■ 北海道遺産選定の古生物化石群、むかわ竜さらにPRへ
【2018年11月9日(金)朝刊】


 「北海道遺産」に選定された、むかわ町穂別地区の古生物化石群。NPO法人北海道遺産協議会は、国内最大の恐竜全身骨格化石である「むかわ竜」をはじめとする多くの化石が出土し、地域を挙げてまちづくりにつなげていることを高く評価した。竹中喜之町長は「選定は地震で被災した町民の励みになる」と述べ、国内外に向けむかわ竜のPRにさらに力を入れていく考えだ。

 「むかわ竜」は、北海道大学総合博物館とむかわ町穂別博物館が共同で研究を進めている。陣頭指揮を執っている北大総合博物館の小林快次准教授は「日本の恐竜研究史において最大の発見。世界でもトップクラスの化石と言える」と太鼓判を押す。すでに、クリーニングは終わり、約8割(体積ベース)の化石が特定されている。現在、国内外の研究者がプロジェクトチームを結成して化石の解析を進めており、新種恐竜の可能性が高まっている。1、2年以内に研究成果が発表される見込み。

 同協議会では、「むかわ竜」と「ホベツアラキリュウ」に加え、多くのアンモナイト、モササウルスなど海と陸の古生物化石が発見され、太古の豊かな生態系や、生物相を垣間見ることができる貴重な古生物化石群として、北海道遺産に選定した。

 竹中町長は「化石は地域の宝であり、震災復興のシンボルともなる」と久しぶりの明るい話題に声を弾ませていた。

 一方、町は11日から穂別町民センターを会場に「むかわ竜」の一般公開を始める。震災で延期されていたが、北海道遺産への選定もあり、多くの来場者を見込んでいる。公開は11、17、18日の3日間で、午前10時から午後5時まで。前日の10日午後3時からは恐竜アート作家・服部雅人さんの作品説明会、同4時からは小林准教授と服部さんによる講演会が開かれる。
(佐藤重伸)




◇ 主な地域のニュース

☆ 庭木ほっこり…室蘭市青少年科学館で冬囲い作業
☆ 「わが社へ」熱く、室蘭で売り手市場の高卒就職面接会
☆ 響け室蘭・白蘭小「校歌」…16日に初披露
☆ 登別の飲酒事故初公判で被告黙秘、危険運転めぐり対立
☆ 登別市民対象に15日から市内宿泊でキャンペーン
☆ U―15軟式野球アジア選手権で伊達中・武田さんが出場
☆ 札幌「ビジネスEXPO」で室蘭から5企業出展
☆ 室蘭で16日の演劇公演前にダンスの楽しさ伝える