■ 新潟の事件受け室蘭でも子ども見守りを強化
【2018年5月16日(水)朝刊】

水元小学校では集団下校が行われた
 新潟市で小学2年生の女の子が殺害され線路に遺棄された事件は、14日に容疑者が逮捕されたが、室蘭市では市民パトロール隊の見守り活動や、室蘭署による防犯メールなど地域ぐるみで子どもを守る取り組みが改めて重要視され、関係者は緊張感を高めていた。

 市内には地区連合町内会を中心に学校やPTA、児童館で構成する「子どもを守るパトロール隊」が8団体ある。中でも東明地区安全推進対策協議会(佐藤昭伍会長)は、防犯意識が高い地域として昨年3月に道から「防犯推進地区」の指定を受けた。

 佐藤会長は「この地域は学校も多く、不審者情報も多い。夕暮れ時から夜間のパトロールを強化するとともに、住民の防犯意識を高める啓発活動が重要」と語る。防犯カメラの設置も検討しているが維持費が課題だという。

 市内には、緊急時に児童や生徒が逃げ込める「子どもを守る家」が現在450件以上登録されている。市では今後も「子どもを守る家」を随時募集していく考えだ。

 水元小学校(菊地和孝校長)では15日、全校児童による集団下校を実施。新潟の事件があっただけに、いつもより緊張した様子で、児童らは「水元」「天神」「高砂」「美園」と地域ごとにグループをつくり、引率の先生に見守られ帰宅。上級生は「1年生同士で手をつないで」「信号は無理に渡らないこと」と指示。下級生は真剣な表情で取り組んでいた。

 同小の校外生活担当、藤井洋介教諭(39)は「集団下校は年間行事の一環ですが、本州では毎日集団下校を行っていると聞きます。不審者対策として有効な取り組み」と事前の対応の大切さを語った。
(北川誠)


◆―― 声掛けや公然わいせつ、4〜7月多発

 室蘭警察署は、新潟の事件を受け、どこでもある事案だけに「何が大きな犯罪につながるか分からない。不審な人物を目撃した場合は、すぐ連絡してほしい」と呼び掛けている。

 同署管内(室蘭、登別市内)の昨一年間の声掛けや公然わいせつなどの事案は、成人女性を含め82件(前年度比29件減)と減少しているが、「話しかけられても応えず、コンビニなど安全な場所に避難して」と話す。

 道内全体の13歳未満の子どもに対するこうした事案は1115件。傾向として、4〜7月の暖かい時期に多発しており、児童生徒の下校時間帯に当たる午後2〜4時ごろに多いという。

 室蘭署管内では昨年9月中旬、室蘭市八丁平の公園内で遊んでいた児童に20〜30代の男が下半身を露出する事件や、10月初旬には宮の森町の路上を歩いていた児童が60〜70代男性に「家に入らないか」と声を掛けられた事案など、公然わいせつや声掛けが多いという。

 また、今年の4月末までに同署管内で発生した児童生徒への声掛けなどの事案は7件(前年同期比7件減)。4月に4件と急増しており、「暖かくなるこれからの季節により注意が必要」としている。
(林帆南)

【写真=水元小学校では集団下校が行われた




◇ 主な地域のニュース

☆ 室蘭・白蘭小で教員らがデジタル教科書を学ぶ
☆ 室蘭で「コンサドーレジュニアスクール」が開校
☆ 登別・クマ牧場のNKB総選挙、31日まで投票受け付け
☆ 「菊子桜」仲むつまじく…伊達・大滝区優徳町で見ごろ
☆ 洞爺湖町の自販機に中国スマホ決済、道南では初導入
☆ 絵本たくさん読んでね、白老ガスが海の子保育園に贈る
☆ 苫小牧・灯油販売の給油所でガソリン混入を確認
☆ 室工大の胆振学入門で戸田町長が白老のまちづくり解説