■ 「数時間後に大地震」…苫小牧と室蘭でSNSデマ拡散
【2018年9月12日(水)朝刊】


 胆振東部地震の発生後、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)を通じて「数時間後に大地震が来る」などといったデマやウソの情報が広がり、行政が注意喚起する事態に発展した。

 情報は自衛隊や消防の話として「地響きが聞こえる。5〜6時間後に大きい地震が来る可能性が高い」といった内容。ツイッターなどで得た情報が無料通話アプリ(LINE)や電話を通じ、さらに拡大したとみられる。

 気象庁は、地震発生から1週間程度は同規模の余震が起きる可能性があるとして警戒を呼び掛けているが、地震の前兆などを示す情報は発表していない。

 苫小牧市では地震発生の2日後の8日夕から情報が市民に広まり、市に問い合わせが殺到。市危機管理室は「余震への警戒が必要な中で対応に悩んだが、いたずらに不安をあおる内容はかえって混乱につながる」として、同日夜にホームページや公式フェイスブックに「全て根拠のないもの」と冷静な行動を呼び掛けるメッセージを掲載した。

 室蘭市では地震発生の6日、「午前10時から全市で断水」などの根拠のない情報がSNSで拡散され、市民から水道部に問い合わせが相次いだ。実際の断水は市内の一部だったが、停電によりホームページで情報発信できなかったため、青山剛市長がツイッターで正確な情報をつぶやき「ご安心ください」と市民に呼び掛ける一幕もあった。

 内閣府は災害時にインターネット上に根拠のない不確実な情報が出回るとして「公共機関の情報を確認するなど惑わされないよう注意して」と呼び掛けている。
(菅原啓、鞠子理人)




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