■ 市長・市議選が告示、室蘭市長選は一騎打ちに
【2019年4月15日(月)夕刊】


 統一地方選後半戦の市長選・市議選が14日告示された。室蘭市長選にはともに無所属で、新人で元道議の川畑悟氏(47)と、3選を目指す現職の青山剛氏(41)の2人が立候補。支持者らを前に第一声を放った。両候補は15日午前も、市内を駆け巡り、政策や熱い思いを伝え、舌戦を展開している。投開票日は21日。
(届け出順、統一地方選取材班)

◆―― 室蘭には夢がある・川畑氏

「室蘭のイベントには送迎バスを」と訴える川畑候補=15日午前9時、海岸町サツドラ室蘭駅前店前 川畑候補は15日午前9時から、海岸町のサッポロドラッグストアー室蘭駅前店で街頭演説を行った。「室蘭生まれ、室蘭育ち、そして民間企業で勤めた経験をもとに、相手にメリットのある企画力を持ち、室蘭には夢があることを訴えたい」と強調した。

「室蘭には夢があることを伝えたい」と訴える川畑候補=14日午前8時50分、中央町2の旧店舗前 市民の足(交通の利便性)の不便さについて演説し「市内のイベントなどにバスを導入すると、人も経済効果も増える。室蘭はもっと元気になる」と訴えた。

 道端を歩く有権者から「応援しているよ」と温かい励ましの声を受けると、川畑候補は「ありがとうございます」と笑顔を見せ、握手を交わしていた。午後からは室蘭工業大学、道南バス東町ターミナル周辺を回る予定だ。

 告示日の14日、中央町2の浜町商店街にある旧店舗前を皮切りに、蘭北や中島地区など市内全域を一巡した。


◆―― 財政に道筋付ける・青山氏

出社する通勤車両などに手を振りあいさつする青山候補=15日午前6時半、中島町の日本製鉄室蘭製鉄所中島正門前 「ご安全に」。青山候補は15日午前6時半、中島町の日本製鉄中島正門前に立ち、出社する社員に元気にあいさつ。午前10時には中島町の長崎屋室蘭中島店前で街頭演説。「市民の声一つ一つ丁寧に取り上げることに努めてきた。安心できるまちづくりにしっかりと取り組む。これからの4年間を託していただきたい」と述べた。

有権者や観光客と握手を交わす青山候補=14日午後0時半、祝津町の道の駅みたら室蘭前 遊説中は選挙カーから、沿道の有権者に笑顔で手を振った。道の駅みたら室蘭のリニューアルオープンや月島機械の操業など2期8年間の実績を上げ「新しいまちづくりに取り組みます」と呼び掛けた。15日は蘭西地区を中心に回る。

 14日は出陣式後に市内を一巡。オープンイベントを行った道の駅みたら室蘭では観光客や有権者と握手を交わし、室蘭の観光振興について「観光客数は右肩上がりで伸びている。経済効果を高める」と語った。


◆―― 伊達市長選、菊谷氏が無投票6選

支持者らの万歳三唱に深々と頭を下げて感謝する菊谷氏と明美夫人=14日午後5時3分 伊達市長選は、現職の菊谷秀吉氏(68)だけが立候補し、5回連続の無投票で6選を果たした。道内の現職市長では最長の6期目が決まった。菊谷氏は、今後10年は地方衰退の転換期になると見通し、「次の4年間は死にものぐるいでやる。問題提起は誰にでもできる。具体に実行し、確実に実績をつくる」と決意した。

 菊谷氏は昨年10月、市内の経済団体から出馬要請を受け同年12月、正式に出馬を表明。連合伊達や公明党室蘭総支部などからも推薦を取り付け、盤石の支持基盤を築いた。

 無投票当選について菊谷氏は「地域の衰退と社会的な政治離れがある」とする一方、「これだけ無投票が続いた以上、市民の期待に応える責務がある」と述べた。後継の育成には「派閥や党派的な発想はよくない。まちづくりを使命感を持ってできるかだ」と述べた。

 菊谷氏は告示日の14日午前9時半、鹿島町の選挙事務所前で第一声。選挙カーで大滝区をはじめ、市内の全域を一巡した。

 午後5時の当選確認後に開いた打ち上げ式では、事務所前に集まった支持者や西胆振の首長らが万歳三唱で祝福すると菊谷氏は明美夫人と頭を深々と下げて感謝し、当選だるまに墨を入れた。

 再選を果たした菊谷氏は6期目の市政運営について「新たな総合計画スタートの年で歴史的なターニングポイントとなる。しっかりとした産業基盤を築いていく。未来に向かうにはきょうではなくて明日のためになる政策を実行していく」と意欲を見せた。


◆―― 電子号外を配信

 室蘭民報社は14日が新聞休刊日のため、統一地方選後半となる室蘭市長選挙告示日(14日)の各候補第一声の報道を、電子号外にて配信しました。


◆―― 胆振の市長選無投票当選者と立候補者

 ■伊達
 菊谷 秀吉 68 無現E
 (1)市長、北海道市長会会長(2)道建コンサルタント社長、市議会議長(3)伊達市(4)国際商科大学卒業

 ■室蘭
 川畑 悟 47 無新
 (1)元道議(2)会社員(3)室蘭市(4)慶応義塾大学卒業

 青山 剛 41 無現A
 (1)市長(2)市議、室工大助手(3)札幌市(4)室蘭工業大学大学院修了

 届け出順。氏名(敬称略)、年齢、無は無所属、現新別、丸数字は当選回数。(1)代表的な肩書(2)経歴(3)出生地(4)最終学歴


◆―― 胆振4市議選がスタート、いずれも少数激戦

室蘭市議選は23人が届け出し7日間の舌戦が始まった 統一地方選挙後半戦の各市議会議員選挙が14日、スタートした。胆振管内4市の立候補者は、室蘭市(定数21)が現職19人、新人4人の計23人。登別市(定数19)が現職16人、新人5人の計21人。伊達市(定数18)が現職16人、新人5人の計21人。苫小牧市(定数28人)が現職24人、新人7人の計31人。

 室蘭市は前回選挙より定数が1減となり、少数激戦の様相。伊達市は、旧伊達市・旧大滝村単位で実施してきた選挙区が撤廃され、全市1区として初の選挙を迎える。登別、苫小牧両市では市議選のみとなる。

 4市の選挙管理委員会では、午前8時半から立候補の届け出を受け付け、午後5時で締め切った。期日前投票はきょう15日から20日まで。

 各候補は選挙事務所前で第一声を放ち、市内遊説や街頭演説などへ繰り出した。まちには各候補の選挙カーが行き交い「ご支援をよろしくお願いします」「まちの発展に全力を傾けます」などと、支持を訴える声が早くもヒートアップ。21日の投開票日に向けて、本格的な舌戦が始まった。
(統一地方選取材班)

  ●室蘭

 室蘭市議選(定数21)は、現職19人、新人4人の計23人が立候補を届け出。各候補は、人口減、福祉・医療、防災、経済への対応などの課題に取り組む決意を強調。市内各所では少数激戦らしく、熱い思いを込めた各候補の声が響き渡っていた。

 5選を目指す現職は、蘭東地域の選対事務所前で出陣式。「厳しい戦い。勝ち抜くには、みなさんの絶大なる応援が必要」と訴え、ガンバローコールで景気付け。「行って参ります」と選挙カーで繰り出した。

 6選を目指す現職は、「安全・安心な暮らしと、子どもが産み育てやすい環境作りに、力を注ぎたい」と強調。集まった支持者の拍手と歓声に、笑顔を見せながら、丹念に公約を訴えた。

 蘭東地域で第一声した女性候補は、約40人の支援者らに「子ども、障害者、高齢者を考えたまちづくりが大事。生まれて良かったと思える室蘭を皆さんと一緒につくっていきたい」と遊説に走り出した。

 一方、蘭東地域のある場所では、約300メートル距離を置いて2候補が、ほぼ同じ時間に出陣式。「お願いします」と、互いに声を張り上げるなど、早くも火花を散らしていた。

 ●登別

 登別市議選(定数19)は、現職16人と新人5人の前回同様計21人が立候補を届け出た。今回は現職2人が引退を表明。全体の4分の1ほどを新人が占め、7日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られた。党派別では、無所属14人、国民民主2人、公明3人、共産2人。少数激戦となりそうだ。

 候補者たちは届け出を済ませた後、選挙カーで市内に繰り出して遊説。「福祉を充実させたい」「災害に強いまちにしたい」などと、それぞれの公約を有権者に力強く訴えて支持を求めていた。

 ●伊達

 伊達市議選は2006年(平成18年)の合併で設けた伊達(定数17)と大滝(定数1)の選挙区別に実施していたが、今回から一つの選挙区になる。定数は18。立候補を届け出たのは、現職16人と新人5人の計21人。

 前回15年の市議選は旧伊達市の伊達選挙区で町制時代を含め初めて無投票になり有権者の批判を招いたが、今回は少数激戦の様相。告示日に市内であった全道規模のマラソン大会を避けて午前は大滝区へ遊説に向かい、午後から旧伊達市域に戻って、地盤とする地区を中心に名前や政策を連呼する候補が目立った。

 ●苫小牧

  苫小牧市議選(定数28)は現職24人と新人7人の計31人が立候補した。各陣営ともに初日から市内各地で第一声を放ち、支持拡大を図った。

 各候補は「苫小牧の未来のため頑張りたい」など掲げた公約を訴えた。住宅街では選挙カーを止めて握手を交わし、市街地では名前を連呼しながら遊説を続けていた。

 争点は地域の活性化策として苫小牧市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の是非や中心市街地の再生など。選挙人名簿登録者数(13日現在)は14万4793人。

【写真=(左上から順に)「室蘭のイベントには送迎バスを」と訴える川畑候補=15日午前9時、海岸町サツドラ室蘭駅前店前、出社する通勤車両などに手を振りあいさつする青山候補=15日午前6時半、中島町の日本製鉄室蘭製鉄所中島正門前、支持者らの万歳三唱に深々と頭を下げて感謝する菊谷氏と明美夫人=14日午後5時3分、室蘭市議選は23人が届け出し7日間の舌戦が始まった、(右上から順に)「室蘭には夢があることを伝えたい」と訴える川畑候補=14日午前8時50分、中央町2の旧店舗前、有権者や観光客と握手を交わす青山候補=14日午後0時半、祝津町の道の駅みたら室蘭前】




◇ 主な地域のニュース

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☆ 室蘭市長選決戦前日、両陣営とも必勝・安全祈願
☆ 登別市議選の21陣営が「臨戦態勢」―遊説ルート確認
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☆ 春の茶会・茶道裏千家淡交会室蘭支部

【電子号外】室蘭市長選一騎打ち、川畑・青山両氏が立候補