■ 未明の警報は避難困難、突発的大雨で3市対応に苦慮
【2018年9月28日(金)朝刊】


 登別市は23日未明、1時間の最大雨量が100ミリを観測する大雨に見舞われた。市は同日午前2時ころから市内の複数箇所に避難所を開設したものの、未明という時間帯だったため、避難者は約120人にとどまった。幸い河川の氾濫や土砂流出などの被害は起きなかったが突発的な大雨にどう備えるか、困難さを示している。

 室蘭地方気象台によると、22日に本州付近に二つの低気圧が北東方面に進んでいた。日付が替わって、道内で局地的な大雨が発生した。登別は最大雨量100ミリを記録。22日午前9時からの24時間降水量は、登別市札内町で132・5ミリ、登別市カルルスで96・0ミリを記録した。同気象台は23日午前1時に大雨洪水警報を発令。管内で今年初となる記録的短時間大雨情報を出し、周辺自治体や防災機関に警戒を呼び掛けた。

 登別市総務グループの山本賢二防災主幹は「今回は記録的短時間大雨情報に加え土砂災害警戒情報も出たため、内閣府の定める避難勧告などの判断・伝達マニュアルに基づき行動した」と説明した。

 伊達市内では9月4日に台風21号の影響で長流川の水位が上昇し「氾濫危険水位」を超えた際、同日午前4時に避難準備情報を発令。広報車で注意を呼び掛けた。伊達市危機管理室の水野一英室長は「台風の場合、避難所などの事前準備はできるが、突発的な大雨時の対処は難しい」と語る。

 室蘭市防災対策課の田中幸洋主幹は「洪水など緊急性を要する場合、早期に避難所を設置する必要はある。しかし、大雨の時はそもそも外に出ること自体が困難」と懸念する。安全を確保するため、自宅の2階や集合住宅の上層階などに逃げる「垂直避難」を視野に入れるなど個々の判断が求められている。
(北川誠)




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