■ 室蘭市内の2社が「はばたく中小企業300社」に選出
【2019年6月7日(金)朝刊】


 中小企業庁がまとめた「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に、室蘭市内から、繊維・ワイヤロープ製造の室蘭製綱(石岡希一代表取締役社長、中島町)と、精密機械加工の今野鉄工所(今野香澄代表取締役社長、港北町)の2社が選出された。室蘭製綱は高度な独自加工技術による「生産性向上」の取り組みが評価された。今野鉄工所は女性を含む潜在人材発掘など先見性ある「担い手確保」の視点が認められた。
(粟田純樹)

 同庁は2014年(平成26年)から各分野で活躍する企業の取り組み事例を「生産性向上」「需要獲得」「担い手確保」の3部門に分け、認定している。


◆―― 室蘭製綱、経営資源を活用

高度な独自加工技術が評価され「はばたく中小企業300社」の受賞を喜ぶ石岡常務取締役 紡績事業の室蘭製綱は経営資源の有効活用による課題解決に尽力した功績が評価され「生産性向上」部門で選ばれた。

 1946年(昭和21年)に前身の「北石紡績」を設立し、49年に現社名に変更。82年の漁業規制以降、製品の付加価値を高めて独自の端末加工を実施するため、油圧プレス機械を導入した。

 1500トン油圧機は、東北以北で端末加工用として最大級の圧力を有する。芯はワイヤで表面は繊維の「コンパウンド(複合)ロープ」も製造。さまざまな加工技術を応用し高品質のサービスを提供する。

 全社員が全ての作業工程を担うオリジナルの人材教育を実施するなど、「さまざまなニーズに対応し、対外的な信用度も高く申し分ない技術力」(同庁担当者)と評価された。

 石岡征洋常務取締役は「身が引き締まる思い。推薦いただいた室蘭信用金庫、献身的に働く従業員に感謝したい。受賞を営業活動にプラスし、取り組んでいきたい」と力を込めた。


◆―― 室蘭・今野鉄工所、働き方改革推進

女性など潜在人材発掘を進め「はばたく中小企業300社」に選ばれた今野社長 一般産業機械の製作、修理、プレス加工の今野鉄工所は女性活躍といった働き方の見直しが認められ「担い手確保」部門で選ばれた。

 製缶工事業を主体に62年設立。日本製鋼所の納入品を軸に機械切削、製缶鍛造工事を開始。大型鋼構造物製造の材料調達から納入までの一貫生産とコストを抑えた製造技術を強みとしている。

 能力開発を促進し、従業員の「多能工化」も推進。航空機用エンジン部品を手掛ける東京のメーカーから、整備用機材の部品を受注するなど新規参入にも意欲的だ。

 多様な人材活躍の観点に注力し、女性採用を拡大し技術者育成に取り組む同社。「育児と仕事を両立できる勤務時間や休日設定など働き方改革を男女問わず実施している」(同庁担当者)と評価された。

 今野社長は「航空機は勉強を兼ねながら進めている。次の代にバトンタッチできるように誠心誠意努力していきたい」と今後を見据えた。

【写真=高度な独自加工技術が評価され「はばたく中小企業300社」の受賞を喜ぶ石岡常務取締役(上)、女性など潜在人材発掘を進め「はばたく中小企業300社」に選ばれた今野社長(下)】




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