■ 登別で新たな命、誕生へ…動物や海獣たち続々仲間入り
【2019年5月15日(水)朝刊】


 のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)に、野生の子グマ一頭が新たに加わった。登別マリンパークニクス(同登別東町)では、ゼニガタアザラシが出産間近。観光客をわくわくさせる動物、海獣たちが続々と仲間入りの様相だ。
(石川昌希)



◆―― クマ牧場・野生のエゾヒグマ保護

雌グマの後ろで元気に遊ぶ雄の子グマ 同牧場では、生後3、4カ月ほどの雄のエゾヒグマが新たに加わった。4月末に新ひだか町内で発見、保護された。今月13日までに同牧場で受け入れて、山頂クマ山の子グマ牧場で放飼を開始した。

 子グマは体長30センチほど。受け入れ当初は、環境の変化や母グマから離れた影響からかミルクをあまり飲まなかったが、今は慣れたよう。順調に成育を続けて、体重は当初より1キロほど増えて5キロ弱になった。

 同牧場では今年、5頭の雌グマが誕生しており、同世代のお姉さんたちが心強い存在だ。雌グマの後ろをひょこひょことついていったり、一緒に水辺を回ったりと寂しさは解消されている様子。雌グマが木に登ると「一緒に遊んでよ」と言わんばかりに鳴き声を出す。さながら6人きょうだいの末っ子のよう。雌グマの背中にぴったりとくっついて離れない姿から、甘えん坊の一面ものぞかせている。

 飼育スタッフは「昨年生まれた雄グマも、体重80キロになりました。今は雌グマよりも一回りも二回りも体は小さいですが、じきに大きくなってくれるでしょう」と話す。


◆―― マリンパーク・アザラシ今月出産予定

おなかが膨らみ始めて出産が近づくマロン マリンパークでは、ゼニガタアザラシのマロン(22歳)が、早ければ今月下旬にも出産予定だ。3月末のエコー検査で妊娠を確認。4月に入り腹部の膨らみも目立ち初め、最近では目視による胎動も確認できているという。

 現在の体重は120キロほど。飼育員がバケツを持参すると、ご飯の時間と認識して水槽に近づいてくる。元気に泳ぎ回る姿からは、順調な妊娠生活がうかがえる。同じ水槽にいるミサキと比べると、体の大きさは段違い。妊娠直前になると、食欲がなくなり、陸に上がり出産するという。

 飼育、展示しているリングプールは、ドーナツ形の水槽が特徴。出産後の赤ちゃんが溺れる可能性があるため、水槽内の水を一時的に抜いているという。

 5月下旬〜6月上旬に出産予定という。担当者は「マロンは今回で3回目の妊娠で、ベテランのお母さん。深い愛情があるので、心優しく育ててくれるでしょう」と期待している。

【写真=雌グマの後ろで元気に遊ぶ雄の子グマ(上)、おなかが膨らみ始めて出産が近づくマロン(下)】




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