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【2019年2月5日(火)朝刊】より



   ■ 室蘭・永澤機械がMRJ向け部品受注、深穴加工法開発

 機械部品加工の永澤機械(室蘭市東町、永澤優代表取締役)が、三菱航空機のMRJ向け部品製造を受注した。道内では官民挙げて航空機産業の育成を目指すが、MRJ向けの受注は初めて。アルミ合金製の部品で、2月中旬の納品を計画する。極めて高度な「深穴加工」に成功、受注に結び付けた。

 北海道経済産業局によると、航空機メーカーへの部品供給は、秘密保持契約がありすべてを把握することは難しいが、道内企業による民間航空機向けの部品供給自体「現時点で聞いたことがない」という。

 MRJは三菱リージョナルジェット(小型旅客機)の略。「YS―11」以来、約50年ぶりとなる国産旅客機として、短距離路線向け小型旅客機市場への参入を掲げ、2020年度の初号機納入を予定している。

 機体を構成するのは約100万点の部品だが、うち7割が海外からの調達というのが現状で、遅れる日本の航空機産業のけん引役としても、期待されている。

 全国の中小企業を結び付けて航空機部品を一貫生産しているジャパン・エアロ・ネットワーク(JAN、大阪)から受注した。室蘭市や道経産局の支援も受け、16年から同社とのパイプを築いてきた。

 JANの五十嵐健COOによると、製造中の部品は「世界的にみても製造できる技術力を持った企業が少ない」深穴加工部品で、発注先を探していた。

 円柱状のアルミ合金(直径13センチ、長さ80センチ)の内部を貫通させず、深く正確にくり抜く技術が要求された。深い部分になるほど旋盤工具にぶれが生じ「仕上げ肌」が難しく、内径が8センチと「狭い」のも難点だった。

 設計に対応した旋盤工具が「世の中にない」(永澤社長)ため、永澤機械自身が工具を自作した。ぶれを抑える加工法も開発し試作に成功、受注に至った。

 航空機部品の国際認証となるJISQ9100の取得目標も「年内」に前倒しする構えだ。

 MRJ量産に向けた体制づくりを開始した永澤社長は「技術の自動化や設備投資、経費圧縮などの課題はありますが、チャンスを次につなげていきたい」と話している。
(鞠子理人)


◆―― ものづくり室蘭の新たな一歩

 【解説】道経産局は今回の受注の意義について「北海道の中小企業にとっては非常に画期的。将来的にどのくらいの規模になるかは分からないが、航空機産業の入り口に立ったのは間違いない」と説明した。

 高い生産技術、工程管理、品質保証、国際認証取得、設備投資―。中小企業にとって航空機産業参入のハードルは「非常に高い」といわれる。

 市内で参入を目指す複数の企業も、自社が担いうる航空機の分野や市場の将来性を見通せず、期待と不安を抱えながら、情報収集を進めている段階だ。

 同業に一目置かれる永澤機械でさえ、技術に自信を持ちながらも、いくつかの不安や既存業務とのバランスを考慮し、今回の依頼を「一度は断った」という。

 それでも五十嵐COOなどから励ましを受け、前向きな経営判断を下した同社の姿勢は「ものづくり室蘭」の新たな一歩であり、中小の仲間たちに大きな刺激を与えるだろう。
(鞠子理人)





   ■ 日本製紙が室蘭港崎守ふ頭のチップヤードを廃止へ

 日本製紙(本社・東京)が室蘭市崎守町のチップヤードを廃止することが、4日までに分かった。荷役設備やフェンスなどの老朽化に加え、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)の洋紙生産停止に伴うストックヤードの集約化により、崎守からの撤退を決めた。

 室蘭港崎守ふ頭のチップヤードは1975年(昭和50年)から供用を開始。約5万平方メートルの敷地に、製紙原料のパルプ製造用にチリやブラジルなどから船で輸入したチップを、コンベヤーを備えた荷役機械「スタッカー」2台でヤードに積み上げ、白老工場にトラックで運ぶ。2017年度(平成29年度)の取扱量は、自然乾燥(風乾)の状態で約74万トン。

 同社によると、供用開始当時から使用している荷役機械や、高さ約15メートルの飛散防止用フェンスが老朽化し、設備更新が喫緊の課題だった。勇払事業所は紙需要の減退で20年1月に洋紙製造を停止するが、新規に木質チップを原料とするバイオマス発電の事業化を検討している。崎守でのチップの荷役輸送を勇払に集約することで、原料輸送の効率化を図る考えだ。

 崎守では今年12月末までチップを受け入れ、20年1月以降は輸入を停止し、荷役設備などを解体撤去する。跡地は更地にするが、撤退後の跡地活用は決まっていないという。

 崎守ふ頭のチップは、室蘭市がまとめた室蘭港の17年(1〜12月)港湾統計で、崎守ふ頭の取扱貨物量の6割強、公共ふ頭全体でも約5割を占める。荷役や運搬業務を担う地元企業にも影響しそうだ。
(菅原啓)





   ■ 室蘭職安が就職準備応援セミナー、マナー身に付けて

 室蘭公共職業安定所(杉本秀司所長)主催の就職準備応援セミナーが4日、室蘭市海岸町の同所で開かれ、春から社会人となる高校生が必要な心がけやビジネスマナー、労働法などについて理解を深めた。

 新社会人としての意識づくりやコミュニケーションを通し、新卒高校生の不安を解消するのが狙い。同所では昨年2月に初開催したところ好評で、今年も開催することとなった。

 この日は室蘭市や伊達市、壮瞥町などから18人の高校生が参加。五つの班に分かれ、自己紹介の後、今の「期待」や「不安」について話し合った。各班からは「親から独立できる」「自分が自由にできるお金が増える」「好きなことを仕事にできたので楽しみ」などの意見が出た半面、「上司や先輩にいじめられないか」「言葉遣い」「車の運転」「コミュニケーションが取れるか」「人間関係」といった不安意見も挙げられた。 労働法のコーナーでは「法定労働時間を超えた場合でも残業代が払われない場合は労働基準法に違反している」「有給休暇は利用目的を問われることなく取得できる」「仕事が原因のけがは労災保険が適用され、自己負担はない」などと紹介。電話の応対では、生徒同士が電話をかける側と受ける側になり、さまざまなパターンの対応を学んだ。

 講師を務めた笠原洋人上席職業指導官は「就職に不安を抱えているのは自分だけではないことを覚えてください。職場で悩みがある場合は抱え込まず、気軽に相談してください」と呼び掛けた。
(北川誠)





   ■ 登別温泉湯まつりで熱気あふれる源泉湯かけ合戦

 第48回登別温泉湯まつり(登別市、登別国際観光コンベンション協会主催)が4日夜、フィナーレを迎えた。登別市登別温泉町の泉源公園で、熱気あふれる源泉湯かけ合戦を実施。湯が飛び交う中、ふんどし姿の男たちが騎馬戦を繰り広げた。

 泉源公園を囲むように、数百人の観光客が見守った。威勢の良い掛け声とともに男たち70人が駆け足で集合。降りしきる雪と吹く風、寒さの中、たいまつの火が落とされ、どらの音が鳴り響き合戦が始まった。

 源泉が頭上を飛び交い、その湯気が一面に立ち込める中、男たちは勇ましく鉢巻きを奪い合った。紅が勝利すると湯温上昇、白が勝利すると湯量が増加するとの願いが込められており、今回は紅の勝ち。戦いを終えた男たちは健闘をたたえ合いながら、温泉街の一層の繁栄を願っていた。湯かけ合戦に先立ち、湯鬼神(ゆきじん)神楽などが行われた。
(石川昌希)





   ■ 登別市内も中国人客で大にぎわい、「春節」連休始まる

 中華圏の旧正月・春節に伴う大型連休が4日から始まった。登別市内でも訪日客が大きなキャリーケースを手に続々と到着した。年明けからテーマパークや宿泊施設などはにぎわいを見せており、この日の湯まつり最終日も大勢が訪れた。年間入り込み400万人達成に期待が高まっている。

 大型連休に合わせて、ペンギンパレードやイルカショー、イワシのパフォーマンスタイムの回数を増やした登別マリンパークニクス(登別東町)。初日となったこの日も、多くの訪日客が詰め掛け、海獣などのかわいらしい姿に歓声を上げていた。営業課の山本智さんは「1月に入ってから、中国からの来館者が増えてきていますね。一日で複数の団体が訪れることも多くなっていますよ」と話す。

 カルルス温泉サンライバスキー場(カルルス町)でも訪日客の利用が多い。例年道内外の高校のスキー授業で活用されているが、宿泊施設が満室で予約が取れず、春節時期をずらして実施した学校もあったという。佐藤義雄支配人は「1月の1カ月間で、中国からの観光客がスキーやスノーボードの用具を500セットレンタルしました。香港も169セットで、順調に利用してもらっています」と語る。

 訪日客の利用増に合わせて、JR北海道は2月から特急の臨時便を運行。登別観光の玄関口・JR登別駅では多くの訪日客が大きな荷物を手に行き交う。バスで温泉街や観光地へと向かい、北国の冬を満喫している。ホテルゆもと登別(登別温泉町)の沼澤弘之支配人は「1月に入ってから、中国からの宿泊客が多くなっていますね」と話す。

 同日は第48回登別温泉湯まつりの最終日。泉源公園(同町)で源泉湯かけ合戦などが行われ、多くの観光客が湯処(どころ)ならではの行事に拍手を送り、歓声を上げていた。

 同駅では市と登別国際観光コンベンション協会(唐神昌子会長)が、観光客の手荷物を運搬するポーターサービスを行っている。市観光振興グループによると、1月21日〜2月3日の期間、約3千個の荷物を運搬した。1日平均おおむね200個以上運んでおり、これまでの最多は1月28日の293個。同グループの徳野隼也さんは「これまで200個に達しなかったのは2日間のみ。昨年よりも運搬ペースが早くなっているのでは」と推察する。

 胆振東部地震の発生により、2018年度(平成30年度)上期の市内観光入り込みは、4年ぶりに200万人を割り込んだ。下期は春節があることから上期を上回る傾向にある。今年はさっぽろ雪まつりが大型連休と重なったことで、「訪日客が札幌圏に向かう傾向が強くなるのでは」(関係者)との見方もある。北海道ふっこう割の対象期間が3月末まで延長され、観光しやすい環境は整っている。地震になじみのない国からの来登が伸びていないとの指摘もあり、今後の動向が注目される。
(石川昌希)





   ■ わくわく冬まつり―洞爺湖温泉街で開幕、12日まで

 2019洞爺湖温泉冬まつり(洞爺湖温泉観光協会主催)が3日、洞爺湖町内の同温泉街で開幕した。名物の冬花火は小雪が降る中、色鮮やかに打ち上がり、湖畔を彩った。

 初日は、中国の旧正月「春節」の春節連休(4〜10日)前にもかかわらず温泉街は訪日客の姿が目立ち、防寒着姿の家族連れらがカメラを構えながら花火に歓声を上げていた。さっぽろ雪まつりは4日に大通・すすきの会場がオープンし、道内は冬の観光シーズン本番を迎えている。

 冬まつりは12日まで。花火大会は毎日午後8時半から約7分間。洞爺湖周辺の地元食材が味わえるメインの本まつりは、9日午後5時から、温泉街の中心部にあるイルミネーションストリート特設会場で開かれる。会場では雪玉ストラックアウト、スノーチューブ、お菓子まきなどのイベントを実施する。期間中、温泉街にある足湯「洞龍の湯」「薬師の湯」は午後9時まで開放する。
(野村英史)





   ■ 洞爺湖町で最後の胆振西部剣道選手権大会、白熱の攻防

 第17回胆振西部剣道選手権大会が3日、洞爺湖町高砂町のあぶた母と子の館であった。出場者の減少から今大会が最後となった。幼児から中学生までの剣士が優勝杯を目指し闘志むき出しに熱戦を繰り広げた。

 伊達、洞爺湖、壮瞥の3剣道連盟で構成する噴火湾剣道連盟連合会(寺島徹・伊達剣道連盟会長)が主催。約60人が出場した。開会式のあいさつで、寺島会長が同大会を終了することを明らかにした。洞爺湖武道館の三谷宗次朗選手(虻田中2年)が「日ごろの稽古の成果を十二分に発揮し、正々堂々戦います」と力強く選手宣誓し競技に入った。

 試合は男女別の幼児・小学生低学年、同高学年、中学生の各部に分かれトーナメントやリーグ戦を展開。凍てつく寒さも、会場内は剣士の熱気がむんむん。幼児では試合中に泣き出す選手もいたが、仲間や父母の声援を力に試合に臨んでいた。会場からは勝者、敗者に大きな拍手が送られていた。
(奥村憲史)

 結果は次の通り。

 ◇男子▽幼児・小学生低学年 (1)高橋凜久(伊達網代道場)(2)毛利幸瑠(壮瞥竹友会)(3)奥村憲人(伊達網代道場)中里悠希(同)▽小学高学年 (1)中里貫希(伊達網代道場)(2)毛利いぶき(壮瞥竹友会)(3)小山怜生(伊達網代道場)金子祐大(壮瞥竹友会)▽中学生 (1)田中朝陽(伊達網代道場)(2)高橋育宜(同)(3)金子椋祐(壮瞥竹友会)

 ◇女子▽幼児・小学生低学年 (1)村木結陽(伊達網代道場)(2)村木陽向(同)(3)田丸恵麻(壮瞥竹友会)村木心春(伊達網代道場)▽小学高学年 (1)馬場春寧(伊達網代道場)(2)竹内咲菜(同)(3)金子心春(壮瞥竹友会)小山咲妃(伊達網代道場)▽中学生 (1)小田陽夏子(壮瞥竹友会)(2)佐野碧生(伊達網代道場)(3)千田琴菜(久保内剣友会)鎌田寧音(壮瞥竹友会)





   ■ 白老小4年の清水さんがひだか馬の絵コンテスト最高賞

 日高振興局主催の「ひだか馬の絵コンテスト」の審査がこのほど行われ、白老小学校4年、清水悠那さん(9)の作品が最高賞の大賞に選ばれた。入賞は3回目。「大賞を取りたかった。すごくうれしい」と笑顔で話した。

 胆振東部、日高管内の小学生から259作品が寄せられ、大賞1点、優秀賞5点、入賞6点を選んだ。白老の小学生の大賞受賞は初めて。清水さんは一昨年入賞、昨年は優秀賞。水彩の大賞は牧場内で並んで立つ子馬2頭、草をはむ親馬1頭が表情豊かに描かれている。

 白老の馬産地として知られる社台の牧場「社台ファーム」の敷地内に住んでおり、生まれた時から馬と親しんできた。背中にも乗れるという。「おなかがふっくらしてかわいい。子馬は目がかわいい」。絵を描くのも大好きだ。

 1日、白老小を訪れた松浦英則日高振興局長から賞状と副賞の図書券を受け取った清水さんは「また応募して大賞を取りたい」。

 同振興局は松浦さんの大賞を含む入賞12作品を月ごとの図柄にしたカレンダーを作製。今後日高管内で入賞作品展を開催するという。
(富士雄志)






【2019年2月5日(火)夕刊】より


   ■ 実力派50人熱唱、民謡連盟室蘭地区連が新春歌謡フェス

 北海道民謡連盟室蘭地区連合会(木村美祥会長)主催の室蘭市長杯、NHK室蘭放送局局長賞争奪第26回新春歌謡フェスティバルが3日、室蘭市輪西町の市民会館で行われ、出演者が自慢の歌声でステージを盛り上げた。

 3部構成で同連合会会員、室蘭・登別市民、歴代優勝者ら約50人が出演した。開会式で木村会長が「出場者に大きな声援をよろしくお願いします」とあいさつし幕開けした。

 出演者は「天竜流し」「流れ星」「一声一代」などを歌った。2部は歴代優勝者による「チャンピオンステージショー」として7人が「オホーツク海岸」「望郷波止場」などを披露した。3部は「ゴールデン夢ステージショー」として、テレビ出演した竹野留里さんや審査員ら4人が登壇し会場を沸かせた。
(粟田純樹)



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