の尚美バリオホールで開かれる第25回日本管楽合奏コンテスト(日本音楽教育文化振興会主催)に初めて出場する室蘭市港北中学校吹奏楽部が12日、青山剛市長を表敬訪問した。清野さくら部長(3年)は「12人で演奏できる最後の舞台になるので、今まで練習してきたことを出し切って、悔いの残らない演奏をしてきたいです」と活躍を誓った。

 同校吹奏楽部は、北海道吹奏楽コンクール5年連続出場の実力を持つ。今年も全道大会出場校で最少人数だったが、難易度の高い天野正道作曲の「ストラクチュアV」を演奏して金賞を受賞した。この演奏を録音した音源を日本管合奏コンテストに応募したところ、中学校S部門(3〜15人編成)に出場できる16校の一つに選ばれた。

 市役所を訪れた部員12人は、青山市長と国枝信教育長に、自己紹介とともに東京で演奏するチャンスを最大限に生かすこと、3年生が引退するため12人最後の演奏に向けた意気込みを一人ずつ発表した。青山市長は「皆さんの一生の思い出になると思います。いろんな意味で素晴らしい時間を過ごし、素晴らしい演奏を」と激励した。

 部員は16日から2泊3日の日程で大舞台に臨む。40年ぶりの全国大会出場に向けて、同部保護者会が中心となって集めていた遠征費の募金額は100万円に達した。指揮者を務める顧問の鈴木慶紀教諭は善意に感謝し、「部員全員が中学生になってから吹奏楽を始めましたが、これほどの演奏ができるようになるとは、と感心しています。良い思い出を残せるような演奏をさせてあげたい」と抱負を話していた。
(奥野浩章)



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