■ 日鉄室蘭が全コークス炉更新、西炉竣工で製銑工程強化
【2019年10月2日(水)朝刊】

パドアップが完了し運転を開始した室蘭製鉄所第5コークス炉西炉
 日本製鉄室蘭製鉄所(米澤公敏所長)の第5コークス炉西炉の竣工(しゅんこう)式が1日、室蘭市仲町の同所で行われた。老朽化で低下していた生産能力を回復。来年には高炉改修を控え、製銑工程の強化により、2年後の鉄源供給基地化に向けた準備を加速させる。

 高炉で鉄鉱石から銑鉄を取り出すための還元剤や熱源の役割を果たすコークスを製造する装置。石炭を1200度で蒸し焼きにして生成し、炉内で発生したガスも他工程のエネルギー源となる。

 同所で行われた竣工式には同所役員や工事関係者、施工業者ら約100人が参加。神事で完成を祝い、安全、安定操業を祈念した。神事の後、米澤所長は、改修に携わった関係者らに改めて感謝し「室蘭の強い製銑基盤が整った。新たな西炉が今後50年の操業の安定を見届けてくれると信じ、世界最強の特殊鋼棒線基地として飛躍発展していく」と決意を述べた。

コークス炉西炉のリフレッシュ工事竣工式で安定操業を祈念する室蘭製鉄所の米澤所長 同西炉は1969年(昭和44年)に稼働。50年近く経過し、生産能力が低下していた。既存の基礎部分を流用して炉を再構築する「パドアップ工法」を採用。昨年4月に旧装置を停止させて解体し、耐火レンガ約100万個を使って築炉した。事業費は約130億円。8月下旬に工事が完了し、9月4日から運転を開始した。

 生産能力は年間28万トン(窯数45門)。室蘭には同東炉と第6コークス炉の合わせて3炉あり、全ての更新が完了。年100万トンの供給能力を確保し、操業の安定化や生産性向上により、競争力強化を図る。

 同所は20年(令和2年)に、同所で唯一の第2高炉の改修を予定している。
(菅原啓)

【写真=パドアップが完了し運転を開始した室蘭製鉄所第5コークス炉西炉(上)、コークス炉西炉のリフレッシュ工事竣工式で安定操業を祈念する室蘭製鉄所の米澤所長(下)】




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