■ 厚真で復興と五穀豊穣願う御田植祭、秋に新嘗祭奉納へ
【2019年5月15日(水)朝刊】

(上から順に)復興の願いを込めて田植えをする神職たち。右奥は樹木が崩れ落ちてむき出しとなった裏山、豊作と復興を願った「御田植祭」の神事、「御田植祭」に参加した神職たちと森田さん(前列右)
 胆振東部地震によって大きな被害を受けた厚真町桜丘で14日、新嘗祭(にいなめさい)(11月23日)に奉納するコメを育てる「御田植祭」が開かれた。胆振青年神職会(大西俊之会長)の神職9人が田植えをしたもので、被災した水田の所有者・森田明央さん(52)も出席、一日も早い地域の復興を祈った。

 御田植祭は五穀豊穣(ほうじょう)を願う神事。同神職会は2005年(平成17年)から、森田さんの父親・春男さん(故人)が厚真神社の役員を務めていた縁で水田を借り、神事を続けている。昨年9月6日の地震では「水田の0・5ヘクタールが土砂にのみ込まれ、配水が停止する被害を受けた」(森田さん)が10月2日、無事に稲刈りを行った。

 森田さんは「平成に種まきをして、令和に田植えをすることができた。多くの人に感謝している」と約7ヘクタールの田植えを13日までに終えた。この日は、神職たちが神事で祝詞をあげて玉串をささげて震災からの復興と豊作を願った。神職たちは280平方メートルの水田に入り、「ななつぼし」の苗を丁寧に手植えをしていた。

 震災で社殿が破損した厚真神社の禰宜(ねぎ)・中村昇洋さん(41)は「一歩ずつ前に進んでいきたいです」と話した。森田さんは「田植えができてよかった」と神職たちに田植えを指導しながら笑顔を見せていた。

 収穫したコメは日胆24神社のほか、三重県伊勢市の伊勢神宮にも奉納することにしている。
(佐藤重伸)

【写真=(上から順に)復興の願いを込めて田植えをする神職たち。右奥は樹木が崩れ落ちてむき出しとなった裏山豊作と復興を願った「御田植祭」の神事「御田植祭」に参加した神職たちと森田さん(前列右)




◇ 主な地域のニュース

☆ 室蘭の藤山さんが消防士意見発表で全道最優秀、全国へ
☆ 室蘭交通安全協会が無事故無違反の優良ドライバー表彰
☆ 胆振省エネ・新エネ導入の情報共有へ、室蘭で推進会議
☆ 室蘭で異業種交流会「蘭参会」の設立10周年記念講演会
☆ 登別で新たな命、誕生へ…動物や海獣たち続々仲間入り
☆ 伊達高教諭・冨士さんがバスケBリーグの審判で活躍
☆ 「ホタテ大きく育て」豊浦・礼文華小児童が耳づり体験
☆ 室蘭図書館で白蘭小児童がカウンター作業など司書体験