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【2019年11月3日(日)朝刊】より



   ■ ロマンの輝き…旧室蘭駅舎公園でSL移設セレモニー

 旧室蘭駅舎公園(愛称・ぽっぽらん公園)の改修と蒸気機関車D51560号(SL白鳥号)の移設完了記念セレモニーが2日、室蘭市海岸町の同公園と隣接する同駅舎内で開かれ、約100人が新しい観光拠点の誕生を祝った。SLは日没から日の出まで前照灯を点灯、屋根もライトアップされている。

 室蘭市による公園の整備は、現存する道内最古の木造駅舎・旧室蘭駅舎のにぎわい創出の一環。8月下旬に青少年科学館裏庭にあったSLの移設作業が行われた。

 移設したSLは煙突から水蒸気を出し、毎日正午に汽笛音を流す。日没から日の出まで前照灯を点灯し、SLを覆う高さ5・5メートル、全長2・1メートルの屋根もライトアップされている。地上から深さ1・2メートルの見学ピットも設け、車両を下から観察することができる。

 公園にはSLをイメージした遊具も設置し、地面のアスファルトには線路をイメージした塗装を施した。旧駅舎内には日本遺産・炭鉄港の室蘭に関するパネルが展示され、来場記念の硬券(1枚200円)の販売も開始した。

 セレモニーでは、屋根の照明設置のクラウドファンディングで3万円以上を寄付した5人によるSLの「仕上げの一塗り」が行われ、列車用の黒いペンキを指定された部分に塗った。増川寛大君(地球岬小5年)は「思ったよりも塗るのが大変だったけど楽しかったです」。八丁平の三河篤さん(49)は「自分が塗った所が永遠に残るので、良い思い出になりました」と感想を話した。

 旧駅舎内で行われた式典で、青山剛市長は「一人でも多くの市民、観光客の皆さんに足を運んでいただきたい」とあいさつ。最後にテープカットで門出を盛大に祝福した。
(奥野浩章)





   ■ 室蘭で気品と美しさ満開…「市民芸術」を堪能

 文化の日(3日)を前に室蘭市内で秋にふさわしい関連行事がたけなわ。2日は気品漂う菊や長い年月を経た木々の美しさを引き出す盆栽の展示会が行われた。来場者が趣向を凝らした「市民芸術」を堪能した。
(粟田純樹)


◆―― 市民会館で「盆栽展」

 道内の盆栽愛好家の作品を一堂に集めた展示会が、輪西町の市民会館で始まり、愛情を込め育てた32席、150作品が木々の魅力と調和を引き出している。3日まで。

 室蘭地方をはじめ、札幌や小樽など全道の盆栽愛好家で組織する「緑寿会」(砂金茂樹会長)と全日本小品盆栽協会(本部・神奈川)主催。会員27人が出品。樹齢300年のエゾマツやサツキなど木や草を素材にし、数年から30年以上かけて作り込んだ作品が並んだ。

 水盤に石を飾った「水石」や盆の上に土や砂、石などを配置して自然の景色をつくる「盆景」、高さ20センチ以下の小品盆栽など、主役の木の良しあしはもちろん、「席飾り」といわれる展示も見どころ。

 洞爺湖町の長崎保英さん(82)はイチイ(通称オンコ)の木を削った土台に姫リンゴ、ヒメタデを添え、紅葉や松などで彩りを加えた。「今年はうまく並べることができました」と笑顔を見せた。

 砂金会長は「会員のレベルが年々上がっており、若い人にもぜひ見に来てもらいたい」と来場を呼び掛けていた。最終日の展示は午前10時〜午後4時。


◆―― サンライフで「菊花展」

 市内の愛好家が丹精した菊を持ち寄った菊花展覧会が、港北町のサンライフ室蘭で開かれた。菊の大輪を観賞しようと、多くの来場者が足を運んだ。

 愛好家団体の室蘭菊花同好会(宍戸忠会長)主催。会員の研さんの場として開催しており、同好会関係者と高齢者教室・悠悠ライフ園芸講座受講者約50人が出展した。

 会場には白や黄色、赤紫色などの「大菊」「福助」「ダルマ」など約200鉢が競うように咲き、松やサツキなどの盆栽も約30点並んだ。

 「一本仕立て」や一つの苗から3輪の花を咲かせる「三本仕立て」のほか、初心者が取り組みやすい「ドーム菊」、宍戸会長が考案した全体を円すいに形成する「杉木立」など多彩な作品が来場者を楽しませた。

 宍戸会長は「日照時間が長く暖かい日が続き、育てるのが難しかったが、どれも素晴らしい出来栄え」とにこやかに話した。





   ■ 室蘭・港の文学館ギャラリートークで葉山嘉樹に迫る

 室蘭ゆかりの作家、葉山嘉樹(1894〜1945)のギャラリートークが2日、室蘭市海岸町の港の文学館で開かれ、市民ら30人が参加してプロレタリア文学の先駆者と室蘭の関わりについて理解を深めた。

 葉山は福岡県出身。早稲田大学に入学したが学費未納により除籍され、22歳のときに北海道炭鉱汽船で下級船員として働き、下船後、労働運動に加わった。名古屋共産党事件で検挙され、獄中で室蘭を題材にした「海に生くる人々」を書き上げ、一躍文壇の新進作家となった。41回忌の1986年(昭和61年)、葉山が下級船員だったころに石炭の積み込み桟橋があった入江臨海公園内に文学碑が建立されている。

 講師は市港の文学館理事の後藤直美さん。下級船員時代の実体験がベースとなった「海に生くる人々」には、室蘭港や大黒島といった地名が出てくることや、葉山がけがで入院した室蘭市内の病院長が室蘭市出身の芥川賞作家、八木義徳の父だったこと。その八木が文学碑の除幕式に出席した奇縁などを紹介。「葉山が石炭の運搬船に乗っていたことは、炭鉄港のストーリーの一部分になるのでは」と指摘した。
(奥野浩章)





   ■ すてきなイベント「ムロセレ」…室蘭で多彩な54店

 女性が楽しめるイベント「MuroranSelect―ムロセレ―」(同運営委員主催)が2日、室蘭市中央町のスーパーアークス室蘭中央店で始まり、化粧や手作りの多彩な店が親子らを楽しませた。きょう3日まで。

 昨年に続き、今年は「新しい『モノ』『コト』『ヒト』に出会える」をテーマ。ハンドメードやセラピー&ビューティー、ワークショップ、フードなど西胆振3市などから計54店が出店した。初日は午前10時にオープンし、待ちわびた市民らが詰め掛け大にぎわい。アクセサリーや革小物、子ども服などのハンドメードブースの店では、独創的な品々が並び、来場者はお気に入り品を購入していた。

 また、首肩マッサージや手相判断、ジェルネイルなどのセラピー&ビューティーブースや、クリスマスオブジェやグラス彫り体験などのワークショップブースも多くの人でにぎわい、フードブースでは店自慢の味に舌鼓を打っていた。

 音楽ステージ「音楽で笑顔を」の会場では、室蘭を拠点に活動するシンガー・ソングライターやパフォーマンスユニットらが出演。子どもから大人までリズムに乗せていた。

 きょう3日は午前10時から午後4時まで。

 1歳以上を対象とした無料託児スペースもある。
(松岡秀宜)





   ■ 噴火湾の環境保全大切、登別で写真家・笹森さんが講演

 ネイチャーセンターふぉれすと鉱山主催の環境保全フォーラムが2日、登別市鉱山町の同施設で開かれ、市民らが講演とエクスカーションを通して身近な環境問題について考えた。

 約30人が参加した。初めに、自然写真家として活動する室蘭市出身の笹森琴絵さん(酪農学園大学特任准教授、東海大学非常勤講師)が「海、イルクジ、そして私たちの、今と未来〜豊かな海・噴火湾から」をテーマに講演した。

 笹森さんは、北海道周辺の海域や噴火湾に生息するイルカやクジラを紹介しながら「噴火湾は有珠山と駒ヶ岳の噴火、暖流と寒流の影響で海洋生物が集まり、食物連鎖がしっかり機能している。豊かさが保持され、知床に匹敵するほどの鯨類が来遊する」と説明。

 海洋生物に及ぶ悪影響について「海中騒音や船との衝突、海洋環境汚染など人間活動が原因となることが大きい。海と生き物を守るためには、リユースリサイクルで無駄を減らす、廃棄は最小限に、自分だけのために使うエネルギーを減らすといった一人一人の行動や意識が必要」と述べ、参加者は真剣に耳を傾けていた。

 講演後には「里山エクスカーション」と題して、鉱山地区を実際に歩きながら、地域の環境保全について学ぶ体験型見学会が行われた。
(洞口優)





   ■ 伊達の中学生が弁論大会で気付きや主張堂々と

 伊達市中学校弁論大会が10月31日、伊達中学校体育館であった。市内3中学校の代表6人が、普段の生活や体験からの気付きや考えを堂々と発表。最優秀賞には、伊達中3年の市橋心寧さんが選ばれた。

 伊達市教育研究会が主催した。久保順平伊達市東小学校校長を審査委員長に、後援する伊達ライオンズクラブの佐藤篤会長らが計5人が論旨、音声、態度を総合的に審査。発表者は、伊達中生徒やライオンズクラブ会員、父母らが見守る中、ステージに立った。

 最優秀賞に輝いた市橋さんの題名は「見えない幸せ」。部活でけがをし、かけがえのない家族や友人の大切さを感じた思いを伝え、これからは自分が接する全ての人に「幸せを与えたい」と思いを込め笑顔であり続けることを誓った。
(奥村憲史)

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽最優秀賞 市橋心寧(伊達)▽優秀賞 今藤あや(光陵)板橋名桜(同)▽優良賞 藤田光家(伊達)滝澤楓香(大滝徳舜瞥)村山陽希(同)





   ■ 噴火湾とようら観光協会がレンタサイクルスタート

 噴火湾とようら観光協会(豊浦町旭町)は、レンタサイクル事業を始めた。今季は今月末まで無料で貸し出しし、利用者のニーズ把握などに努めながらガイドツアーの造成も図かる。来春から本格実施する。

 「まちあるき」の有効な選択肢を整備して来訪者の町内周遊の活性化、滞在時間の向上などを目指す。今月1日から試験的に実施した。

 利用対象は16歳以上(16歳未満の人は保護者同伴の場合利用可能)。自転車は「電動アシスト」と「クロスバイク」の2種類でそれぞれ6台(24〜27インチ)。今季は、天然豊浦温泉しおさい(町内浜町)で受け付ける。試験実施期間は無料で貸し出し、利用者にはアンケートに協力してもらう。

 同町にはキャンプ場が複数あり、同協会はキャンパーをはじめ、JR小幌駅から豊浦駅を利用する来訪者らの需要が高いとみている。本格実施の来春からは有料とし、豊浦駅にも自転車を配置する。

 今後はガイドツアーの造成や町内のビューポイン設定、マップ作成を進める考え。同協会の岡本貴光事務局長は「レンタサイクルを活用した観光振興に向け、新たな取り組みにつなげていきたい」と話している。

 利用時間は午前11時〜午後8時。問い合わせは噴火湾とようら観光協会、電話0142・83局2222番へ。
(奥村憲史)





   ■ 台風19号の被災地・丸森へ白老町職員が出発

 台風19号の被災地・宮城県丸森町に向け1日、白老町の職員4人が出発した。6泊7日の日程で倒壊した家屋の調査や罹災(りさい)証明書発行業務などの支援業務に当たる。

 大塩英男税務課長、齊藤大輔町民課主幹、久末雅通農林水産課主査、五味川塁斗生活環境課主事補の4人。道から派遣要請を受けた。宮森町は白老町の姉妹都市である仙台市と近く、過去にまちづくりに関する講演に職員を派遣してもらったことがある。

 出発式で戸田安彦町長は「丸森町の職員になったつもりで頑張っていただきたい」と激励。大塩税務課長は「白老町を代表して丸森町に行ってまいります。復興のために一生懸命尽くしてまいります」と述べた。

 同町の被害は死者10人、行方不明1人、けが人2人。10月27日現在230人が避難している。
(富士雄志)



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