■ コミュニケーション円滑に、室蘭でUDトーク講習会
【2019年10月20日(日)朝刊】

スマホなどを使いUDトークを体験する参加者
 聴覚障害者らのコミュニケーションを支援するアプリ「UD(ユニバーサルデザイン)トーク」が注目を集めている。室蘭市内でも健聴者と円滑なやりとりをする新たな手段として広がりに期待が高まる。19日に市社会福祉協議会(東町)で講習会が開かれ、出席者が筆談に比べ会話がスムーズになるメリットを確認した。

 UDトークは無料で利用できるアプリ。音声認識技術を活用し、話した言葉を即時にスマートフォン(スマホ)やタブレット端末上に文字化できるのがポイント。マイクやプロジェクターを端末に接続することで、教育現場や会議、講演会など大勢の人向けの利用も可能となる。東京のIT企業が開発した。

 講習会は北海道中途難聴失聴者協会西胆振支部(菅野登一郎支部長)が主催し、24人が参加した。同協会本部の佐々木亜規子さんがUDトークの活用事例を伝えたほか、実際にスマホなどでの使い方を指導した。

 佐々木さんは(1)音声認識と音声合成(2)多言語翻訳(3)ひらがな変換(4)装着もしくは着用できるコンピューター「ウエアラブルデバイス」との連携―などの特徴を挙げ、コミュニケーションツールとし幅広く活用されていることを紹介した。

 実際に会議録や議事録、講演録作成に使われている事例を紹介し「作業の省力化にもつながっている」とアピールした。会話の内容をメールで共有できる機能や複数端末での同時利用もできることを伝えた。

 同協会西胆振支部の五島真知子事務局長は「伝えたいことを紙に書く必要がなく負担が少ない。職場などで発言できる機会が増える。病院や官公庁にぜひ導入してもらいたい」と期待を寄せた。
(粟田純樹)

【写真=スマホなどを使いUDトークを体験する参加者




◇ 主な地域のニュース

☆ 臨海部など抱える室蘭…ハザードマップ重要性を再認識
☆ 地域で関心持って、室蘭で権利擁護セミナー
☆ 大谷室蘭高でオープンスクール、理科実験に興味津々
☆ 登別のアイヌ講演会で知里真志保の樺太時代を紹介
☆ 伊逹に「システム建築」による農作物保管倉庫が完成
☆ 白老で今年最後の浜フェス盛況、来場者が舟盛り楽しむ
☆ 苫小牧署とトヨタカローラが高齢者の安全運転支援