■ 室蘭市施設のPCB使用機器を本年度一括更新へ
【2018年5月24日(木)朝刊】

室蘭市の施設で使用中のPCB機器=室蘭市提供
 室蘭市は本年度、市の施設などで使用しているPCB(ポリ塩化ビフェニール)を含む変圧器とコンデンサー、安定器を一括更新する。加えて国や道によるPCB使用機器がないかの調査徹底の通知を受け、市の施設について再度、機器の全数調査の実施を決め、PCBの総ざらいを徹底する。

 市の施設のうち、PCBを含むか、含む疑いがある使用中の変圧器とコンデンサーは28台ある。うち15台は本庁舎の変圧器などで、いずれも低濃度とみられ、本年度中に一括して更新する。経費は市の2018年度(平成30年度)当初予算に計上。使用中の安定器(高濃度の疑い)515台分を含め更新し、一般会計、企業会計合わせて7千万円。

 使用中の変圧器、コンデンサーは大型で、中にPCBが含まれているかどうかは機器に穴を開けて確認する必要があり分析できなかった。残るこれら13台は、廃止が見込まれる総合福祉センターなどの機器で、改廃に合わせ処分していく。

 一方、室蘭市は本年度、市内小中学校など市の施設の安定器についても全量検査を実施する。対象は約60施設。費用は本年度当初予算に計上しており、一般会計、企業会計合わせて850万円。

 道有施設で16年、PCB安定器の漏えい事故が発生したことを受け、道は全施設の再点検を実施。その結果、使用中のPCB安定器が新たに見つかったことから、道内自治体にも再点検を呼び掛けており、室蘭市も実施を決めた。

 市は、00年10月の東京都八王子市の小学校でPCB入り安定器が破裂事故の発生を受け、翌年までに全数検査を実施しているが、記録上、一部の抽出による検査の可能性が残るものや、調査以降に譲渡された施設もあるため改めて取り組む。

 全国的に見ると、高濃度PCBを処理する室蘭市など全国5カ所のPCB処理事業所のうち、北九州事業所が今年3月に変圧器とコンデンサーの処分期限を迎えた。室蘭市も3年後の21年に変圧器とコンデンサー、翌22年には安定器などの処分期限を迎える。

 市は、おおむね20年に高濃度PCB機器の処分を完了させる計画。室蘭市環境課は「処理事業所の立地市として全数調査を行う。行政だけでなく民間企業も処理期限は同じで、PCBの早期処理を着実に進めていく必要がある」と機器の再確認を訴えている。
(粟島暁浩)

【写真=室蘭市の施設で使用中のPCB機器=室蘭市提供】




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