■ コミスク導入の本室蘭中、体育の先生は地域の柔道家
【2019年11月8日(金)朝刊】

生徒の練習相手になる今井紀義さん(右)
 室蘭市本室蘭中学校(前田仁志校長、163人)が本年度のコミュニティースクール導入を機に地域の人材を活用した学校運営を推し進めている。11月に入り1年生が体育の授業で、地域の柔道家から基本動作を直接学んでいる。「本物」に触れることで生徒の意識も違うようだ。

 「柔道は痛い、怖い、臭いといったイメージがあるかもしれない。何より大事なのは『けがをしない』『けがをさせない』こと」―。

 6日午後、校内の多目的室。白鳥台にある道場・牧羊館柔道の館長代理で同校の元PTA会長(現顧問)の今井紀義さん(51)は、柔道着姿の生徒を前にこう切り出した。

 中学校の体育で必修化された武道の外部講師として同校が特に招へいした。この日の授業は受け身の動作。今井さんは体育教諭に促され、模範の動作を見せたり、「ひじから背中を意識して」「手の甲ではなく手のひらをつくこと」「受け身を取るときは足を重ねずにずらす」と具体に教えた。

 「直接指導を受けてみて柔道はけがなくできるスポーツなんだと実感できました」とは高田真誠(まこと)さん(13)。久保遙音さん(13)も「運動は苦手なのですが、教わった通りにやってみると思っていたよりもできてうれしくて。少し興味を持ちました」と笑顔をみせた。

 今井さん自身もやりがいを感じている。転んでけがをする子どもが増えている実情を憂慮し「体を丸めて転ぶという柔道の基本動作を身に付けることが、未来ある子どものためになる」と考えている。

 仕事の傍ら週2回、道場で指導する今井さんは日中、日鉄テックスエンジ(仲町)の社員という顔を持つ。「職場や地域、学校の理解・協力があってこそ。子どもたちのためにできることに取り組んでいく」と話した。
(野村英史)

【写真=生徒の練習相手になる今井紀義さん(右)




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