■ 南北を結び利便性向上、伊達紋別駅の自由通路が開通
【2018年3月29日(木)朝刊】

駅自由通路の外観。西浜町側(写真手前)には駐車場や集会施設が整備される
 伊達市がJR室蘭線の伊達紋別駅で整備していた、駅の南北を結ぶホーム連絡通路と合体した歩行者用陸橋(自由通路)が28日開通し、住民らが渡り初めをして利用が始まった。同駅を南北にまたぐ屋根付きの通路で、住民や駅利用者の利便性の向上が期待されている。

 整備事業は、駅ホームの西側にある老朽化した階段式人道橋の架け替えに合わせて、ホーム連絡通路と合体した整備をJR側に提案し実現、2015年(平成27年)11月に着工していた。

 自由通路は従来より駅寄りの位置に、駅舎がある山下地区と海側の西浜地区を結ぶ市道で、高齢住民が津波などの避難に活用することを想定し、山下町側に北棟、西浜町側に南棟を配し、自転車と一緒に乗れるエレベーターを1基ずつ設置した。両棟の間を長さ40・4メートル、幅3メートルの跨(こ)線橋で連絡する。防犯カメラを備え、津波の一時避難場所になる。

 ホーム連絡通路は長さ26・8メートル、幅2メートル。南北のホームそれぞれにエレベーターを設置し、駅のバリアフリー化が実現した。北棟のエレベーターはホーム連絡通路との共用。ホーム連絡通路と自由通路の2方向に扉が開く仕組みで、一般歩行者と列車乗降客が交互に使う方式を道内で初めて採用した。

 式典で菊谷秀吉市長は「完成を機に駅に、駅周辺に人を呼び戻したい」とあいさつ。JR北海道の島田修社長は「駅の旅客通路と合築していただいたことで駅利用者にとってより便利なものになった。道内初の方式で、この形態が支持いただけるなら、道内で必要としている駅はたくさんある。広めていきたい」と述べた。
自由通路を渡り初めする菊谷市長、島田JR北海道社長ら関係者。ガラス越しにJR利用者用のホーム連絡通路が見える
 関係者がテープカットすると、住民が次々と通路に入った。西浜町側の北星連合自治会会長の佐藤勤さん(84)は「西浜地区は高齢化が進み、エレベーターがある通路の完成は悲願だった。津波のときに逃げ込めるところができ、安心している」と話した。18年度、山下地区と合同の避難訓練を計画するという。

 総事業費は約10億円で、自由通路は国の都市再生整備事業交付金と合併特例債を最大限活用し、連絡通路は市が全額を負担した。今後、年内をめどに西浜町側には老朽化した自治会館・北星福祉会館を移築するほか、駐車場、駐輪場が完成する。
(野村英史)

【写真=駅自由通路の外観。西浜町側(写真手前)には駐車場や集会施設が整備される(上)、自由通路を渡り初めする菊谷市長、島田JR北海道社長ら関係者。ガラス越しにJR利用者用のホーム連絡通路が見える(下)】




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