■ 室蘭のビオトープ、水不足などで生態系に深刻な影響
【2019年6月19日(水)朝刊】

大西理事長(右)が見守る中、干上がった池に注水する作業員
 室蘭市みゆき町の潮見公園内ビオトープ・イタンキが水不足のため、危機的な状況に陥っている。上流から流れてくる沢の水が止まり、七つある池のうち四つが干上がるなど、生態系に深刻な影響を及ぼしている。同公園を管理する市は、17日に最も上流にある池へ注水を行った。

 室蘭に本来あった自然を再生するため2006年(平成18年)からビオトープを造成し、市と協働で維持・管理しているNPO法人ビオトープ・イタンキin室蘭(大西勲理事長)によると、今年1月から5月までの室蘭の降水量は平年値の半分しかなく、5月は51ミリ(平年101・3ミリ)だった。このため、6月上旬から湿地が乾燥して池の水が干上がり、小魚や巻き貝の死骸が無数に見られるようになった。

 この惨状を目の当たりにした同法人は11日に市へ注水を依頼。市は業者へ委託して17日に給水車3台で計16トンを注水した。作業に立ち会った都市建設部土木課の竹島裕人主幹は「思った以上に干上がっている。様子を見て今後の対応を決めたい」と危機感を募らせた。大西理事長は「こんな状態になるのは初めて。急場しのぎだが、市が迅速に対応してくれてありがたい」と感謝しつつも、まとまった雨が降らなければ根本的に解決しない問題に気をもんでいる。
(奥野浩章)

【写真=大西理事長(右)が見守る中、干上がった池に注水する作業員




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