■ 西胆振で有珠山の次期噴火に備え災害対処訓練
【2018年7月12日(木)朝刊】

安全な場所まで装甲車で搬送された避難者たち=洞爺湖町
 陸上自衛隊第7師団第71戦車連隊(千歳市、大北知史連隊長)は11日、伊達、洞爺湖、壮瞥の1市2町の有珠山周辺で、次期噴火に備えた災害対処訓練を実施した。有感地震発生から32時間で噴火した、77年噴火を教訓に迅速な初動対処を確認。初めて装甲車による住民搬送に取り組んだ。

 同連隊は災害時に西胆振3市3町を担当する。今回の訓練は、有感地震から噴火までを32時間で実施する内容。6月に有珠火山についの専門家を交えた研修会も実施し、準備を進めてきた。訓練は前日の10日午前9時5分に有感地震を確認。同連隊は同日午後、すぐさま胆振西部に入り人員の捜索や拠点を展開した。

 11日の訓練は自衛隊員202人と西胆振3市3町の防災関係者や警察、消防計50人が参加。装甲車両は8両が出動した。
避難者救出のため壮瞥町役場に到着した装甲車=壮瞥町
 午前に噴火警戒レベル5(避難)に引き上がり、災害派遣の命令が下された。有珠山噴火切迫―との判断から、装甲車を温泉街の洞爺湖文化センターと、壮瞥町役場に向かわせ計27人をそれぞれ安全な場所へ搬送。装甲車のごう音がまちに響き渡った。

 伊達市防災センターは連隊指揮所とし、各中隊の活動状況を把握し統制。各自治体の防災担当者や警察、消防との連携を図った。歴史の杜カルチャーセンターは「給水、衛生、炊事地域」としてテントなどが張られ救護所を設置。けが人の意識レベルが下がっているとし、消防に救急車を要請し病院搬送する流れを確認した。自衛隊によるカレーの炊き出しもあり100食が振る舞われた。

 大北連隊長(49)は「有珠山は噴火の予知がしやすい火山。予知できた段階で安全化を図り、32時間以内で対応できる訓練をしていく」と力を込めた。
(奥村憲史)

【写真=安全な場所まで装甲車で搬送された避難者たち=洞爺湖町(上)、避難者救出のため壮瞥町役場に到着した装甲車=壮瞥町(下)】




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