■ 追直漁港周辺でゴミの置き捨て、室蘭署が捜査を開始
【2019年9月5日(木)朝刊】

置き捨てされた空き缶や釣り糸などを回収する市職員=2日午前10時50分、追直漁港
 室蘭・追直漁港周辺で、釣り人や訪問者によるごみの置き捨てが問題となっている。主にバーベキューで出たと思われる炭や空き缶のほか、桟橋に釣り糸などが放置されている状況だ。「親水護岸で泳いでいた」との情報もある。この事態を踏まえ、室蘭署は廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで捜査を開始。室蘭市と胆振総合振興局は周辺環境に悪影響があることから警戒を強めている。

 市によると、ごみの置き捨ては毎年のように見られているが、特に「例年より今年は目立つ」(市担当者)という。5〜9月に17件発見。可燃ごみ約30袋分(30リットル)、不燃ごみ約10袋分(同)を回収した。

 遊歩道や栽培水産試験場裏の親水護岸でのごみ投棄が相次ぐ。トタンやロープ、買い物カートなど大型ごみをまとめて放置する悪質な事例もあった。

 同漁港周辺では遊泳と火気使用が禁じられている。2004年(平成16年)には同試験場裏のテーブルが燃えたほか、17年には遊歩道でのバーベキューの炭が芝に燃え広がり消防が出動する騒ぎがあった。

 同漁港沖の人工島「Mランド」周辺での釣り人によるマナー違反も目立つ。橋での釣り禁止を看板で呼び掛けるが、依然としてルールが守られていない。

 漁港管理者や漁協関係者が口をそろえ問題視するのは、釣り人によるごみ放置による安全上の問題への懸念だ。橋での釣りは漁船の運航上の問題につながるほか、残った釣り餌をその場に放置して帰るなど、悪臭はもちろん害虫被害の可能性を指摘する。

 関係者によると、Mランドへアクセスする橋は通行上の理由から立ち入りを禁じているにもかかわらず、警告を無視して侵入する人もいる。過去には漁業者所有の船へ勝手に入り込む悪質なケースもあった。

 市は定期巡回し状況確認を行っており、1日には市と室蘭署が合同で状況調査を実施。可燃・不燃計7袋分のごみがあった。「ごみを撤去しても翌週にはまた放置される」(市担当者)と頭を悩ます。

 ごみ放置が後を絶たないため、市と同振興局連名で啓発看板を設置することを決めた。漁業関係者は「良好な自然環境がある追直漁港にとって迷惑。利用者のモラルの問題だ」と憤る。

 同署は8月末までに、同処理法違反で3件を摘発した。いずれも市民による投棄だった。同署は追直漁港でのごみ置きは悪質とみて、監視カメラの映像などから放置者の特定を進めている。

 同署の担当者は「市と連携を取りながら捜査を進める。悪質なケースについては取り締まりを強めていく」と話し、厳しい姿勢で臨む方針だ。
(粟田純樹、鈴木直人)

【写真=置き捨てされた空き缶や釣り糸などを回収する市職員=2日午前10時50分、追直漁港】




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