■ 平林記念賞で源氏物語を伝える室蘭の増子さんに奨励賞
【2018年7月12日(木)朝刊】

「千年たっても色あせない源氏物語の魅力を伝えたい」と語る増子さん
 室蘭地方の文芸や地方史研究などで顕著な実績を上げた個人・団体に贈られる今年の第31回平林記念賞で、室蘭市柏木町の増子美恵子さん(72)が奨励賞に選ばれた。長年、室蘭や登別、伊達で「源氏物語」の魅力を伝える講読会を開催。「千年たっても色あせない源氏物語の世界、古典の響きを、一人でも多く楽しんでもらえるよう活動したい」とさらなる意欲を見せる。

 増子さんは高校時代の古典の授業で源氏物語に触れ、社会人になって再び本を手にしたところ、読む視点が変わり「男と女、親と子、人間や幸せとは何か、悲しみや怒り、恨みなど、現代に通ずる悩みがあり、興味深かった」と言い、物語の世界に引き込まれた。

 2005年(平成17年)から講読会を始め室蘭や登別の市民活動センター、港の文学館、だて歴史の杜カルチャーセンターなどで開催。受講者は計約50人。原文朗読で古典の響きを楽しみ、現代語訳を通じて情景をイメージし、雅(みやび)な世界に思いをはせている。平安時代の結婚や出産、季節行事などにも触れ「いろんな角度から見つめ分かりやすい工夫をしている」と話す。

 選考委員会が今月6日、市内で開かれた。本賞の該当はなかった。本賞に準じる奨励賞に増子さんを選んだ理由として、三村美代子委員長(室蘭文化連盟会長)は「独自の工夫を凝らした指導法で源氏物語の楽しさを多くの人々に広めた。ますますの活躍を期待する」と述べた。授賞式は18日に室蘭民報社で行い、賞状と副賞5万円を贈呈する。
(成田真梨子)

【写真=「千年たっても色あせない源氏物語の魅力を伝えたい」と語る増子さん




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