■ 自分の身守って、奥尻の被災した三浦さんが伊達で講演
【2018年9月14日(金)朝刊】

紙芝居で津波からの避難を伝える三浦浩さん
 1993年(平成5年)7月12日に発生した北海道南西沖地震で被災し、津波の体験を語り継いでいる空知管内栗山町の元消防士、三浦浩さん(40)の講演会が12日、伊達市鹿島町の市民活動センターであった。防災は悲しい出来事を避けることと伝えた。

 三浦さんは桧山管内奥尻町で暮らしていた奥尻高1年生のとき被災。高台に避難して津波の被害は逃れた。当時の経験を踏まえた紙芝居や各地での講演などを「津波語りべ隊」として、仕事の傍ら行っている。

 地震の揺れが収まってから津波が押し寄せるまで3分間。同居の祖父を背負い祖母の手を引いて、高台へ駆け上がった。幼い頃から言い聞かせられていた「津波が来たらあの坂へ急げ」という言葉が命を守ることにつながった、と紹介。胆振東部地震の被災地を気に掛けながら「自分の命を守らなければ周りの人も助けられない」と自助の大切さを強調した。

 発災直後は情報が錯綜し、冷静さを失っていることからラジオを当てにしてはいけないとも。「避難所に入って落ち着きを取り戻してからは、(ラジオは)安心感を与えてくれる存在になる」と実感を込めた。

 防災への関心を高めてもらおうと公明党女性局が三浦さんを招き、市民ら約140人が耳を傾けた。
(野村英史)

【写真=紙芝居で津波からの避難を伝える三浦浩さん




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