■ 工事進ちょく7割,室蘭バイオマス発電所の外装お目見え
【2019年8月14日(水)朝刊】

室蘭マリンブルーの外装が見え始めた室蘭バイオマス発電所の心臓部
 室蘭市港北町の室蘭港中卯埠(ふ)頭で、東南アジア原産のパームヤシ殻(PKS)を燃料に発電する国内最大級となる「室蘭バイオマス発電所」の整備が順調に進んでいる。工事の進ちょく率は約7割で、高さ約55メートルの発電所の心臓部・循環流動層ボイラーの外装が見え始めた。来年5月の商業運転開始を目指している。

 同発電所は、JXTGエネルギーと日揮が室蘭バイオマス発電合同会社(青井伸夫社長)を設立、整備を進める。PKSを100%使う国内初の発電所となる。

 同社によると、工事の進ちょく率は約7割で「スケジュール通り順調に進んでいる」という。発電所の心臓部となる循環流動層ボイラーの整備が進み、現在、ボイラーに水を張っての耐圧試験に入っている。室蘭は冬場に風が強いことを考慮し、安全確保のため板金の外装が施された。色は、JXTGエネルギー製造部室蘭事業所の180メートル集合煙突と合わせた、室蘭マリンブルーを採用している。

 PKSは1万トン級の貨物船で月3、4回、本輪西埠頭に運び、隣接する防塵(じん)フェンスを巡らせた置き場に一時保管する。飛散カバー付きの幅約1メートルのベルトコンベヤーで、約800メートル先の発電所へと運ぶ。これらの設備も7割程度が完成しているという。

 8月に入り作業がピークを迎え、1日約400人の作業員が構内で整備を進める。気温が高い日もあり、毎朝の健康チェックや飲料水の提供、塩あめの職場への常備など熱中症の対策を図っている。

 今後、11月末の工事完了を見込み、12月から総合試運転、来年5月の商業運転開始を目指す。燃料となるPKSの調達について、同社は「安定確保に向け順調に契約が進んでいる」としている。

 発電所の人員については、JXTG室蘭から4月以降、9月の時点で30人が同社に配属となる予定で、試運転を経て40人弱の態勢となる見通し。青井社長は「安全を最優先に、試運転、商業運転につなげたい」と意気込む。施設の保安灯など夜間照明の設置については「社内で知恵を絞っている」という。
(粟島暁浩)

【写真=室蘭マリンブルーの外装が見え始めた室蘭バイオマス発電所の心臓部




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