■ 苫小牧・高丘霊園で地割れ、墓石2412基が被害
【2018年9月12日(水)朝刊】

地震で倒れ台座から落ちて通路に転がった墓石=11日午前10時15分、苫小牧市高丘(高丘第2霊園)
 胆振東部地震の影響で、苫小牧市高丘の高丘霊園では、約300メートルにわたる地割れができたほか、高丘第2霊園では1581基の墓石が倒壊したり、ずれる被害を受けている。両霊園(1万4397区画)の被害合計は2412基(午後5時現在)で墓石の2割に近い。苫小牧市は「安全が確保されていない」と10日夜から高丘霊園の入り口を閉鎖した。それでも、秋の彼岸が近いことから市民が霊園内に入る姿も見られるため、注意を呼び掛けている。

 同市によると、高丘霊園では10日午前、苫小牧石材組合の職員が墓石の破損状態を調べている途中、土手に地割れを発見。市職員が詳しく調査したところ、約300メートルにわたる地割れを確認した。霊園は6139区画あるが、地割れは通路に面した土手で、近くにトイレがある。

 市は同日午後6時から霊園への立ち入りを禁止したが「自分の墓を見に来ただけ」と規制線を越えて園内に入る市民も多くみられる。同霊園では831基の墓石が損傷した。

 一方、8258区画ある高丘第2霊園では墓石1581基が倒壊したり、灯籠が破損するなどの大きな被害を受けた。第2高丘霊園は立ち入り禁止とはなっていないため、訪れた市民が倒壊の状況を見て回っていた。破損した墓石前では石材業者が修理をしたり、ブルーシートで覆うなどの対応をしていた。
高丘霊園内の墓石前の土手にできた地割れ=苫小牧市提供
 高丘第2霊園を訪れ、墓石の無事を確認した市内の無職男性(78)は「先祖からの墓が壊れていなかったのでホッとした。地震は本当に怖かった」と墓石に花を添え、手を合わせていた。

 同市では「大きな余震により崩れる危険があるので近づかないでほしい」と市民に理解を求めている。
(佐藤重伸)

【写真=(上から順に)地震で倒れ台座から落ちて通路に転がった墓石=11日午前10時15分、苫小牧市高丘(高丘第2霊園)、高丘霊園内の墓石前の土手にできた地割れ=苫小牧市提供】




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