■ 室工大が3年生対象に新講座、地場企業9社が協力
【2018年4月7日(土)朝刊】


 室蘭工業大学が初めて取り組む3年生対象の講座「北海道産業論」に地場企業9社が協力する。各企業が抱える課題解決や製品の販路拡大などのアイデアを学生が出し合う内容で、企業からは「会社や業界を知ってもらえる」「新鮮な発想があるかも」と、6月の開講に期待を寄せている。

 協力するのはキメラ、日本システムデザイン、陣上工業、北海道NSソリューションズ、住まいのウチイケ、北海道曹達、栗林機工、楢崎製作所、スガテック室蘭支店の9社。

 文部科学省の地方創生の地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の一環。地域の企業が実際に抱える課題などを提示してもらい、学生が技術など専門的な視点で考える経験の場とする。講義は8月まで8回を予定している。

 橋りょう・機械製作の楢崎製作所は、自社製品の濁水処理設備(シックナー、フィルタープレス)を題材にする。北海道新幹線延伸によるトンネル工事の増加でニーズが高まっているが、装置の次の需要先などを学生に考えてもらう。「設備を応用した利用など良い提案があれば」と講義内容を練る。

 住まいのウチイケは、太陽光発電と自家消費、野菜栽培など自給自足をテーマにする予定。「家は住む人の思いがさまざまに出てくる。自給自足の視点で新しい発想を聞きたい」という。

 精密金型部品の製造、加工のキメラは地域貢献の視点で協力を決めた。今春は室工大卒1人を採用できたが、ここ数年は大卒採用で苦戦してきた。

 「企業見学ツアーなどは行ってきたが、大学と講義の形で深く関わることはなかった。会社、仕事に興味を持ってもらえれば」と、各社とも地元に目を向けてもらえることを期待している。

 このほか、企業の営業の新たな手法や人材不足への対応、工場の機械設備の安全化、1次産業のIT化など、学生が学ぶ専門に応じて多様な課題が挙がっている。北海道産業論を手掛ける同大の永野宏治副学長は「学生が室蘭で働きたいと思っても、企業を知る機会が少なかった。協力企業は好意的に対応していただいており学びの充実につながれば」と語った。
(粟島暁浩)




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