■ ネクスコ室蘭職員考案トレー型鍵がトイレ忘れ物ゼロに
【2019年1月30日(水)朝刊】

トイレの忘れ物防止に効果が出ているトレー型の鍵と、開発に携わった斎藤施設担当課長(左)
 NEXCO室蘭管理事務所の職員が考案した、トイレの忘れ物を防ぐトレー型鍵が効果を発揮している。昨年8月に道央道8カ所のサービスエリア(SA)などの全トイレに設置して以来、5カ月間忘れ物の発生はなかった。高い効果に同事務所は、一般向けの販売も計画している。

 同事務所が管理する大沼インターチェンジ(IC)から登別室蘭ICの区間にある休憩施設のトイレでは、年間90件程度、財布や鍵類、携帯電話などの忘れ物があり、後を絶たない状況だった。

 「用を足す時に必ず触れる鍵をトレーにしたら忘れないのではないか」。同事務所の斎藤一施設担当課長(42)は2017年(平成29年)4月、関係社員とアイデアを出し合い大まかな形を考えて鍵メーカーに相談した。最初は樹脂製で試作したが、スマホなどを載せると根元から折れた。

 そこで素材をアルミ製に変更し1キログラムの重みに耐えられるようにしたが、今度は使い続けるとがたつきが出た。つまみ部分に突起を設けるなど改良を重ね解消し、完成させた。

 昨年8月上旬から、8カ所の休憩施設全ての個室トイレにトレー型の鍵を設置。同事務所の調べでは28日現在、忘れ物は1件も発生しておらず、効果が実証された格好だ。

 開発に携わった斎藤さんは東京本社で道路設備の維持管理を経験し、業務上の課題の改善を意識してきた。「忘れ物は本線の道路に出てから気付かれる利用者が多く、戻って来られるのは容易ではない。連絡を受けてからの確認作業も必要になり、どうにかなくせないかと考えた」

 同社としては珍しい特許の出願にもつながった。同事務所の古俣直紀副所長は「一般向けに販売する話も持ち上がっており、室蘭のアイデアが全国に広まれば」と期待している。
(粟島暁浩)

【写真=トイレの忘れ物防止に効果が出ているトレー型の鍵と、開発に携わった斎藤施設担当課長(左)




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