■ 登別・キウシト湿原で来園者2万人を達成、開園4年
【2019年5月6日(月)朝刊】

来園者2万人の節目となり記念品を受け取る中山さん夫妻(左)
 希少な動植物数百種類が生息しているキウシト湿原(登別市若山町)が5日、来園者2万人に達した。昭和期の区画整理事業などの変遷がありながらも、約3千年前に形成された湿原から脈々と引き継がれている自然遺産を体感しようと、連日、多くの市民や市外の観光客らが散策に訪れている。

 キウシト湿原の約4万5千平方メートルの広大な敷地内には、絶滅の恐れのあるレッドデータ種を含む動植物が生息、点在している。2002年度(平成14年度)から緑地保全事業が始まり、15年4月に開園。16年10月に来園者1万人を突破した。17年12月には、登別景観・みどり遺産第1号に指定されている。

 ビジターセンター内にあるパネルを見ると、湿原の変遷が分かる。約3千年前、当時沼だった周辺にヨシやスゲなどが繁茂。泥炭を堆積して、長い時間をかけて湿原を形成した。1973年(昭和48年)から始まった市の区画整理事業で周辺は住宅街に変わったが、キウシト湿原はその姿を維持。現在はNPO法人キウシト湿原・登別(堀本宏理事長)が管理運営している。

 市内小学校の授業で活用されているほか、草花観察、ホタル観賞など季節に合わせた企画が人気。開園当初は市内からの来園が多かったが、今では道外からも足を運ぶ来園者も多いという。子どもたちの利用が増えていることも特徴的だ。

 来園者数は4月25日で1万9850人に達した。5日開園前の時点で1万9998人。同日午前9時40分過ぎ、室蘭市内から訪れた中山敏孝さん(68)、照代さん(72)夫妻が節目の来園者となった。「ザゼンソウが咲いていると聞いて訪れましたが、まさか2万人目になるとは」と驚いていた。スタッフから絵はがきや写真立てなどの記念品が贈られた。

 同法人の三澤由比子事務局長は「希少な動植物が生息する湿原を、皆さんと協力して守っていきたい」と話した。
(石川昌希)

【写真=来園者2万人の節目となり記念品を受け取る中山さん夫妻(左)




◇ 主な地域のニュース

☆ 土産を手に生活の場へ、室蘭でも別れ惜しむ光景
☆ 海の幸「おいしい」、室蘭水族館の浜焼きが人気
☆ 高原の春を満喫、GW終盤「だんパラ」にぎわう
☆ 初の海レク、親子で満喫―室蘭でこどもの日体験会
☆ 伊達の迎賓館で甲冑試着体験、武将気分で記念撮影
☆ ぐるぐる目が回る〜、伊達で温水プール無料開放
☆ 苫小牧市が手のひらサイズの統計作成、人口など18項目
☆ 春色の室蘭…見ごろのサクラ並木・立夏のカタクリ
☆ 道の駅みたら室蘭、連休最終日も観光客でにぎわう