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【2019年11月6日(水)朝刊】より



   ■ 宮蘭航路1周年、来春のウポポイ開設など盛岡で胆振PR

 胆振総合振興局と岩手県沿岸広域振興局主催の「フェリー宮蘭航路就航1周年記念・胆振観光PR」が2、3の両日、岩手県盛岡市のパルクアベニュー・カワトクで開かれ、関係者が就航から1年がすぎた「宮蘭フェリー」の利用促進、登別温泉や洞爺湖温泉、来年4月に白老町に開設される民族共生象徴空間(愛称ウポポイ)など、「胆振の魅力」を発信した。

 両局による連携推進協定に基づく取り組みの一つ。「北海道の物産と観光展」会場内で行われ、胆振総合振興局のイメージキャラクター「いぶりONE―Jr.」と、岩手県観光PRキャラクター「うにっち」が買い物客らを出迎えた。

 来場者には、胆振の魅力が記されたパンフレットのほか、ハンドタオルなどのオリジナルグッズを配布。「北海道の物産と観光展」には、胆振管内からむかわ町・カネダイ大野商店と洞爺湖町・わかさいも本舗も出展。来場者らに、食の観点から胆振の魅力をPRしていた。

 胆振総合振興局によると、両日で来場者402人がアンケートに答え、「登別や洞爺湖の温泉、アイヌ民族博物館には行ったことがある」などのほか、「ウポポイにも行ってみたい」と回答した人も多かったという。
(松岡秀宜)





   ■ 来春閉校の室蘭・大沢小、絵本の読み聞かせ会に幕

 室蘭市大沢小学校で四半世紀以上にわたって子どもたちに物語の世界に浸る楽しさを伝えてきた読み聞かせ会が、学校統合に伴う来年3月の閉校を機に活動を終える。5日、同校で最後の会を開き、子どもたちと笑顔でお別れした。

 製鉄所を望む校舎3階の図書室。絵本の読み手であるお母さんら5人の前に1、2年生が座り込んだ。5人が順に「ぞろりぞろりとやさいがね」「ことろのばんば」などを読むと、意外な展開に顔を見合わせたり、声を上げて笑ったり、怖がったり。5人全員でクリスマスを題材にしたパネルシアターを歌声とともに披露すると、前のめりになって目を輝かせた。

 読み聞かせが始まったのは28年前の1991年(平成3年)。開校50周年の記念企画としてPTAが当時、地域で認可外の託児所を開いていた吉田淑恵さん(76)に依頼。「絵本で子どもの心は育つ」と考え、読み聞かせを実践していた吉田さんは快諾する。

 吉田さんは、同校に子どもを通わす母親らを誘って毎回、年齢や季節などに合った絵本を用意してきた。活動は当初、月に1度、休み時間の15分間。その後、授業の一環でも取り組んだ。子ども目線の取り組みは話題を呼び、旧陣屋小では8年にわたって年2回、全校児童に読み聞かせをしたこともある。

 現在の読み手は、佐々木めぐみさん(41)、二瓶奈緒美さん(55)、福永紀子さん(55)、松永美代子さん(59)と吉田さんの5人。活動歴は10年を超える。「絵本を通して人はみな愛情を持っていることを伝えたいという思いで続けてきました」とは二瓶さん。子どもの成長を間近に見ることができるのが何よりの喜びだったという。

 最後の日。吉田さんが手にしたのは児童書作家マイク・セイラー作「ぼちぼちいこか」。「時代が変わっても、どこで読んでも大丈夫な本」と太鼓判を押す絵本は28年間、読みつないできた1冊でもある。表紙を見るなり歓声を上げた子どもたちは場面が変わるたびに笑った。2年生の宍戸蒼空(そら)君(7)は「主人公のカバがサーカスで失敗する場面が最高だった」と笑顔で教えてくれた。

 読み聞かせが終わるなり、子どもたちは5人の周りに集まり、一人一人が書いた手紙の束を贈った。どの手紙も「ありがとう」の感謝の気持ちがつづられていた。

 子どもたちは来年4月から、隣接校区の海陽小(東町)に通うことになる。「新しい学校に行っても、慌てなくていい。ゆっくり頑張ってね」と声を掛けた吉田さん。5人は絵本が心の支えになってくれると信じている。
(野村英史)





   ■ 「みとられ幸せ」室蘭・プラザμにFURAIコーナー設置

 室蘭市山手町のNHK室蘭放送局1階のプラザμロビーに5日、9月に解体した鉄のモニュメント、FURAIのコーナーが設置された。室蘭市出身の制作者、「鉄のゲージツ家KUMAさん」こと篠原勝之さん(77)がセレモニーに参加し、FURAIや地元室蘭について語った。

 風をテーマに地球岬やアンテナをモチーフにデザインされたFURAIは高さ20メートル、重さ15トンに及ぶ鉄製のオブジェ。1993年(平成5年)に同局前に設置されて以来、室蘭放送局のシンボルとして親しまれてきたが、老朽化により26年間の役目を終えた。

 局内に設置されたコーナーには、これまでの思い出を振り返る写真パネルや制作に当たって篠原さんが手掛けた10分の1サイズのレプリカ模型、FURAI中心部の実物などを展示している。解体の様子を撮影した動画も映している。

 この日のセレモニーには約50人が参加。コーナーを見た篠原さんは「昔は溶接が下手だったね」「懐かしい写真だな」などと話し、当時を振り返っていた。

 その後に行われた川島加奈代キャスターとの対談で「俺たちの命がいずれ土に返っていくように、FURAIも土に返っていった。世界では内戦で失われるオブジェもある中、最後をみとってもらえたFURAIは幸せだったと思う」と語った。

 FURAIコーナーはプラザμの利用時間(平日午前10時〜午後9時、土日祝日午前10時〜午後6時)に見ることができる。
(北川誠)





   ■ ブルッ、急がなくちゃ…室蘭のGSでタイヤ交換が急増

 冷え込みが厳しさを増してきた室蘭市内のガソリンスタンドに、冬用タイヤへの交換に訪れる市民が急増している。市内のタイヤの交換ピークは今週末になりそうだ。

 寿町の北海石油東室蘭給油所(竹村和浩所長)では今月に入り、一日10件ほどのタイヤ交換を行っている。5日も依頼は相次ぎ、同町の40代女性は「今週末、道北に行く予定があるので、タイヤ交換に来ました」と話していた。

 竹村所長によると、今年の出だしは先月15日ごろ。平年に比べて1週間ほど遅い。「先月は暖かい日が続いたためか、日に数件だった」という。

 同店では社員3人が作業を分担して行っており、一日に対応できる台数は限られている。竹村所長は「夏タイヤと冬タイヤでは、ブレーキを踏む感覚などが違う。慣れる時間が必要なため、『雪が降ってから』ではなく、早めのタイヤ交換を」と呼び掛けている。
(西川悠也)





   ■ 大手農業法人グループ篠田牧場が登別に大規模牧場完成

 大手農業法人ジェイイーティ(JET)ファーム(栃木県、篠田教雄代表取締役)グループの「篠田牧場」(神山進一郎取締役場長)が登別市上鷲別町に完成し、19日から本格操業を始める。総事業費29億円。黒毛和牛肥育に特化した牧場で、12月に初出荷する。今後、肥育頭数を拡大し、3年後には年間1800頭の生産を目指す。

 「当牧場が肥育する肉牛が多くの消費者に喜んでもらえるよう新たな技術、ノウハウを取り入れ品質向上、生産性向上、環境保全に取り組む」。神山場長は抱負を語った。

 登別を選んだ理由として(1)北海道の中では気候が温暖で積雪も少なく、噴火湾に面した素晴らしいロケーション(2)港に近く肥育牛に与える配合飼料の輸送コストが大幅に削減される―の2点を挙げた。

 同ファームは搾乳を主体にしながら肉牛肥育などを独自で行っており、過去5年の売上高は年間30億円程度で推移するなど、単独企業での生乳生産量は国内トップクラスを誇る。

 篠田牧場は2017年(平成29年)1月、北海道本社と位置付け、現地法人格を取得し「大型肥育牧場」として設立。中央競馬のGIレースを制した名馬ライスシャワーなどを輩出した名門・ユートピア牧場から農場の譲渡と一部出資を受けた。地元雇用として従業員2人を採用し、肥育頭数の拡大に合わせ「雇用人数を増やす」(同社)方針。

 同牧場の敷地面積は320ヘクタールで札幌ドーム60個分に相当する広さ。現在、去勢牛と雌牛1228頭を飼い、3年後には3千頭まで増やす。毎年、1800頭を生産する計画だ。

 独自の牛舎システムを構築。壁の両側に吸気用と排気用の換気扇を並べることで空気の流れをつくるほか、中柱の鉄骨は腐食しにくい素材を使用。天井には道産材を使っているため、木が湿気や臭いを吸ってくれるので結露はほとんどなく、臭わないのが特長。

 生産から肥育までの「繁殖一貫経営」を実施するため、敷地内には飼育庫1棟(3千平方メートル)、肥育舎12棟(2万8千平方メートル)、堆肥舎6棟(6500平方メートル)を新築。草地(80ヘクタール)を備える。

 肉牛の生産体制は、グループ会社の宗谷岬牧場(稚内市)で生まれ、8カ月まで育てられた牛を子牛市場を介して篠田牧場へ運搬。生後28カ月まで成育させ、東京、埼玉、栃木など関東方面を中心に出荷する。

 室蘭港と岩手県宮古港の両フェリーターミナルや両市を結ぶ定期フェリー「宮蘭航路」活用による活牛輸送への期待が高まる。「飼料仕入れと肉牛出荷の双方で輸送コストを削減できる」(神山場長)利点を強調する。

 同牧場では19日に千歳市で落成記念祝賀会を開く。神山場長は肥育牛の肉質を最高レベルのA5ランクまで高めたいとの目標を語り「品質と味を含め、安心安全な肉を生産していきたい」と力を込めている。
(粟田純樹)





   ■ 五輪種目札幌開催で登別への観光客入り込み増に期待

 2020年(令和2年)の東京オリンピックでマラソンと競歩の開催地が札幌市内に正式に決まり、比較的アクセスしやすい登別への入り込み増に期待する声が出ている。

 国際オリンピック委員会(IOC)が夏の暑さを理由に、マラソンと競歩の開催地を東京から札幌に変更した。当初は7月31日に競歩、8月7、8日にマラソンを行う予定だったが、変更に伴う具体的な開催日は決まっていない。

 選手のほか運営にたずさわるボランティアスタッフのほか、多くの観客が札幌に集う。加えて通常の旅行者が滞在していることも想定されることから「選手や関係者は札幌市内で、中心部のほか定山渓に宿泊するのでは。一般の観客は登別に泊まることも考えられる」(関係者)と期待する声もある。

 ただ、当初予定されていた開催日は夏休み期間中。通常であれば観光客が多く宿泊施設を利用する時期。あるホテルスタッフは「開催時期によっては満室状態が続く。正式に時期が決まれば早い段階で部屋が埋まるかも」と見通す。テーマパークの担当者も「夏休みと重なれば、多くの人出でにぎわうだろうが、観光客でごった返す可能性もある」と指摘する。

 五輪種目の札幌開催を「集客の契機にすべき」との見方もある。過去最大の冷え込みとも言われる日韓関係など国際情勢の変化により、これまで登別観光を支えてきたアジア圏の入り込みも変化。18年度入り込みで国・地域別ではアジア各国が上位に名を連ねたが、「韓国や香港などが伸び悩んでいる」との指摘が多い。

 団体客よりも個人客へのシフトが顕著になっていることや、欧米諸国からの来登が目立っていることから「旅行好きな個人にターゲットをしぼり、五輪などさまざまな機会を利用して、登別を訪れるきっかけにしてもらいたい」(経済界)との声も出ている。
(石川昌希)





   ■ 大津波想定し避難訓練、洞爺湖・虻田地区で行動再確認

 洞爺湖町は5日、大津波の襲来を想定した避難訓練と講演会を洞爺湖町虻田地区で実施した。住民や町職員ら計238人が、万が一の対応、命を守る行動を再確認した。

 訓練は、午前9時に釧路沖でマグニチュード9・1の地震が発生したと想定。町内でも最大震度6弱を観測し、大津波警報が発表された。防災行政無線、緊急速報メール、コミュニティーFM放送「wi―radio(ワイラジオ)」への割り込み放送で、住民へ避難が周知された。

 住民は徒歩などで町内九つの集合場所に移動。海抜3メートルで浸水想定地域にある、本町保育所の子どもたち26人は、保育士と避難用バギーなどで、JR洞爺駅の自由通路を通り役場へ避難。同所は月1回独自の避難訓練を実施しており、平口千春所長は「子どもたちの意識は高い。普段の訓練が生かされている」と短時間での避難に胸を張った。

 役場2階の防災研修ホールでは、真屋敏春洞爺湖町長を本部長とする災害対策本部を設置。情報収集や停電、事故の対応などを確認した。真屋町長は前回の有珠山噴火から、来年で20年になることに触れ「わがまちは、災害は避けては通れない。住民の安心、安全を守ることを基本として、今後も取り組んでいきたい」と話した。
(奥村憲史)


◆―― 東日本大震災、生々しく語る・釜石の横山さん

 講演会は訓練終了後、本町の虻田ふれ合いセンターで開催。岩手県釜石市観光ボランティアガイド会の横山幸雄さん(82)が2011年(平成23年)の東日本大震災当時の状況などを振り返った。

 テーマは「心は流されない」。横山さんは震災当時民生委員として、住民の避難誘導に当たる中、津波にのまれながらも電柱に登り、九死に一生を得た。現在は総務省消防庁の災害伝承語り部を務めている。

 横山さんは、津波にのみ込まれ、一時気を失ったことなどをゆっくりと話した。そして有珠山や昭和新山を抱える洞爺湖周辺について「防災にすごく力を入れており、意識の高さを感じました」と評価した。





   ■ 「むかわ竜」の複製骨格公開イベント、約800人が満喫

 むかわ町穂別地区で発見された国内最大の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」の複製(レプリカ)が3、4の両日、穂別町民センターで公開され、約800人が恐竜ワールドを満喫した。

 会場には「むかわ竜」の復元骨格を見ようと、多くの家族連れらが訪れ「とっても大きいな」と今にも動き出しそうなレプリカを見上げていた。

 また、4日には、北大総合博物館の小林快次教授が講演し、「むかわ竜」の特徴である頭骨や背骨などについて分かりやすく解説した。

 「むかわ竜」は小林教授らの研究チームが新属新種の恐竜として学名「カムイサウルス・ジャポニクス」(日本の竜の神)と命名している。東京・国立科学博物館で開催されていた「恐竜博2019」から 地元に戻ったことから「おかえりイベント」として一般公開された。
(佐藤重伸)






【2019年11月6日(水)夕刊】より


   ■ 伊達巻き作り楽しむ、室蘭年金受給者協会が料理講座

 室蘭年金受給者協会女性部(山本孝子部長)主催の料理講座が5日、室蘭市寿町の北海道電力室蘭支店で開かれ、会員11人がおせちの定番料理の「伊達巻き」や厚焼き卵作りに挑戦した。

 毎年開催。今回の講師は同会理事の白土昭子さん。会員たちは、長方形のフライパンにだし入りの溶き卵を流し、へらで器用に形を整えていた。出来たてを、おにぎりやサラダと一緒に試食。一足早い正月気分を味わっていた。

 毎年正月に伊達巻きを作るという安藤初江さん(73)=白鳥台在住=は「いつもは丸いフライパンを使っていたけど、長方形のフライパンでも十分作れると知った。ぜひ挑戦したい」と意気込んでいた。
(西川悠也)



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