■ 洞爺湖町と豊浦の若手農家有志が「えんプロ」立ち上げ
【2018年6月14日(木)朝刊】

籠いっぱいの野菜とともに張り切る小林さん
 「食を通じて地域に笑顔をつくろう」。洞爺湖町と豊浦町の若手農家ら有志8人が、農産物を地域に暮らす人に届けようと「えんプロジェクト」を立ち上げた。人と人の「縁」をつなげて「円」にしよう、との思いを込めた。17日には軽トラックで両町の中心部に出向いて農産物を販売する「えんプロ市」を初開催する。

 えんプロは、洞爺湖町の小林農園、北風農園、小山農園、矢野農園、豊浦町のG.S.W grow.seed.works、桜農園の後継者、新規就農者の6人とアドバイザーらを加えた30歳前後を中心に20代後半から40代までの計8人。

 「作っていない野菜はない」と自負するほど、少量多品種の野菜生産が盛んな両町。ところが畑の豊かな実りとは対照的に近年、両町内では食品スーパーが相次いで閉店。町は寂しくなるばかり。地元で採れた野菜を買う場所は限られてしまう。

 「どれだけ良い野菜を作っても、このままでは地元に暮らす人が口にする機会がなくなってしまう」。代表に就いた小林農園の4代目、小林裕司さん(31)ら立ち上げに参加した若手農家は、生産者と消費者の距離が遠のく地域の現状に危機感を抱いた。昨年12月、農業青年クラブの大会後の会合で意気投合した。

 程なくして、軽トラックに野菜を積んで直接、販売することを思いついた。「行動しないと何も始まらない。まずはやってみよう」。ただの軽トラ市ではつまらない。ホームセンターで買った木材を組んで塗装した木箱を品台に、品物の名前は黒板にチョークで書き出す。欧米のマーケットを思わせるおしゃれなファーマーズマーケットにした。

 17日当日は軽トラック2台にレタスやセロリ、ジャガイモ、ナガイモ、ゴボウ、小豆や虎豆などの菜豆類、豊浦イチゴなどを載せて適正価格で販売する。「生産者と消費者がお互いに相手を育てるような関係をつくりたいんです。そして訪れた人とたくさん話がしたい」。小林さんはこう意気込む。

 えんプロ市は、午前と午後の2回開催。午前は豊浦町船見町のセイコーマートやじま豊浦店横広場で午前10時〜同11時半。午後は洞爺湖町青葉町の虻田神社駐車場で午後1時半〜同3時。荒天時は中止。商品によって数に限りがある。両町が後援する。

 当面は月1回開催する計画で将来は移動販売することも思い描く。若手農家たちの挑戦の日々が始まる。
(野村英史)

【写真=籠いっぱいの野菜とともに張り切る小林さん




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