■ 都市対抗野球で室蘭シャークス、投手戦の末に敗れる
【2019年7月18日(木)朝刊】

一塁側スタンドからシャークスナインに熱い声援を送る応援団
 第90回都市対抗野球大会は17日、日本製鉄室蘭シャークスが東京ドームで日立製作所(日立市)と対戦、投手戦の末、0―2で敗れ、初戦で涙をのんだ。

 シャークスは二回、日立に1死から右前打を許すと、大塚の手痛い2点本塁打で先制を許した。その後は先発岩アが立て直し、リリーフの下川原も好投して接戦に持ち込んだが3安打と打線が湿った。シャークスは二回の攻撃で2死三塁と攻めたが一本が出ず。序盤の先制機で流れをつかみたかった。

 比嘉泰裕監督は「敗れたが若い選手は良い経験もできた。この悔しさを次につなげたい」と話した。
(吉本大樹)

▽2回戦

 
シャークス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日立製作所 0 2 0 0 0 0 0 0 × 2







◆―― 悲願の全国1勝ならず

 初の都市対抗の勝利を目指して初戦に臨んだ日本製鉄室蘭シャークス。結果は惜敗だったが、好投した先発の岩アをはじめ選手たちは最後まで力を振り絞った。スタンドからは室蘭や東京から駆け付けた同僚、企業関係者、家族らが懸命に声援を送った。

 序盤の2失点を最後まで取り返せなかったシャークス。一、二回と先頭打者が出塁し、好機をつくったが後続が凡退。比嘉泰裕監督は「序盤のチャンスを生かせなかったのは自分の責任。得点に絡める攻撃がまだまだ足りない」と厳しい表情を浮かべた。

 悲願の都市対抗の全国1勝はかなわなかったが、収穫もあった。先発の左腕岩アはキレのある直球と変化球を低めに決め、2失点で七回途中まで投げ抜いた。予選から安定感のある投球で活躍。継投策を取り続けてきたチームにとって心強い熱投だった。瀬川投手兼コーチは「大舞台で自分らしい投球をしてくれた。これから軸になってくれたら幅広い起用が考えられる」と新たな可能性を得た。

 岩アも「エースになるようにという考えがあってこそ先発を任されたんだと思う」と期待の大きさは理解している。それだけに二回の本塁打での失点を振り返って「カウントを取りにいったスライダーが浮いてしまった。甘さを痛感した。チームを背負っていけるようになりたい」と表情は緩めなかった。

 課題と収穫を得た5年ぶりの都市対抗。指揮官は「久しぶりのドームで良い勉強になったし、未熟さも感じた。守備面では文句はない。あとは先制点を取れるようにしたい」。シャークスを新たな段階に導く熱戦の2時間14分だった。


◆―― 4千人、熱烈応援

 シャークスの一塁側のスタンドでは4千人が力強い声援でナインを鼓舞した。日本製鉄室蘭製鉄所の米澤公敏所長(58)は「全国の高い壁を突破するために全力の応援をする」と同僚や本社幹部らと共にエールを送った。岩手県から駆け付けた佐々木大樹捕手の祖父、佐藤恭彦さん(78)。東京ドームは佐藤捕手が小学生の頃、一緒にプロ野球観戦に来た思い出の地。「社会人の全国大会に出た大樹を応援する夢がかなった。精いっぱい自分のプレーをしてほしい」と活躍を願った。

 OBも力のこもった声でチームを後押し。新日鉄室蘭硬式野球部時代に4番打者として活躍し、1985年大会ではベスト4にチームを導いた吉井郁雄さん(62)は「会社の支えとハングリー精神で戦ってほしい」。同部、シャークスのエースとして都市対抗に6度出場した武田勉さん(46)は「都市対抗は他の大会と重みが違う。試合を楽しんで戦わなければ」と真剣なまなざしで見守った。

 次第に劣勢を強いられたシャークスだが、声援は衰えることがなかった。応援団の斉藤亮太団長(24)は「自分たちの声で選手を勇気づけたい」と最後まで声を張り上げた。敗れはしたが、スタンドにあいさつする選手には大きな拍手が送られた。

【写真=一塁側スタンドからシャークスナインに熱い声援を送る応援団




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