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【2019年2月26日(火)朝刊】より



   ■ 西胆振の4消防本部で女性消防士の採用進む

 西胆振地方の各消防本部が女性消防士の採用を積極的に進めている。登別市と白老町は2019年度の新卒採用で初めて内定を決めた。このほか室蘭市と西胆振行政事務組合(1市3町)にはすでに入庁しており、同地方の全4本部で女性消防士が在籍する見通しとなった。各本部が女性用仮眠室を設け、体力試験の実施要項を男女で区別するなど、環境整備や試験制度の見直しの成果が表れている。女性消防士の増加に伴い、各本部の育成方針の違いが次第に明確になっている。


◆―― セクハラ防止

 各消防本部で先進的な取り組みを見せるのが、西胆振1市3町で構成する西胆振行政事務組合だ。

 同組合は17年度、学力試験を廃止し適性試験を導入。人物重視の採用へかじを切った。さらに他の消防本部と重なる受験日をいち早く変更。男性を含む出願数は前年度の約4倍と倍率は80倍を超える。

 しかし、単に女性消防士を増やすのが目的ではない。19年度は女性志願者がいたが、採用はゼロだった。

 採用方法だけでなくハラスメント防止策に注目が集まる。昨年立ち上げた「ハラスメント対策委員会」は、各課に所属する若手職員が委員を務め、毎年度、委員を代えていく。消防本部の佐藤徹也消防長は「管理職ではない職員にも対策を検討させ、組織全体で問題意識を共有するのが狙い」と語る。

 全国の消防本部へ配布される「消防庁女性活躍ガイドブック」に今年3月、これらの取り組みが掲載される。同地方だけでなく全道的なロールモデルとしての役割が求められている。


◆―― 気配りが必要

 各本部で、女性消防士の育成方針は異なる。

 室蘭市消防本部では、消防学校を卒業した男性は、2週間ほど集中訓練を受けて各署に勤め現場へ出動する。一方で「女性は本部でのさまざまな業務を経験した上で各署で隔日勤務に当たる」(担当者)という。

 昨年4月に入庁した予防課の鳴海楓さん(19)は「危険物施設の検査や避難訓練の実施など、さまざまな経験が現場で生きる」と教育方針に理解を示す。

 一方、西胆振組合は消防学校で学んだことを早期に現場で生かすことを重視する。

 昨年4月に入庁した予防課の堀結希さん(20)は、男性と同時期に現場へ出動し、すでに4件の火災現場で活動。「現場に出たいという思いが強かった。現場で多くのことを学んでいる」と話す。佐藤消防長は「男女で業務を区別しない。2年前の初採用から一貫している」と述べる。

 19年度に女性を1人採用する登別市消防本部の三好一也次長は「女性の視点や気配りが現場で求められる事案が出てくる」とした上で、「本人の希望も尊重し判断したい」と話している。
(鈴木直人)





   ■ チヨダウーテ室蘭工場の操業継続、重油ボイラー新設へ

 住宅用壁材の石こうボード大手、チヨダウーテ(本社三重県)の室蘭工場(室蘭市崎守町、佐藤毅工場長)は、製造に使用する熱源として工場内に重油ボイラーを新設する。隣接するJXTGエネルギー室蘭製造所(陣屋町)から熱源となる蒸気の供給を受けていたが、3月末で製造機能が停止するのに伴い、自前で熱源を確保し製造を継続する。

 原料の「化学石こう」も同製造所の発電設備で発生する副産物を使用していたが、製造停止後は道外から港を使って調達するほか、建築現場で出る端材も回収して再利用する。原料の焼成と製品の乾燥に使う熱源としてボイラー(毎時換算蒸発量6トン)を2基新設する。

 室蘭工場は2004年(平成16年)に砂川市から移転。同製造所からほぼ全量の原料と熱源、電力の供給を受けて製造し、主に道内、一部は東北地方に出荷している。従業員は23人。

 同製造所の事業所化に伴い、原料調達や熱源の確保が課題だったが、工場移設など総合的に検討した結果「事業所として存続し、次につなげていくのが最優先」と室蘭での操業継続を決めた。

 全国に5カ所ある生産拠点のうち、室蘭は少量多品種の生産体制が特徴。製造ラインでボードの四方を自動で面取り加工し、施工現場での作業時間の短縮、負担軽減を図る製品や、医療現場の使用を想定した鉛不使用の「スキュータムボード」など、室蘭工場オリジナル商品も多数展開している。

 ボイラー新設や原料調達にもめどが立ち、室蘭出身の佐藤工場長は「室蘭で操業して15年。従業員も地元出身者が多く、続けられることが決まって今まで以上に気合が入っている。室蘭からチヨダブランドとして、ユーザーへの切れ目ない供給、地域貢献を果たしていきたい」と話している。
(菅原啓)





   ■ 室民の第4回「まち・ひと活力大賞」に知里森舎を表彰

 室蘭民報社の第4回「まち・ひと活力大賞」を受賞した、登別のNPO法人知里森舎(横山孝雄理事長)の表彰式が25日、室蘭民報社本社で行われた。同法人の森川慎介副理事長と同法人が運営する知里幸恵銀のしずく記念館(登別市登別本町)の金崎重彌館長に、工藤サ代表取締役社長から表彰状と副賞の20万円が贈られた。

 知里森舎は1997年(平成9年)設立、2007年NPO法人化。10年に同記念館を開館した。登別出身のアイヌ民族で「アイヌ神謡集」で知られる知里幸恵(1903〜1922年)を中心に、先人たちの生涯と業績、アイヌ文化への関心を高める事業を展開している。

 表彰式で工藤代表取締役社長は「貴重な展示館。地域に欠かせない聖地ですね」と話し、2人に表彰状と副賞を手渡した。

 幸恵のめいである横山むつみ永世館長が亡くなって3年目を迎え、「わずか十数人のスタッフみんなで頑張ってきました。賞の名に恥じぬよう努め、郷土の宝を大きくしたい」とさらなる意欲を語った。副賞20万円については「来年の開館10周年を記念し、毎年9月に行っている知里幸恵フォーラムを充実させるために有効活用したい」と述べた。

 同賞は室蘭民報社の2015年の創刊70周年を記念し、地域貢献事業の一環で創設した。室蘭地方の発展、まちおこしに尽くす個人・団体をたたえている。
(成田真梨子)





   ■ 室蘭カーリング協会が30周年、3日に記念レセプション

 室蘭カーリング協会(斉藤学会長)が今季で創立30周年を迎える。3月3日には30周年記念レセプションがビアキャビンエレガで行われ、関係者が30年の節目を盛大に祝う。

 同協会は平成元年(1989年)10月に発足。92年には体育協会にも加盟、競技の普及・発展に取り組んできた。93年には室蘭勢が北海道選手権に初出場。98年の長野五輪には協会から4人が審判として参加するなど人材育成も進めてきた。会員最多は1993年度(平成5年度)の84人、現在の会員は45人。現斉藤会長は5代目になる。

 また、今年1月の第38回北海道カーリング選手権大会兼アルバータ杯カーリング大会に、室蘭勢では11年ぶりにチーム室蘭(男子)が出場を果たし、節目に花を添えている。

 今年の室蘭選手権の参加チームは7で、愛好者が根強く普及活動を展開している。

 30周年の記念誌作製も進めている斉藤会長は「これまで協会の発展、運営に尽力してくれた諸先輩、関係者に感謝の気持ちでいっぱいです。仲間の信頼を築きながら協会運営をやってこれた。専用のカーリングホール建設などの夢を描きながら、今後も市民に楽しんでもらえるように競技の普及を進めていきたい」と話している。
(高橋昭博)


◆―― 3日、体験教室

 室蘭民報社が主催する第30回室蘭民報社杯市民カーリング大会とカーリング体験教室が3月3日、室蘭市中島スポーツセンターで行われる。カーリング大会は12チームが出場する。

 一般を対象にした体験教室は午後12時30分から参加受け付け、1時からスタート。基礎を学んだ後、ゲームも行う。対象は小学生以上で、参加料は高校生以下無料、大学生以上500円。問い合わせは室蘭カーリング協会長の斉藤さん、携帯090・8709・2577、事務局・野村さん、同090・9083・5823へ。





   ■ 登別ブランド推奨品で新たに3品がお墨付き

 登別ブランド推進協議会(成田光男会長)は25日、登別ブランド推奨品として、肉のあさひ(登別東町、篠島信哉社長)の2商品と、のぼりべつ酪農館(札内町、三浦学社長)の1商品を新規推奨品として認定した。

 認定を受けたのは、のぼりべつ豚ロース味噌漬(肉のあさひ)、のぼりべつ豚ハンバーグ(同)と、のむフロマージュMCT(のぼりべつ酪農館)の3品。

 登別産のブランド豚・のぼりべつ豚は脂身に甘みがあるのが特徴。自家製味噌に漬けることで、厚切りでも肉質が軟らかく甘みも一層引き立つ仕上がり。冷凍による長期保存でも品質が落ちにくいという。税込み880円。老若男女に親しまれるハンバーグは粗びき。食感と地元産の豚肉100%のうま味を存分に楽しめる。税込み480円。

 のむフロマージュは、新鮮な登別産生乳を使っており、乳酸菌が豊富なチーズ飲料。保存料、添加物は使用していない。近年、認知症など各種予防効果が期待される中鎖脂肪酸(MCT)を配合。フコイダンを多く含むコンブを乳化用の材料としたことで、抗がん作用や免疫力アップなどの効果も期待され、健康にアプローチした商品。税込み240円。

 25日、市役所で成田会長から両社に認定証が交付された。肉のあさひの篠島博隆専務は「ふるさと納税の返礼品としても人気の商品です」、のぼりべつ酪農館の阿部隆志工場長は「材料に使用しているガゴメコンブの香りも楽しめます」とそれぞれ話した。

 成田会長は「推奨品は企業の不断の努力で誕生した。登別のPRに寄与してもらいたい」、伊藤嘉規副市長は「ブランドの知名度を活用して魅力向上につなげてほしい」と呼び掛けた。

 1月26日に登別ブランド推奨審査会が行われ、両社から新規認定の申請があった。このほか10事業者18商品から再認定申請があり、すべて推奨品として再認定することも決まった。再認定された事業者を代表して、望月製麺所の望月一延社長が認定証を受け取った。
(石川昌希)





   ■ 伊達カントリー倶楽部が16日オープンへ準備着々

 伊達カントリー倶楽部(伊達市北有珠町、18ホール)は25日、コース内の融雪剤散布作業を始めた。スノーモービルが融雪剤をまきながら走り、雪原はゼブラ模様のような光景が広がっている。今季は来月16日のオープンを目指している。

 今季のコース内の積雪は例年より多かったが、ここ10日間の暖かな気候で30センチ程となり平年並みになった。散布作業はきょう26日までの2日間を予定。太陽光を集める黒色のカーボン材を約12トン散布する。

 初日は午前7時ごろからスタッフ3人が作業。スノーモービルの後方に融雪材を取り付けコースにしま模様をつくっていた。グリーンキーパーの田中正さん(52)は「シーズンが始まると思うとウキウキしますね。天候を味方にして、16日のオープンに間に合わせたい」と作業に取り掛かっていた。

 同クラブは道内でもオープンが早く、より長くシーズンを楽しめることで知られる。有珠山と昭和新山を背景に、噴火湾を望みながら自然の地形を生かしたコース設計が人気を集めている。昨季は延べ約3万1500人のゴルファーが来場した。
(奥村憲史)





   ■ クチャ作り楽しい、白老でイオル体験交流事業

 一般社団法人白老モシリ主催のイオル体験交流事業「冬の遊び」が23日、仙台藩白老元陣屋資料館前などで行われ、町内の約20人がアイヌ民族がかつて冬の山猟時に使っていたクチャ「仮小屋」を作った。

 指導に当たった長谷川繁美さんが「元陣屋には今から約400年前にコタンがありました。シラカバの木の下にクチャを作ります。自分の考えで自由に作ってください」と呼び掛けた。

 参加者たちはマツやカヤ、ブドウのツルなどを利用して高さ約2・5メートルのクチャを作った。子どもたちはワラのシカを的にした弓矢体験にも取り組んだ。星心羽さん(白老小2年)は「クチャ作りも弓矢も楽しかった」と話した。町内末広町のイオル事務所チキサニでは、シカ肉のジンギスカンなどを食べ、交流を深めた。
(富士雄志)





   ■ 安平町民が感謝の雪だるま、8月にブラジルで披露

 昨年9月の胆振東部地震で被災した際、ブラジル・サンパウロ市から受け取った義援金のお礼として安平町の町民が「感謝の雪だるま」を同市に送る準備を進めている。8月に現地で開かれる道民ブラジル移民100周年記念イベントで披露される。同町からも及川秀一郎町長らが式典に出席し、義援金へのお礼を述べることにしている。

 同市との交流のきっかけは、2008年(平成20年)の日本人移民記念式典に高さ2メートルの雪だるまをプレゼントしたのが始まり。今回、ブラジル移住者の道内出身者が地震で安平町の被災を知り、バザーなどのイベントを開催して約180万円の義援金を昨年12月、北海道日伯協会を通じて届けた。

 これに対し、同町の職員と町民有志がお礼のために「雪だるまプロジェクト」を立ち上げ、準備に当たっている。23日には、早来小学校のグラウンドに延べ100人の町民が集まり、雪だるま作りを行った。作業の様子は現地のサンパウロ市にインターネットで配信され「会えるのを楽しみにしています」などと会話を楽しんだ。

 雪だるまを作った同小5年の城畑有玖さんは「ブラジルの人たちに雪を見てもらいたい」とニコリ。会場ではビデオレターの撮影も行われた。参加した及川町長は「安平町の復興のシンボルである雪だるまをお礼として届けたい」と話している。

 サンパウロ市には高さ40〜35センチの雪だるま30個と約2メートルの巨大サイズ1個を送る。3月には冷凍コンテナに入れ苫小牧港から貨物船で約2カ月かけて運び、現地で保管する。お披露目は8月24日の記念式典の翌日、日本領事館の敷地内で開かれる北海道イベントで一般公開される。町からは及川町長ら町民8人が参加予定だ。

 同町のシンボルとなっている「雪だるま」は1986年(昭和61年)、当時の早来郵便局(現早来雪だるま郵便局)の真保生紀局長が「雪が降らない地域の子どもたちに見せてあげたい」との思いつきで、ふるさと小包として商品化。雪だるまのまちを国内外にPRすることに貢献した。
(佐藤重伸)






【2019年2月26日(火)夕刊】より


   ■ 胆振の地域農業課題解決に向け活動成果など意見交換

 研究と普及、行政の関係機関3者が協働して、地域農業の技術的課題に取り組む「胆振地域農業技術関係者会議」が25日、室蘭市海岸町の胆振総合振興局で開かれ、バレイショの「野良イモ対策」など、地域課題の解決に向けた2018年度(平成30年度)の活動の成果などについて意見を交わした。

 道立総合研究機構農業研究本部や同振興局などの関係団体で構成する胆振地域農業技術支援会議が主催し、同会議や胆振管内の農業関係者ら約40人が出席。胆振農業改良普及センターは、病害虫の流行を助長する危険性がある「野良イモ」について、収穫あぜをトラクターで走行する踏圧処理による抑制効果などを解説した。

 この実証では、3事例のうち2事例で効果が確認できた―という。同センターは「踏圧処理による野良生え抑制効果は、一定程度確認でき、実証実験に協力してくれた農業者では、すでに実践を始めた」などと説明した。

 このほか、「ハスカップほ場におけるナガチャコガネ対策」や「東胆振地域における乳苗(密苗)移植対策」など、この1年間の取り組みや対応に関する報告もあり、出席者が理解を深めていた。
(松岡秀宜)



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