■ 苫小牧市議会特別委でIR誘致賛成派が過半数を確保
【2019年10月2日(水)朝刊】


 9月30日から始まった苫小牧市議会一般会計決算審査特別委員会の質疑で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に反対の姿勢だった「会派市民」(2人)が方針を転換した。カジノへの道民の入場を規制する道条例の制定などを提案した上で「積極的な賛成とはいかないが反対はしない」(桜井忠議員)と条件付きの容認を表明した。市議会は誘致賛成派が過半数を確保したことになる。

 「会派市民」が求めていたのは、ギャンブル依存症へのしっかりとした対策。当初は「カジノのないIR」なら賛成―と周囲に話していた。特別委員会で桜井議員は「(ギャンブル依存症対策が)クリアできれば反対の旗をたたんでもいいと思っている」と述べた。

 岩倉博文市長は「議員のご指摘も含め、道と協議の上で具体的に検討していきたい」と応じた。桜井議員は「市長の進むべき道を見ていきたい」と条件付きながら理解を示した。

 市議会(定数28人)の会派の賛否は、「新緑」(8人)、公明(5人)、無所属(1人)の14人が賛成。反対は民社クラブ(5人)と共産(3人)の8人。改革フォーラム(4人)は保留の立場。

IR誘致については、市議会が最終判断の場となることから、反対を表明してきた「会派市民」の態度軟化で誘致賛成派が優位な情勢となった。
(佐藤重伸)


◆―― 道が23日にIR地域説明会、住民アンケートも

 道は9日から、IRの地域説明会を全道5カ所で開く。胆振管内では、誘致に名乗りを上げている苫小牧市で23日に開催。説明会後に記述式のアンケートを実施、誘致に対する住民の意見を聞いた上で判断の参考にする考え。岩倉市長は「道の意志決定と候補地の選定を同時期にしてほしい」と鈴木直道知事に判断を迫っており、地域住民のIR誘致に対する受け止め方が注目される。

 説明会は苫小牧市民会館で午後2時半から開く。道が作製した冊子「もっと知りたい!統合型リゾート」を使い、IRについて説明、質疑を受ける。

 説明会後にはIRへの期待や不安などについてアンケートを行い、住民の考えの把握に役立てる。説明会の参加には事前申し込みが必要。

 詳細は道経済部観光課MICE推進グループ、電話011・231局4111番、内線26―556、26―573へ。
(佐藤重伸)


◆―― 市独自のグループインタビュー、今月中旬実施

 苫小牧市は、誘致を目指しているIRに関する市民理解度を調査するため、市独自のグループインタビューを10月中旬にも実施する。岩倉市長は「正確なIRモデルを伝え、市民の理解を図りたい」と話している。

 インタビューは20歳以上の市民から無作為に抽出した2500人に文書を送り、希望者を集めて市役所で実施する。市が昨年策定した「国際リゾート構想」の説明と質疑応答の後、IRへの期待や不安などについて聞き取る。参加者に考慮して10回程度開く計画。

 市は「あくまでも市民の理解度を把握することが目的」として、誘致の賛否は問わない―としている。今週中には文書が郵送される見通し。

 市議会でもIRに関する議論が本格化。11月には道議会も開かれ、鈴木直道知事の誘致判断に注目が集まっており、地元住民の意見にも関心が高まりそうだ。
(佐藤重伸)




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