■ 伊達出身・村上雷多さん5段が全日本剣道出場へ
【2018年10月31日(水)朝刊】

全日本剣道大会に出場する伊達出身の村上さん(提供写真)
 伊達市出身で、大阪体育大学講師の村上雷多さん(28)=5段=が、剣道の最高峰「第66回全日本剣道選手権大会」(11月3日、日本武道館)に初出場する。激戦区の大阪府予選の突破で、上位進出にも期待は大きい。同大会への出場は伊達からは2人となる。

 村上さんは兄2人の影響から5歳で竹刀を握り、伊達網代道場で汗を流した。恵まれた体格と稽古熱心さで、めきめきと腕を上げた。小学で全国大会個人2位。中学では団体優勝、個人で2位に輝いた。

 「日本一になる」と伊達中から神奈川県の桐蔭学園高に進学。同世代のトップを走り1、2年時に団体全国2位、個人では3年時に3位。進学した筑波大学では団体日本一になった。「これまでの経験を学生に伝えたい。日本一の剣士を育てたい」と教職員の道を選択。大学院に進み2014年(平成26年)4月に大阪体育大に赴任。同時に男子剣道部監督に就いた。

 現在は講師として、武道論、剣道を専門とし教壇に立つ。監督としては就任3年目で、全国優勝に導いた。その間も自身の稽古を怠ることなく精進を重ねた。しかし全日本予選では、稽古環境に恵まれる警察官の前に涙をのんできた。

 今年は3年に1度の剣道世界大会が9月にあり、村上さんも強化選手として合宿などに参加。代表メンバー入りはならなかったが、高いレベルの中で稽古する機会に恵まれた。仕掛け技が速い警察官に対し「乗り遅れないよう、(相手が仕掛ける)先を攻めるよう心掛けた」と稽古に励んできた。

 大阪府予選は9月1日にあった。身長182センチ、体重95キロの大型剣士の村上さん。トーナメント戦に臨み、正攻法の剣風で警察官、実業団の相手を次々とねじ伏せた。決勝は大阪府警で世界大会の日本代表選手。制限時間内にコテ2本を奪った。勝利の瞬間「信じられない感じで、全身の力が抜けた」。

 本大会に向けては学生への指導の傍ら自身の剣を磨く。「教員として基本に忠実な剣道、試合をしたい。一戦一戦を大切に力を出し切りたい」と意気込む。

 地元からも同級生らが当日会場に駆け付ける。伊達網代道場の坂本敬一館長は「道場の皆の期待に応え立派な試合をしてほしい」とエール。「私の剣道の土台は伊達にある」と村上さん。古里からの応援を力に大舞台に挑む構えだ。
(奥村憲史)

【写真=全日本剣道大会に出場する伊達出身の村上さん(提供写真)】




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