■ 白老RCの公開例会で宮坂厚真町長が「教訓」と題し講演
【2019年9月5日(木)朝刊】

胆振東部地震から1年を前にその教訓について語る宮坂町長
 白老ロータリークラブ(白老RC、山本浩平会長)の公開例会が3日、白老町大町のしらおい経済センターで開かれ、宮坂尚市朗・厚真町長が「胆振東部地震からの教訓」と題して講演、約150人が耳を傾けた。

 厚真町では37人が死亡した。宮坂町長は「厚真町では亡くなった方の氏名を公表しました。個人情報、いわゆるプライバシーを保護するという視点よりは亡くなった方の人生、尊厳を尊重して公表させていただきました。全国に散らばっているだろう遺族、家族の皆さんに早くお知らせしたいという意味で公表させていただきました」と述べた。

 厚真町では地震発生翌日の9月7日に人口の約4分の1の1118人が公設避難所に避難した。宮坂町長は「段ボールベッドを用意し、避難所での皆さんの生活の質を高めていった。この後、パーテーションでさらに家ごとの単位でプライバシーをしっかりと守っていった。段ボールベッドを即座に用意できる体制は敷いておいた方がいいのではないかと思います」と述べた。

 今年7月末現在、厚真町では応急仮設住宅に171世帯、377人が入居している。宮坂町長は「入居している方々は非常に気持ちは焦っている。恒久的住宅再建が課題」と述べた。

 地震発生直後から全国から災害ボランティアが参集、9月7日に災害ボランティアセンターを開設した。宮坂町長は「社会福祉協議会と行政が連携を密にして災害時にボランティアを受け入れる、機能させるための訓練をしっかりしておくべきと改めて思いました」と話した。

 メンタルヘルスケアとレジリエンス(対応力・抵抗力・復元力・減災)研修について言及した。「まさかの体験によって落ち込んだ気持ちをどうやって復元していくかを研修で身に付けることが大事ではないか。若い方がよく起きる人間関係によってつまづいてしまう、そういった不幸なことを防ぐためにも民間の方も公の職員も含めて研修を積み上げていくことが、いざとなった大変なときに心が病んでから立ち直っていくことにつながるのではないか」と述べた。
(富士雄志)

【写真=胆振東部地震から1年を前にその教訓について語る宮坂町長




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