■ 室蘭の2小学校、専門家招き身を守る知識深める
【2019年6月19日(水)夕刊】


 室蘭市港北町の蘭北小学校(村山修平校長)でヒグマの生態を学ぶ学習教室が開かれ、同市石川町の喜門岱小学校(粟田真校長)では不審者対応の防犯教室が開かれた。それぞれの教室に出席した児童たちは、危機管理や防犯の大切さを感じていた。
(奥野浩章)



◆―― ヒグマの生態実感・蘭北

前田さん(右から4人目)が持ってきたヒグマの赤ちゃんのはく製を触る児童たち 蘭北小の5年生58人は18日、総合学習の一環として「環境学習教室」を同校で開き、ヒグマの生態や遭遇しないための予防法などを学んだ。

 室蘭工業大学の亀田正人准教授とのぼりべつ文化交流館カント・レラの前田菜穂子ヒグマ学習センター代表が講師として来校。児童たちはクイズや前田代表が持ってきた毛皮や生後1日のヒグマのはく製、頭がい骨、ふんなどを観察。それぞれ自由に感触やにおいを確かめてヒグマを身近に感じていた。

 この後、ヒグマの母子を追ったビデオを見ながら前田代表が「ハナをくっつけるのがヒグマのあいさつです」と解説。ヒグマと遭遇しないための予防法について、亀田准教授が鈴や笛などで音を鳴らして「人がいるということをヒグマに知らせてください」と呼び掛けた。

 河内三咲さんは学習を通して「ヒグマはすごく恐ろしい動物だと思っていましたが、こちらから近寄らなければ怖くないことが分かりました」とイメージが変わった様子だった。


◆―― 不審者対応を体験・喜門岱

不審者役の其田巡査部長(右)に対応する児童たち 喜門岱小では17日、不審者対応の防犯教室が行われ、全校児童22人が室蘭署員を相手に不審者とのやり取りを体験する「ロールプレイ」で対応策を学んだ。

 川崎市の20人殺傷事件や大阪・吹田市の拳銃強盗事件など、不審者による凶悪犯罪が続発する中、室蘭市内でも小学生への声掛け事案などが起きており、対応強化が急務となっている。

 防犯教室では室蘭署生活安全課生活安全係の其田晋巡査部長と渡辺萌巡査が来校し、児童に「お菓子をあげるから遊びにおいで」「お母さんが事故に遭ったから車に乗って」などと言葉巧みに誘う不審者役を演じ、思わずついて行ってしまう児童もいた。

 其田巡査部長は「不審者は見た目では分からないことが多いです」と注意を促し、知らない人から声を掛けられたら、逃げたり、大声を出したり、防犯ブザーを活用するよう呼び掛けた。

 ロールプレイに参加した横関結菜さん(6年)は「あやしい人やあやしくない人との距離間が分らなかったので勉強になりました」、小林愛芽さん(同)は「大声を出してと言われたけど、いざやってみると声が出ないことが分かりました。今度からは出せるようにしたいです」とそれぞれ防犯意識を高めていた。

【写真=前田さん(右から4人目)が持ってきたヒグマの赤ちゃんのはく製を触る児童たち(上)、不審者役の其田巡査部長(右)に対応する児童たち(下)】




◇ 主な地域のニュース

☆ 全国8強入り誓う、室蘭シャークスが市長を表敬訪問
☆ 室蘭で全国ものづくりコン道予選、工業高生ら技能競う
☆ 室蘭のビオトープ、水不足などで生態系に深刻な影響
☆ 室蘭・撮りフェス実行委が輪西でシャッター試験上映
☆ 登別・マリンパークでペンギンのひな、3羽誕生
☆ 伊達・有珠の魅力伝え15年、酒井さんが道運輸局表彰
☆ 伊達150年記念彫刻,歴史の杜で設置位置を市民ら考える
☆ 「むかわ竜」新属新種が濃厚―道内初、正式決定へ