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【2017年7月15日(土)朝刊】より



   ■ 恒久平和願い地道な活動、室蘭空襲・艦砲射撃から72年

 太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)7月14、15日、米軍は室蘭の工場群、船舶などを標的に空襲と艦砲射撃を行った。市民にも多数の死傷者が出た。あれから72年。「現在も悲惨な記憶を忘れないように」と町会が中心となって慰霊祭を行うなど、恒久平和を願う地道な活動が続けられている。

 14日午前5時ごろ、岩手県釜石市を襲撃した後、グラマン(米軍艦上攻撃機)数十機が室蘭に襲来。室蘭港に停泊していた海防艦や貨物船を次々沈めていった。室蘭地方史研究会の本野里志会長は「室蘭は最後の要塞(ようさい)という位置付けだったようだ。撃沈された船に乗っていた人の数は今も分かっていない」という。

 翌15日午前9時半ごろ、米軍の戦艦ミズーリやアイオアなどによる艦砲射撃が室蘭を襲った。標的は日本製鋼所や日本製鉄(現新日鉄住金)など。1時間にわたる砲撃で、860発の砲弾が発射された。その6割以上が市街地に着弾し、御崎町や御前水町、輪西町、中島本町を中心に400人以上の死傷者を出す甚大な被害をもたらした。

 現在、室蘭市内では慰霊祭などを開き、艦砲射撃の記憶を語り継ぐ取り組みが行われている。

 中島民和会(大場博海会長)は艦砲射撃があった7月15日に中島本町2の中島本町公園で毎年、慰霊祭を開催。惨禍から70年の2015年(平成27年)の翌年からは規模を縮小したが、過去にあった悲惨な出来事の記憶を引き継ぐため、今後も実施する考えだ。

 大場会長は「町会の社宅で大きな被害があったことが、継続している一番大きな理由。艦砲射撃があった日に不戦の誓いを立てている。毎年続けていくことが重要だ」と強調。住民やその子ども、孫に受け継ぐ意志を固めている。

 御崎町会(今泉勁介会長)は、御崎神社祭典と同時に慰霊祭を開いている。同町会の住民が残した記録によると、艦砲射撃当日の15日は祭典が行われる予定だった。そのことが同時開催の大きな理由になっている。

 祭典期間中は200〜300人が慰霊碑に手を合わせている。また、13年には同神社近くの慰霊碑を建て替え、戦争の記憶を忘れないため、町会で守り抜いていく考えだ。

 今泉会長と藤井哲夫副会長兼奉賛部長は「祭典に合わせて慰霊祭を行えば、自然に手を合わせることができる。代々守っていかなければいけない取り組みだ」と力を込める。

 登別・若草町内会福祉部が運営するいきいきサロンでは今月12日、紙芝居で戦争の記憶を伝えている「室蘭子どもと環境・平和を創る会」(三浦幸夫代表)を招き、艦砲射撃の惨状を知り平和の尊さを学んだ。

 70年以上が過ぎ、戦時中を知る人たちが減少している中、いかにその記憶を次の世代に伝えるか。町会や市民団体の努力で支えられているのが現状だ。改めて艦砲射撃や戦争について考え、次の世代を担う子どもたちに伝えていくことが求められる。
(池田勇人)





   ■ 室蘭美術協会が会員展、重厚・鮮やかな油彩などが並ぶ

 室蘭美術協会(榊弘明事務局長)の会員展が14日から、室蘭市幸町の文化センター展示室で始まった。油彩やアクリル、水彩、日本画、工芸、陶芸、彫刻と多彩な作品が並び、来場者の目を楽しませている。

 会員52人が1人1点ずつ出品。井関悦子さんの油彩「古代の友」(100号)は青い色調でシーラカンスを重厚に描いた。中野美砂子さんの油彩「無時間考 B」(130号)は鮮やかな黄色とオレンジで「生命のつながり」を表現した心象風景。川村弘文さんは工芸作品で、木の形や木目を生かしたおしゃれなキャンドルスタンドを制作した。

 来場者は「個性が出ていてすてきだね」と1点ずつじっくり鑑賞していた。17日まで。開催時間は午前10時から午後5時(最終日は午後4時)。入館無料。
(成田真梨子)





   ■ 室蘭でQCサークル大会、業務効率改善事例活動を発表

 QCサークル北海道支部主催の「QCサークル大会・室蘭」が14日、室蘭市輪西町の市民会館で開かれ、18サークルが職場での業務効率化、経費削減など改善事例活動を発表し、成果を競った。

 3会場で行われた改善事例発表は17サークル、運営事例は1サークルが出場。改善事例は1サークル22分の持ち時間で、取り組みの概要、対策を行った成果を発表した。日鉄住金テックスエンジのサークル・パズルリングは、「スプロケット」と呼ばれる大型部品の取り替え工事で、11日間の工期を6日間で行う工期短縮に挑んだ。

 作業工程の見直し、専用治具の製作などで円滑化や作業リスクの低減化に努め、目標通り5日間の工期短縮に成功した。発表者の近藤勇太さんは「今後予定される取り替え工事ではさらなる工期・コストの縮小を図りたい」と締めくくった。

 特別講演では、札幌交響楽団コンサートマスターの大平まゆみさん(バイオリン)が「五感を豊かに―音楽の力を信じて―」と題して講演し、演奏も披露した。
(菅原啓)

 入賞サークルは次の通り。

 【改善事例】▽最優秀賞 T―1(デンソー北海道)、チームもっともっと(出光興産北海道製油所)、ベビーサンダー(三五北海道)▽優秀賞 パズルリング(日鉄住金テックスエンジ)、ボルゾイ(トヨタ自動車北海道)、レッドゾーン(同)ZERO(テツゲン室蘭支店)、レバーパンダ(栗林海陸輸送)▽審査員特別賞 技(第一鉄鋼)、すずらん(幌清)、ヒップアタック(有楽製菓札幌工場)

 【運営事例】▽金賞 App(デンソー北海道)





   ■ よい歯のコンクール北海道大会で室蘭の親子が最優秀賞

 「親と子のよい歯のコンクール」北海道大会(北海道と北海道歯科医師会の共催)が7日、札幌市で開かれ、室蘭市高砂町の太田梨絵さん・悠翔くん(4)親子が最優秀賞に輝いた。また登別市富岸町の小林香織さん・芽愛ちゃん(4)親子が優秀賞に選ばれた。最優秀賞の太田さん親子は、秋に開かれる全国大会に、北海道代表として推薦される。

 昨年度の3歳児健診を受診した全道3万6332人の中から各保健所で健康な歯を持つ親子が選出され、さらに道の書類審査で選ばれた親子6組に口腔(こうくう)内診査を実施。西胆振で選出した親子2人が入賞を果たした。

 最優秀賞の太田さんは「子どもは歯磨きを特に嫌がりませんが、面倒くさがるときは『お口の中にバイ菌がいるよ』と話すと、きちんとしてくれます」と笑顔を浮かべた。「毎日コツコツと歯磨きを欠かさないことが大切なのでしょう」と歯の健康の秘訣(ひけつ)について話した。優秀賞の小林さんは「子どもが歯磨きに抵抗なく、朝夜仕上げ磨きをしてあげています」と話した。
(林帆南)





   ■ 登別・クマ牧場のダイキチが5年連続でボスの座に就く

 のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)の雄グマ界のボスを決める「政権争い」で、ダイキチ(11歳)が5年連続ボスの座に就いた。今年も恵まれた体格と経験を生かし争いを制した。5年連続は歴代4番目で、来年には12年ぶりに連続記録3位に並ぶ可能性もある。長期政権は群れの安定につながるため、同牧場は、さらなる成長に期待している。

 ダイキチは2006年(平成18年)1月27日生まれ。身長2・6メートル、体重450キロで雄グマを飼育している第1牧場でもひときわ目立つ大型の個体。13年7月から持ち前の体格を生かしてボスに君臨している。11歳という年齢は人間でいうと30歳半ばで「一番脂が乗った時期」という。

 ボスは、雄グマ7頭が暮らす第1牧場の一番の実力者。発情期の5月から7月中旬になると、背中を牧場内の各所にこすりつけて縄張りを誇示するマーキングや、けんかにより個体の順位が決まる。ボスになると、牧場内を見回る巡回行動や争いの仲介行動が見られ、群れの安定を図るためには欠かせない存在だ。

 今年のボス争いは、例年とは違って落ち着いたスタートを切った。ダイキチも昨年の血気盛んな様子とは一変し、落ち着いた雰囲気を見せ、小競り合いも少なかった。しかし、5月下旬に昨年ダイキチと一時しのぎを削った同い年のマンタロウがライバルとして台頭。幾度もダイキチに挑んだが、ボスの風格を見せつけるかのようにダイキチが争いを制した。

 坂元秀行飼育係長は「就任当初は暴れん坊だったが、今では落ち着きを見せ、貫禄が出てきた。今後もリーダーシップを発揮してほしい」と期待する。今後、ダイキチがボス就任連続記録をどこまで伸ばすのか―。クマ山の「政権争い」から目が離せない。
(高橋紀孝)





   ■ 壮瞥の木村大作農園できょうからプチトマト狩り始まる

 壮瞥町内で唯一プチトマト狩りが楽しめる木村大作農園(滝之町)は15日に今年のシーズンを迎える。今年は9品種が鈴なりに実り出番を待つ。経営者の木村大作さん(33)は「たくさんの人に来てほしい」と来場を待っている。

 同園は冬はホウレンソウやワサビ菜、この時季はアスパラ、プチトマトを育てている。トマト狩りは4年目の取り組みで、ハウス1棟(約600平方メートル)でアイコやトマトベリーなどを栽培。今年は新たに古い品種で珍しいキャロルセブンや茶色のチアちゃんなどが加わった。

 6月は天気が悪く、日照時間が少なかったが7月に入り「気温が上がり、実の付きが良くなり、味も乗ってきた」と木村さんはにっこり。全種類食べ頃を迎え「多くの人に楽しんでほしい」と呼び掛けている。トマト狩りは8月末まで。その後も農産物直売所サムズでは販売している。

 事前の予約が必要。料金は30分食べ放題で大人(中学生以上)500円、子ども(小学生)400円、3歳以上は300円、3歳未満は無料。持ち帰りは料金別。営業時間は午前9時〜午後4時。

 予約、問い合わせはNPO法人そうべつ観光協会、電話0142・66局2750番へ。
(奥村憲史)





   ■ 厳かに「シンヌラッパ」、白老アイヌ協会が先祖供養祭

 白老アイヌ協会(新井田幹夫会長)による先祖供養祭「シンヌラッパ」が14日、太平洋を臨む虎杖浜・ポンアヨロ海岸で行われ、イナウ(御弊)と供物をささげる儀式が作法にのっとり厳かに行われた。

 約30人が参加。新井田会長が祭司を務めた。神々に感謝し、平和な暮らしを願うカムイノミ、先祖供養のシンヌラッパを実施。女性たちが祭壇に果物やご飯、酒、焼きサケ、団子などをささげた。儀式後、登別古式舞踊保存会フンペと白老民族芸能保存会が古式舞踊を披露した。

 虎杖小学校3、4年生14人も祭壇に供物をささげ、伝統楽器・ムックリの演奏に挑戦した。ポンアヨロ海岸を会場にした先祖供養祭は2003年(平成15年)から行われている。「アイヌ民族としての誇りが尊重される社会の実現」などを開催趣旨にしている。
(富士雄志)





   ■ 飲酒運転ストップ、苫小牧と白老の国道36号で旗の波

 夏の交通安全運動期間中の13日、苫小牧市内の国道36号沿いでは市や苫小牧署、交通安全協会など8団体、約200人が飲酒運転根絶を呼び掛ける「旗の波作戦」を展開した。

 市役所前で行われた啓発で佐藤裕副市長は「事故を1件でも2件でも減らす取り組みをしていこう」とあいさつ。同署の白井弘光署長は「管内では飲酒運転の摘発が多くなっており、何としても減らさなければならない」と厳しく対処する考えを示した。

 この後、参加者は国道まで移動し、「飲酒運転追放」や「シートベルト着用」「スピードダウン」と書かれた旗を手に持ち、行き交うドライバーに交通ルールの順守を訴えた。

 また、夕方からは市内繁華街で「表町・大町・錦町クリーン作戦」を展開。同署、市などの関係者30人が飲食店を訪れ、飲酒運転根絶ポスターの掲示や声掛けを行い、飲酒運転の防止を訴えた。
(佐藤重伸)

   

 夏の交通安全町民総ぐるみ運動期間中の13日、白老町東町の国道36号沿いで「旗の波運動」(町交通安全町民運動推進委員会主催)が行われ、約60人が飲酒運転根絶を呼び掛けた。

 同委員会、高齢者クラブ連合会、交通安全協会、交通安全指導員会、苫小牧署白老交番グループの関係者と、象徴空間造成工事を進めている幌村建設(新ひだか町)の社員ら地域貢献活動の一環として参加した。

 「やめよう!飲酒運転」の看板や「しない させない 許さない 飲酒運転」ののぼりが掲示された。同委員会は20日までの同運動期間中、早朝街頭指導やレッド駐留、シートベルト着用率調査などを実施する。
(富士雄志)






【2017年7月15日(土)夕刊】より


   ■ 海の仕事になるほど―室蘭・水元小5年生が造船所見学

 室蘭市水元小学校(前田仁志校長)の5年生52人が12日、室蘭市祝津町の函館どつく室蘭製作所(山本雅敏所長)を訪れ、海や港に関わる産業に理解を深めた。

 同製作所では船底部分のブロック、橋りょう、クレーンなどの製造現場を見学。プラズマ切断機で切り取った船の部品、巨大なクレーンや船体の修繕に使う長さ200メートルの乾ドックの仕組みなど、熱心にメモを取っていた。

 加藤沙彩さんは「普段は見られない船の底などが見られて良かった。造られる船がどのくらいの大きさなのか想像できない」と大型機械や工場の広さに圧倒されていた。この日はクルーズ船に乗船し、海から港内の様子も見学した。

 「海の月間」にちなんだ道運輸局室蘭運輸支局と室蘭港海の日会の合同事業。市内の小学生を対象に、造船所見学とクルーズ船での港内体験航海を通じて、海に親しみ、室蘭港の役割を学んでもらおうと毎年開催している。
(菅原啓)



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