■ 登別・工学院建築学科がBIMで働き手の負担軽減期待
【2018年3月14日(水)朝刊】

建設会社の担当者にBIMを説明する丸山さん(左から2人目)。働き手の負担軽減が期待されている
 日本工学院北海道専門学校(登別市札内町)は、建築学科の授業の一環で、情報システムのビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)を推進している。建設業界での生産性向上が期待される内容で、建物の3D化に加えて寸法や構造計算などをコンピューターが自動で行うなど、作業短縮による働き手の負担軽減が期待されており、道内建設会社からも高い注目を集めている。

 BIMは「Building(建物を)」「Information(情報で)」「Modeling(形成する)」との通り、建築の設計、施工から維持管理まで全ての工程で情報活用する技術。建築学科では施工図作成に特化した授業を展開している。

 従来の建築ではCADで平面図を描き、3次元化するのが一般的。BIMは図面を描くのではなく、柱や梁(はり)などパーツを配置していくイメージ。寸法も自動で数値化されて画面上に表記されるほか、構造計算や建築に必要な材料数なども瞬時に計算する。建物の断面図も見られる。大幅な作業短縮に加えて、BIMで描いた建物の3Dモデルも再現可能だ。

 建築学科では3年前から授業でBIMを導入。1年次にCADを、2年次にCADとBIMを同時にそれぞれ学ぶ。施工に特化した内容で、就職先の建設会社で役立ててもらおうという計画だ。

 BIMを用いた建物では、2012年(平成24年)に開業した東京スカイツリーがある。道内でも札幌市内のマンションで活用事例があるのみ。導入している建設会社もほとんどない状況という。建築学科参与の丸山一孝さんは「BIMを導入することで、働き手の負担軽減が見込める。今までCADで行っていた作業を、建築革命とも呼ばれるBIMに変更することで、大幅な短縮につながる。働き方改革にもつながるのでは」と期待する。

 独自の取り組みに、道内の建設会社も熱い視線を送り、道内ゼネコン大手などが相次ぎ視察に訪れる。BIMを用いた施工図などを見て、導入によるメリットを実感するようだ。

 17年度の建築学科卒業生16人は、道内外の建築会社に就職する。いずれもBIMを本格的に導入してはいないが、丸山さんは「授業で学んだ学生はBIM推進に向けて即戦力になる。今後、各社でも取り入れてもらいたい」と期待する。
(石川昌希)

【写真=建設会社の担当者にBIMを説明する丸山さん(左から2人目)。働き手の負担軽減が期待されている




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