■ 西胆振のスワンネット登録患者が想定越す2万1千人
【2019年2月8日(金)朝刊】

運用開始から1年を迎えた「スワンネット」。管内の登録率は11.74%と当初の想定を超える状況だ
 西胆振管内の病院や診療所(かかりつけ医)、歯科、薬局、介護事業所などを結んだ「地域医療介護ネットワークシステム『スワンネット』」は、運用開始から1年を迎えた。登録者数は2万1千人を超えるなど、想定よりも高い状況で推移する。患者情報共有が着実に進む一方で、今後は介護施設への普及なども加速させたい考えだ。

 「スワンネット」は、西胆振管内の病院や診療所、歯科、薬局、介護事業所が、検査データや投薬情報など、参加登録した住民の「医療・保健などの過去情報」をインターネット上で共有し、参加施設間で確認できるシステム。

 室蘭市医師会(野尻秀一会長)が、胆振西部医師会、室蘭歯科医師会、道薬剤師会室蘭支部、西胆振3市3町の協力で運営。2018年1月に一部のシステム運用が始まり、同年4月から本格的にスタートした。

 室蘭市医師会によると、19年1月末現在の参加登録者数は2万1506人。管内全人口に対する登録率は11・74%。目標にしていた管内人口の1割、1万7千人を大きく上回る状況だ。

 昨秋からは、登録者の過去1年分の電子カルテが共有可能に。病院からの(1)入院患者の身体・検査所見、入院中に受けた医療内容を医師がまとめた記録(退院時サマリー)(2)コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)の読影レポート―などの情報も、かかりつけ医が簡単に把握できるなど、「より日常の診療に生かせるようになった」(生田茂夫室蘭市医師会理事)という。

 一方、参加施設計166施設の内訳を見ると、病院81・8%、診療所42・2%に対して、介護事業所約14・9%、歯科診療所14・0%―とばらつきもある。このため、18年12月からは介護事業所関係者による利用率アップへの議論もスタート。退院時サマリーやリハビリ記録など、介護事業所が求める情報の充実も図っていく考えだ。

 同会の野尻会長は、「この地域の重要な医療・介護を守るため、関係機関が一体となって『スワンネット』の運営を進めたい」と強調。19年度は、参加施設の拡大を図っていく方針だ。

 また、住民の中で登録を希望する人は、参加申込書への記入と提出が必要。登録は無料。問い合わせは室蘭市医師会西胆振クラウド型高機能EHR事業推進協議会事務局、電話0143・45局4393番へ。
(松岡秀宜)

【写真=運用開始から1年を迎えた「スワンネット」。管内の登録率は11.74%と当初の想定を超える状況だ




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