■ 室蘭市が中国アプリ公式アカウントの年内取得目指す
【2018年11月30日(金)朝刊】


 室蘭市はインバウンド(訪日客)誘致へ向けたマルチペイメントシティ構想を打ち立てた。中国で9億人以上が利用しているSNS・ウィーチャットを使ったプロモーションが柱。年内の公式アカウント取得を目指し、同SNSのスマホ決済システム・ウィーチャットペイの導入店舗情報や観光情報を発信、訪日客の取り込みを狙う。

 メジャー観光地と比較するとまだまだ少ないが、室蘭を訪れる中国人旅行者は約1万2千人(宿泊・2017年度)で、3年前の約1500人から急増している。

 人口減で市内経済が縮小する中、訪日客の消費需要の取り込みの遅れが官民の課題の一つとなっており、構想に沿った施策実現で、訪日客の増加や消費拡大を図っていく考えだ。

 市によると、中国では偽札やスキミングの恐れがないスマホ決済が一般的。個人手配の旅行者増加で、生の旅行情報を知ることができる、SNS情報を参考に行動する人が主流という。

 その多くがウィーチャットを利用しており、旅先での食事や観光地写真をアップ、情報を広く共有する習慣があり、これが口コミの旅行ガイドとして訪日客の行動に大きく影響を与えている。

 市は訪日客獲得の具体策に公式アカウント取得によるプロモーションを位置付けた。取得すれば、道内自治体では札幌に次いで2番目。当面の目標としてウィーチャットペイ導入店「30店の確保」を掲げ、さらなる拡大を目指す方針。

 構想実現へ向けた第一歩の取り組みとして、中国人客のもてなしや構想実現をテーマにした説明会を12月4日午後2時半から、東町の中小企業センターで開催、専門家がスマホ決済などを解説する。

 市経済部の関川純人次長は「早ければ年内にも公式アカウントを取得したい。疲弊する市内商業の振興へも訪日客対策は重要」と話し、関連業界の積極的な参加を呼び掛けている。詳細は電話22局1117番へ。
(鞠子理人)




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