■ 伊達・大滝中生が赤ちゃんに触れ命の重さ実感
【2018年9月28日(金)朝刊】

赤ちゃんと触れ合う大滝中の生徒たち
 中学生が乳幼児と継続して触れ合う取り組み「赤ちゃん登校日」が伊達市大滝中学校(阿部隆之校長)で始まった。生徒たちはわが子を見守る保護者に接して自身も大切に育てられていることに気付いたり、赤ちゃんとの対話を通してコミュニケーションの取り方や命の尊さを学んでいる。

 柔らかいマットが敷かれた校内のホールに26日、生後6カ月と10カ月の乳児とそれぞれの母親が座った。全校生徒14人は、給食を食べ終わると赤ちゃんと対面。手を握ったりだっこしたり背中をなでたり。笑ってもらおうと懸命にあやしていた。そんな姿に母親からも笑みがこぼれた。

 3年の磯野陸玖(たく)さん(15)は「6歳になる弟がいるので接し方は知っているけどやっぱりかわいい。優しい気持ちになれます」とにっこり。向葵(ひなた)ちゃん(10カ月)と協力した三浦実希さん(29)は「中学生に遊んでもらって喜んでいるよう。気軽に参加できるのがいいですね」と満足げに話した。

 翠羽(すう)ちゃん(6カ月)と協力した高橋麻裕美さん(35)は「親になって初めて子どもとの接し方に不安を感じる若い人が増えている。赤ちゃんと触れ合うことで生徒自身も大切に育てられていることに気付き、将来、親になることへの不安が取り除かれるといいですね」と話した。

 赤ちゃん登校日は、大滝中と大滝小を事実上統合し来年4月に開校する義務教育学校・大滝徳舜瞥学校を学びの場だけではない、地域の子育ての拠点にしようと発想する中、地域連携・協働の一環として取り組んだ。阿部校長が20代のころ、初任校として勤務した釧路管内釧路町の中学校で取り組んでいた事業にヒントを得た。

 阿部校長は「子どもたちを多くの人の関わりがある中で育てたいという思いがあった。今を生きる中学生にとっては親になる意味などを考え、子育て中のお母さんには将来、わが子を通わせる学校を知る機会になる。小さいコミュニティーだからこそできるものがある」と意義を話した。今後も月1、2回程度、交流するという。
(野村英史)

【写真=赤ちゃんと触れ合う大滝中の生徒たち




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