■ 国の交付金支給、洞爺湖と豊浦町がアイヌ文化発信に力
【2019年10月10日(木)朝刊】

建て替える予定の洞爺湖町の本町生活館
 国のアイヌ政策推進交付金の支給自治体に選ばれた洞爺湖と豊浦の両町。洞爺湖町は本町生活館を建て替えての共生拠点施設の整備、豊浦町は礼文華海浜公園の再整備などに取り組む計画で、アイヌ文化の発信に力を入れる。

 洞爺湖町への交付金額は2千万円。虻田地区にある老朽化が進む本町生活館を建て替える。共生拠点施設は、アイヌ民族の社会的地位の向上に尽力した、旧虻田町第1回名誉町民の白井柳治郎氏(1882〜1966年)の功績をたたえる品々などの展示を計画している。

 施設内は慰霊祭(イチャルパ)ができる場などを設ける考え。本年度中に同生活館を解体。町はさらに来年度、隣接する文化交流会館を解体しその後、着工に入る予定。供用開始は2021年度(令和3年度)を目指す。町の企画防災課は「アイヌ民族の文化の振興、伝統の継承ができる施設にしていきたい」と話している。

 豊浦町への交付金額は2628万円。内訳は礼文華生活館の改修に1838万円、伝統的儀礼の開催場所である礼文華公園の再整備(基本構想)に790万円。再整備では、全天候型のイチャルパが実施できるような施設や、伝統的な住居建築「チセ」を模したバンガローを建設し、来場者にアイヌの生活を体験してもらうプランなどを思い描く。

 本年度中に基本構想などを策定する。同町の町民課は「カムイチャシ史跡公園など、町内の観光名所を巡るルートの開発も議論しながら進めたい」と話している。
(奥村憲史)

【写真=建て替える予定の洞爺湖町の本町生活館




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