■ カトリック東室蘭教会の聖堂が道建築奨励賞を受賞
【2019年9月17日(火)朝刊】

北海道建築奨励賞を受賞したカトリック東室蘭教会の聖堂
 室蘭市宮の森町のカトリック東室蘭教会の聖堂が、日本建築学会北海道支部主催の2019年度第44回北海道建築賞で「北海道建築奨励賞」を受賞した。設計した室蘭工業大学大学院もの創造系領域環境建築学ユニットの山田深准教授は「さまざまな工夫をした。興味を持っていただき、うれしい限り」と喜んでいる。

 以前の聖堂が築50年以上たち地盤沈下が進んでいたため、13年(平成25年)ごろから改築を計画、協和ハウス(松繁英二社長、宮の森町)が建築を手掛け、16年11月に完成した。

 聖堂は木造1階建て。上空から見ると十字架型で、白色ベースの内装。高い天井は、通常の倍以上ある大きさの梁(はり)を使ってコストを削減。花が開いているような形で、空気が4方向に抜けることで夏は涼しく、冬は暖かい構造にした。両側に香部屋と多目的室、後方にはガラス張りの畳が敷かれた部屋、防音設備の部屋がある。

 聖堂は暗いのが一般的だが、教会から「できるだけ明るく」との要望を受け、窓を上側に設置して一日中光を入れる一方、ミサ中に外の風景は見えず集中できる工夫もした。聖堂はコンサートや結婚式でも使用するため、一般の市民も気軽に利用できるようにした。

 山田准教授は教会を手掛けるのは初めてで、学生らと道内各地の教会を見て回った。信者からは「天井が高く明るい」「音がよく響く」「清らかで余計な物がない」などの声があった。同准教授は「外壁は信者と学生が色を塗り完成させた。できるだけ要望に応え、牧師や信者ら多くの人たちの思いが詰まった聖堂。選ばれて良かった」と話している。

 北海道建築賞は、1975年(昭和50年)から始まり、これまでに伊達市の総合体育館や札幌ドームなどが受賞。室蘭市内の建物で、北海道建築奨励賞を受賞するのは同教会が初めて。
(坂本綾子)

【写真=北海道建築奨励賞を受賞したカトリック東室蘭教会の聖堂




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